2009821(金)

痴漢冤罪と私たちの政治 右翼左翼は何処に

日記×703



妙なタイトルに眉をひそめた方も多いだろう。

最近読んだ本『売国者たちの末路 植草一秀・副島隆彦共著』をご存知だろうか?

私は以前から何かと植草センセと、少しからかいを込めた呼び方をしてきたのだが、この本を読んだことを機会に数冊彼の著書を読んでみた。

ガラリと評価が変わったわけではないが、政治や経済に少しは関心を持っている人なら、斜め読みでも良いから読んでおく価値はあると思う。

難しい用語は出てくるが、いちいち覚えなくても読むことは出来る。また、文字が大きく漫画みたいな本ではないので、ゆっくり読む人なら3日は楽しめるはずだ。

植草センセは言わずと知れた、今日本で一番有名な痴漢冤罪裁判を控えた方である。

マスコミの報道などもあって、世間では厳しい見方も多いだろうが、本が言い訳をしてるように思って、手に取る気にならない人も多いだろうが、自分もそうだったのだけれど、半値八掛けとしても一読の価値はあると思う。







痴漢冤罪が国家の謀略で起こされた事、そう言われて『ホントかいな?』と思う人がほとんどだと思う。

痴漢や女性問題は、男性として世間的に一番ダメージが大きいスキャンダルだと思う。一般人でもそうだし、それが有名人ならすべてを失いかねない。


この本では、痴漢冤罪が国家的な謀略、つまり小泉・竹中の政治手法に異を唱えた植草センセがこうむった事件として描かれている。

本文中には、他の人間、皆さんが知ってる人もいれば知らない人も同様の謀略に会っている「かのような」表現で紹介されている。

その中の一人に皆さんの良く知っている『中川昭一代議士』も登場する。



確かに中川議員がモウロウ会見を行った事に、私でなくても不信感を持ったものは少なくないだろう。むしろ、その不信感をまったく取り上げなかったマスコミ各社の動向のほうがおかしいと感じている。

付き添うスタッフもいたはずだ。

酔った大臣をそのまま席に着かせた財務官僚もおかしすぎる。

こういった内容が程よくちりばめられているので、読み物としてもなかなか楽しく読めるはずだ。


そしてもう一冊

『ビックコミック別冊・ゴルゴ13』の8月13日発売最新号もなかなか興味深い。

その中で書かれている『PKO(プライスキーピングオペレーション)』は、まさに先に挙げた植草センセの本の中で書かれている内容にぴったりマッチする。


麻生首相がゴルゴ13を特別顧問に、実態は作者である「さいとうたかお」なのだが、それくらいの遊びがあればここまで支持率が下がらなかっただろうけど、ゴルゴ13がアドバイスする政策を行えば狙撃されたかもしれない、そんな気分にさせられる。

そういう本でもあります。植草センセの本は。

麻生さんは射撃のオリンピック選手だからして、自分のことをゴルゴ13と思ってるかもしれないけれど。

まあとにかく、この2冊、だまされたと思って読んで見てください。

30日の投票日までに読めば、投票する候補者を迷うかも知れません。

ほかにも小沢問題やリーマンショックにまつわる話も興味深く読めるでしょう。


さて、タイトルの「痴漢冤罪と私たちの政治 右翼左翼は何処に」の、後半の部分、「右翼左翼は何処に」ですが、


最近では右翼や左翼といった表現を、何のためらいもなく使うようになってきました。つまり、「危険な匂いが」なくなってきた、ということなんでしょうね。


右翼や左翼って、どういうものなのですか?

そう聞かれたら、ネットで調べりゃ定義は出てきます。


しかし、それが本当の意味ではありませんぞ。

これは僕なりの定義ですから、誰かに認められていることでも何でもないんです。

右翼や左翼とは、

武力や暴力、殺傷を以って政治的な行動を行う思想、とでも言えばわかりやすいだろうか?


そういう意味では、日本に右翼も左翼も少なく、いや、なくなってしまったかもしれません。

その代わりといってなんですが、警察や検察、司法が不条理な理不尽な弾圧を行っている事は否めません。


富山でもあった婦女暴行事件の冤罪事件だって、担当裁判官も検察官も直接取り調べにあたった刑事も、すべてプライバシー保護を理由かどうか分かりませんが、再審には出てきません。

先日釈放された幼稚園のバスの運転手さんも同じです。


つまり、少なからず、市民の自由や権利は、時の権力やその構造がもたらす害悪によって奪われることの証なのです。


そんな時、悪をただし正義を行う秘密の結社があったなら?

そんな妄想もありじゃないでしょうか?

必殺仕事人が竹●や小●、無理な取調べで人の人生をぶち壊した警官や検察官に天誅を与えたら、

怖がって不正は減るかもしれません。



私たちは中国や北朝鮮を司法制度の上で馬鹿にしているところがあります。


正当な裁判を受けることも認めない国家を馬鹿にしていたら、実は自分たちも同じような国だったなんて、笑える話じゃないですね。


一時期の不景気を少し持ち直したかのような論評が少なくない今、アメリカ発の経済危機が日本にどれくらいの影響や国家的な国民財産の略奪につながっているかを読めば、


政治に対する見方考え方も少しは変わってくる、そう考えてお勧めします。







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私は富山県在住で、知人が帯広に居り、とても親しみを持ってこれまで拝見させていただいておりました。富山の話なども織り交ぜながら、楽しく十勝とお付き合いさせていただこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。
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