201031(月)

オリンピックがつまらなかったわけ


前回のトリノ以上につまらないオリンピックだったのはなぜだろう?

もちろん主観だから、地元からたくさん選手を出した北海道のみなさんとは少し見方も違うだろうけど。


先ず、つまらなくした理由に大会前から選手のコメントに『支えていただいた皆さんに感謝しながら…』とか『感動を与えられるような…』みたいな話ばかり聞かされて、少々気が重いというか、息が詰まる思いがしたのは僕だけだろうか?

確かに感謝は大切だが、感謝感謝じゃ息が詰まる。選手は自分の為に勝利を目指せばよいのだ。それに、選手を支えてきたのは一般ファンの応援ばかりではない。ドコモのCMは悪乗り過ぎだ。キムヨナの口からそんな言葉が一度でも出たか?まさに日本人のメンタリティーの弱さがそこにあると思う。

次に思ったのは、スノボのあんちゃんが腰履きがだらしないとあわや出場自粛まで行きそうになったアレだ。

今さらながら若い世代の服装の悪さは、彼をヤリ玉に挙げるまでもなくそこらじゅうに目にする。
パンツの出そうな短いスカートの女子高生やズボンを引きずっている男子学生がいるのに、今さら彼を非難するなどナンセンスだ。たぶん銅メダルを一個損したと思う。

彼を擁護する気はさらさらないが、空港や結団式で、あのダサい選手団ブレザーを、まるで田舎の結婚式場で目にするやたらズボン丈の短いパラゾールくさい礼服を着たおじさんのようにお行儀よくしてるからと言って、中身がどうかといえば、同じだと思う。

インタビューを聞いていたら、期待はずれの成績を、バカのひとつ覚えみたいに「次につながると思います」じゃ、応援してるこっちの身が持たないぜって思ってしまう。

勝っておごるな、敗れて泣くな。

まさに死語になってしまった気がする。

大会しょっぱなの女子モーグルで、オリンピックとはまさに一発真剣勝負の場なのだと思い知らされて日本人は、今大会も多くが期待はずれに終わる予感にさいなまれたに違いない。ちょっと大げさか(笑)

でも、真央ちゃんが銀を獲ったのは良かった。

下手すれば銅や入賞で終わる可能性だってあったのだから。

今シーズン、何が彼女のリズムを狂わせたのかわからないが、キムヨナに次いでの銀は立派だったし、試合後のインタビューは本音が出ていてとても人間らしいものだったと思った。

もしも四年前の真央ちゃんが今のキムヨナと対決したらどっちが勝っただろう?

おそらく難易度の高いジャンプを事も無げに決めてゆく彼女は話題を独占し金メダルを獲れたと思う。

その真央ちゃんも自身が超えるべき難関、つまりプロとして食ってゆく基盤を作ってしまった上でのオリンピックだっただけに、ハングリーさではキムヨナに勝てなかった。

ヨナは3年前の真央ちゃんにようやく追いついただけなのだと思う。

しかし、色々競技を見ましたが、

ノルディックなどで世界の一流選手がゴールした瞬間から苦しさにあえぐ姿は国を超えて感動しました。

高木選手は残念だったが、年齢を考えれば無理もない話で、この経験を4年後に生かしてくれたらいいなと思います。

ただ、甘っちょろい考えでは入賞がやっとの選手で終わるでしょうね。






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