2011110(月)

成人の日と伊達直人

日記×703

今年も成人の日を迎えた。新成人を持つ親御さんの気持ちは、ここまで育てたわが子の姿に感激ひとしおでしょう。


今では高校を卒業しても大学や各種学校に進学する人が多いので、成人とは言え、社会人ではない人の方が多数派になっています。

20歳でも、親の援助で生きてる者を成人や社会人という規定にはいささか疑問を感じますが、選挙権を得たのだから自分の行動だけでなく世の中のことも考えて行動して欲しいですね。


世界で1~2位を争うほどの豊かな国―日本は、その豊かさの質を日に日に変えて行こうとしています。

豊かさ=持てる者、そんな価値観です。

それほど豊かな日本なのに、子供の2~3人いる夫婦世帯では、決して豊かな日本を実感しているわけではありません。

世界的な景気変動のあおりを受けて、製造業では職を失ったり、賃金の大幅な削減は当たり前です。
女性は子育てに際して出産を期に再就職を繰り返す事を余儀なくされますから、子供が多ければ夫婦二人が安定した職に就けることは少なく、それぞれが2つの職を掛け持ちして生活費を得るケースなど珍しいことではありません。

それでは生活費を得ても子供と向き合う時間もないし、家庭生活とは言えないでしょう。

もちろん、苦労せずに子供を育てることが出来るわけではありませんが、真面目に働いていても、ほっと一息つける余裕がなければ、毎日の生活は豊かさなど感じる暇もないです。

子供の教育や、医療、介護など身につまされる現実は、上手く世の中を渡って高い収入を得る人ばかりではありませんから、真面目だけが取り得という人には、時に我が手に余る事態もあるでしょう。


今の政治は・政権はそういう疑問に答えていると思いますか?


管総理に尋ねたなら、マニフェスト掲げたいろいろな補助を挙げるでしょう。

しかし、それが本当に有効なら、こんな疑問はなくなるはずなんです。



年末から日本各地で児童施設、親と暮らせない、親のない子達が暮らす施設にランドセルのプレゼントが相次ぎました。

送り主の名は「伊達直人」。

50歳前後の人なら子供の頃に見たアニメのタイガーマスクの主人公だと気付いたでしょうが、その名に気付くまで少し時間がかかったそうです。


ひとつの善意がニュースで日本各地の「伊達直人」の心に灯をつけたのでしょう、心温まる話題でした。


我々はこのようなささやかな善意にさえ頼らなければ人間らしい暖かい心を保つことが出来ない現実に、何か感じなければなりません。


生まれながらにして背負ったハンディや不幸にして家庭の温かさを知らない子供、一生懸命生きてきたけれど不器用ゆえに挫折を感じている人に世の中の暖かを授けることが可能な社会にしなければなりませんね。

政治家は一体何所を向いてるんでしょう?


私の祖父母が、まだまだ5円や10円硬貨がそれなりの価値を持っていた頃、

「日本中が1円づつ寄付すれば1億円集まるじゃない」と言ったことがあります。

貧しいものはポケットの小銭を差し出し、豊かな者は政治や制度を語る。

子供じみた話だが、いつか日本の首相にも伊達直人みたいな人が就いて欲しいですね。






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私は富山県在住で、知人が帯広に居り、とても親しみを持ってこれまで拝見させていただいておりました。富山の話なども織り交ぜながら、楽しく十勝とお付き合いさせていただこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。
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