先日の農家さん仕事での話。

ハウスの中で、ミニトマトをひたすら拭いて箱に入れる出荷の仕事をしていました。
数名でやってるのですが
いつも、ラジカセでラジオや、CDを聞いたりしながら
せっせと働いてます。
農園の奥様がお気に入りの
NHK.FMで
どんなジャンルの曲でも
リクエストすると、ピアノで素敵な演奏をしてくれる
とっても優しく癒やされる番組があります。

その日、確かリクエスト2曲めかな

菅原洋一さんの歌が流れました。
(若〜〜い方は、知らないと思います…私位で、ギリギリかな?)
優しい、ソフトな歌声の 往年の名歌手です。
最近は、聞くこともありませんでした。

菅原洋一さんのソフトな歌声が
私の後ろに置いてあるラジオから聞こえてきて

私の父の声と似ていることに気づきました。
少しくぐもった、柔らかな、
ビブラートも似てる。

父は、27年前に 亡くなりましたが
その数年前から 難病を患い
長い間声も出せなくなっていました。

元気な頃は、テレビを見ながらよく昔話をして
懐メロを、口ずさんでて
なかなか上手いのでした。

父が亡くなってから
札幌の 父の弟が

兄貴は 若い頃は 函館でよく
のど自慢大会に出てて
いつも優勝していたんだよ〜と

教えてくれました。

そんなこと、父は言って無かったのですが
その頃の父は、結婚して、子供二人にも恵まれて 幸せに暮らしていたのに
結核で、奥さんも 子供二人も亡くなってしまったのだそうです。

その事実は、知っていたのですが
その事も、おじが話してくれてました。

愛する人を亡くして
傷心のまま、札幌へ
そして、帯広に来て 何年か後に母と巡り合うのですが。

多分 父は、函館の思い出は、話したくなかったのだろう。

久しぶりに、父の声を聞いて(菅原洋一さんの声だけど)
背中から、温かな気持ちになって
ジーンときた。

ミニトマトが、滲んで見える。

やば〜い、泣けてきたよ

曲が終わって思わず泣いてしまった。

写真は、その函館時代の若かりし頃の父。。
まだ、結婚する前だと思います。
たしか、19歳くらい。

生きてれば、90歳超えてる。

久しぶりに、話したいね。
大好きな、洋画や音楽の話を。。