入院生活の事(70)


2013928(土)

退院、経過観察、そして


退院、経過観察、そして

点滴用のカテーテルがはずされ、尾てい骨の所のいぼを取った後の絆創膏もはずしてもらった。

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外は連日30℃越えの晴天が続いていた。

7月3日は朝「大」が出た後、腸が痛かったり消毒がしみて痛かったり、なかなか辛い一日であった。

7月4日以降は腸が痛む事はなく、回診の時も「良くなって来てますね」と先生の嬉しい一言があったりしたが、微量の出血と分泌物は無くならなかった。

傷口のピリピリとした表面的な痛みはシャワーの後はあるものの、日中は気にならないほど少なくて、快適な入院生活だった。 毎日の食事も量は少ないが、工夫されていて美味しく食べられた。

7月8日には入院生活が3週間目に突入。 出血と分泌物はまだ続いていたが、かなり少なくなってきた。
先生は「もう少しですね」と毎日回診の時に言ってくれるが、まだ「退院」の一言はなかった。

看護師さんには「まだですかねえ?」とそれとなく「先生に言って欲しいなあ」というニュアンスを含めて何度か話してみた。

7月10日にようやく退院について先生と話す事ができて、12日を退院の予定日にしましょう、ということになった。
7月11日には退院後の生活指導があった。
夕方の回診では「しばらくは無理をしないように」と先生から伝えられ、7月12日の10時に退院が決定。

当初の予定の1.5倍の入院期間となったが、手術後の痛みは驚くほど少なく(頭痛を除く)、個室だったため余計なストレスもなく、看護師さんのケアも的確で安心して治療に専念する事ができた。
総合病院ではなく、専門のクリニックである「センチネルクリニック」で手術・入院をしてもらって良かった、と心から思った。

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7月12日、退院の朝10時の空。

看護師さんは外来が忙しいらしく、誰もいなかったので挨拶が出来ず残念だったが、迎えに来てくれたカミさんと一緒に1階に下りて先生には挨拶が出来た。

3週間ぶりに外を歩いた。 駐車場までのわずかな距離なのにフラフラだった。 帰宅する途中、患部に当てるガーゼを買うためにドラッグストアに寄った。 わずか10分ほどの買い物の時間でめまいがした。 明らかに体力がなくなっている。 「しばらくは無理をしないように」という先生の言葉を思い出した。 無理する体力もないわ~!と思った。

8月5日、26日と診察を受けて、そして9月24日受診。
分泌物もほぼ無くなり、「診察は今回で終了にしましょう。」と先生からオッケーが出た。

7月12日の退院後1週間は休みをもらいウオーキングなどをしてリハビリを行ってみたが、職場に復帰すると仕事に耐えられる体力は戻っておらず、1ヶ月は本当にしんどかった。

体力が戻らないからだろうなあ~、と思っていた「めまい」

これを放置していた事がこの後、大変な事になるとは、この時は考えもしなかった。



2013911(水)

頭痛は改善の方向へ


頭痛は改善の方向へ

6月29日

朝の回診の時に新しい留置カテーテルを入れる。
朝から注射は辛い・・・。

30日も頭痛は続き、ベッドに横になっているばかりだったので、背中と腰がバッキバキに凝っていた。
昼間寝ていると当然夜は熟睡できず、2時間おきに目が覚める悪い循環になってしまった。

傷は痛みが少なくてネットで仕込んできた情報がいい方向に裏切られて助かったが、頭痛の痛みと長さは想像以上だった。

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外は30℃を越える晴天が続く。

釣りに行きたい(涙) バイクに乗りたい(涙)

7月1日になってようやく頭痛も我慢できる程度になり、夜の回診の時にカテーテルが抜かれた。

7月2日にはシャワーOKになって、やっとさっぱりとする事ができた。 頭痛が楽になってからは持ち込んだ本を読みまくり、高校の時に読んで「いつか機会があれば」と思っていた「竜馬が行く」を8巻読破した。
600頁を越える「シンドラーのリスト」も一日で読んでしまった。

頭痛があった時はお見舞いに来てくれた方々にはうまく対応できず申し訳なかったが、頭痛が少なくなってからは「元気じゃん」と言われるくらいの対応が出来た。

お見舞いに来てくれた皆さん、どうもありがとう。

頭痛が引いて、当初予定の入院期間の2週間も終わりに近づいてきたので、あとは傷口の状態が良くなれば、という状態だった。

シャワーの時にガーゼをはずすと出血がある。 多くはないが、少なくもない。 特に痛むわけではないので、ちょっとドキッとする。

看護師さんは「開放創なので傷口がふさがるまで出血や分泌物はありますよ」と言ってくれるが、まだしばらくかかりそうな雰囲気だった。
会社のほうには長引きそうな状態であることは連絡を入れてあったので、特に問題はなかったが、入院は3週目に突入した。 窓の外では気温がぐんぐん上昇し、連日30℃越え。

「このまま入院しているうちに夏が終わってしまうのでは?」と、変なところで焦っていた。



201399(月)

頭痛はつらいよ


頭痛はつらいよ

6月28日、頭痛は続いている。

ずっと横になっていることから来る腰痛で夜中の3時ごろ目が覚めてしまった。 腰をさすりながら窓の外を見るともなしに見ている姿を夜の巡回中の看護師さん(Eさんとする)に見つかった(汗)。

「こんな時間に起きてどうしました?」
腰が痛くって、寝れないんです。
「痛み止めは腰にも効きますよ、飲みますか?」
ということで薬をもらって飲んで寝た。

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この日もリンゲルと抗生剤のセットで点滴。
午前中1セット+午後抗生剤1本、という処置が続く。
頭痛が続いている間は午後の抗生剤の後、リンゲル1本追加。

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窓の外は晴天。 何もなければ釣りに行くんだろうなあ~とちょっと残念な気持ちで青空を見ていた。

25日から入っている留置カテーテルを夕食後抜く。
おそらく感染症などの予防のためにカテーテルを入れておく期間は決められているんだろう。
頭痛がなくならないので明日も点滴継続が決定。 明日また別の場所にカテーテルを入れますから、と看護師さん(Eさんとする。若くてクール)に言われた。
細いストローのようなカテーテルを血管に入れるための注射針はちょいと太めなので刺す時痛い。 やだなあ~、と小学生のように思う。

1日3リットル以上の水分摂取と点滴3~4本を続けているのになかなか頭痛が取れない。 ちょいと気分が滅入ってきた。

入院生活、一日の流れ・・・

 6:00 起床 朝のアナウンス
      看護師さん回診 前日の大・小便の問診と消毒

 8:00 朝食

 9:00 点滴(リンゲル+抗生剤)

 9:20 検温 アナウンスあり

12:00 昼食

15:00 点滴(抗生剤)

17:00 回診(先生)

18:00 夕食

20:00 回診(看護師さん)

21:00 傷口の消毒

22:00 消灯(特にアナウンスなどはなし)

検査や手術が毎日午後に行われるので、進行状況によって夕方の先生の回診は時間が前後する。 ウトウトしていると回診の前準備に看護師さんが急にやってくるのでビビる。

頭痛は軽く吐き気を覚えるくらい酷いものだったが、傷口の痛みが少なかったので、気持ち的には少し楽だったかもしれない。



201394(水)

腰椎麻酔の副作用


今回の手術はこのような方法でされたんだろう、というページを見つけた。

手術方法外部リンク

手術は6月25日。 今日は9月4日だが、分泌物はまだ出ている。 仕事中はガーゼを当てているが、傷口の痛みはほとんどない(ちょっとは、ある)。
完治するにはまだしばらくかかりそう。

さて、6月27日。

朝から頭が重く、痛む。
8時50分に点滴を開始。 リンゲル+抗生剤。
痛み止めをもらって飲む。
午前中は今までになく体が重かったので横になっていたら寝てしまい、あっという間に昼食が運ばれてきた。

14時、O店長が見舞いに来てくれる。 座って話している途中から頭痛が始まり、目がチカチカ、おでこと後頭部からツーバイフォーの角材が生えてくるんじゃないのかっ?!というくらいの痛みが・・・(分かる?)

店長が帰った後で即ナースコールして痛み止めをもらう。

15時、抗生剤の点滴。

21時、回診・消毒、痛み止めもらう。

かつて経験した事のない頭痛。 原因は腰椎麻酔の時に脊髄液がごく少量漏れること、だそうだ。 脳みそは脳脊髄液に浮いていて、少しでも減ると脳みそが下がって頭痛が起きる、ということらしい。

腰椎麻酔について外部リンク

学生時代に車でカマ掘られてひどいムチウチになったことがあって、その時の頭痛に近い感じがした。

出来るだけ水分を取るように指示されたので、カミさんに毎日ペットボトルの大きいのを買ってきてもらい、それを飲み終わったら水を入れてさらに飲む、ということをやっていた。

昼も夜も横になりっぱなしになってしまったので、腰と背中が痛い。 病院のベッドは寝心地が良くない。
ここはぜひとも改善していただきたいなあ、と思った。



201393(火)

手術のあと


夕食のうどんは立ったまま食べ終えた。

患部には大きなガーゼが当てられていて、特に痛みがあるわけではなかったが、座るのは怖いな、と思ったので。

5時間以上同じ姿勢で寝ていたからか、首の後ろが凝っている。

食器をBさんに下げてもらい、ベッドに横になるときも手伝ってもらう。

30分おきの血圧測定と一緒に体温も計測していた。
夕食を食べ終わった後で体温が急に38度近くまで上がった。

「熱が出ましたね。アイスノンを持ってきます。」
と素早い対応をしてもらった。 アイスノンが気持ちよかった。

緊張と疲れとですぐに寝てしまった。

その後も30分おきにBさんは血圧と体温の計測を続けてくれた。

夜半過ぎに熱は下がったが、アイスノンはそのまま。

2時ごろトイレで小。 濃いオレンジ色のモノが出た。

5時過ぎにも小。 今度は普通の色に戻っていた。

麻酔の効果はもうないはずなのに「激痛」は感じない。
表面的なピリピリとした痛みと、引きつれるような痛みと、鈍痛はあるものの、ネットの情報のような「悲鳴を上げたくなるような激痛」はなかった。

情報が古いのか、自分の見た情報が偏っていたのか、手術の技術的な進歩なのか、先生の腕が良いのか、どれかなんだろう。

神経が高ぶっていたのと、30分おきの血圧計測でぐっすりと眠るわけにはいかなかったが、それでも痛みが少なく一晩を過ごせたのはとても良かったと思う。

夜が明けて朝6時。 朝のアナウンスが流れる。 天気は良いがすこしひんやりとした朝。

6時過ぎにBさんによる回診。 痛み止め(ロキソニン)1錠もらって飲む。

8時に朝食。 量は少なく薄味だったが美味しかった。

朝食後、看護師さんのお許しを得たので持参したパジャマに着替えさせてもらった。 病院着は焦げ臭くて「参るなあ~」と思っていたので気分が変わって良かった。

午前中点滴(リンゲル)2本と抗生剤。

昨日から読み始めた司馬遼太郎の「燃えよ剣」上・下巻を午前中で読破。
土方歳三、かっちょいい~~!!

シュウマイが美味しかった昼食後、村上春樹の「ノルウエーの森」上・下巻に取り掛かる。 意外なエロさにびっくりする。 ビートルズの「ノルウエーの森」は自分には聞こえてこなかった。

夕方頭痛がしてきたので痛み止めをもらう。
17時15分、服用。
ヒマに任せて本読み過ぎたかなあ~?と考えながら薬が効いてくるのを待つ。

17時50分、先生の回診。
「いかがですか~?痛みはありますか?」
「手術してもらったところはそれほど痛くはありませんが、頭が痛いです。」
「水分をどんどん取ってくださいね」
消毒をしてもらう。ちょっと痛かった。

18時の夕食前にカミさんが来る。

18時の夕食は紅しょうがのパンチの効いた味で、口がさっぱりした。 薄味でややぼやけ気味の病院食の中で紅しょうがさんは際立っていた。

夕食後カミさんが帰った後はずっと読書。 消灯時間の22時までに「ノルウエーの森」上・下巻読破。 あまり読後感の良いものではなかった。

ネットの体験談から得た情報で、手術後は痛くて痛くて大変だろう!とかなりビビっていたのだが、実際の痛みは余裕でこらえる事ができるレベルで、全く不安感はなかった。
4冊も本を読めたことがどれだけ余裕があったか、という判断材料になるだろう。

「痔ろう」の手術はしっかりした病院で受ければ、痛みは少ない!!と声を大にして言いたい!!!



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