2013911(水)

頭痛は改善の方向へ


頭痛は改善の方向へ

6月29日

朝の回診の時に新しい留置カテーテルを入れる。
朝から注射は辛い・・・。

30日も頭痛は続き、ベッドに横になっているばかりだったので、背中と腰がバッキバキに凝っていた。
昼間寝ていると当然夜は熟睡できず、2時間おきに目が覚める悪い循環になってしまった。

傷は痛みが少なくてネットで仕込んできた情報がいい方向に裏切られて助かったが、頭痛の痛みと長さは想像以上だった。

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外は30℃を越える晴天が続く。

釣りに行きたい(涙) バイクに乗りたい(涙)

7月1日になってようやく頭痛も我慢できる程度になり、夜の回診の時にカテーテルが抜かれた。

7月2日にはシャワーOKになって、やっとさっぱりとする事ができた。 頭痛が楽になってからは持ち込んだ本を読みまくり、高校の時に読んで「いつか機会があれば」と思っていた「竜馬が行く」を8巻読破した。
600頁を越える「シンドラーのリスト」も一日で読んでしまった。

頭痛があった時はお見舞いに来てくれた方々にはうまく対応できず申し訳なかったが、頭痛が少なくなってからは「元気じゃん」と言われるくらいの対応が出来た。

お見舞いに来てくれた皆さん、どうもありがとう。

頭痛が引いて、当初予定の入院期間の2週間も終わりに近づいてきたので、あとは傷口の状態が良くなれば、という状態だった。

シャワーの時にガーゼをはずすと出血がある。 多くはないが、少なくもない。 特に痛むわけではないので、ちょっとドキッとする。

看護師さんは「開放創なので傷口がふさがるまで出血や分泌物はありますよ」と言ってくれるが、まだしばらくかかりそうな雰囲気だった。
会社のほうには長引きそうな状態であることは連絡を入れてあったので、特に問題はなかったが、入院は3週目に突入した。 窓の外では気温がぐんぐん上昇し、連日30℃越え。

「このまま入院しているうちに夏が終わってしまうのでは?」と、変なところで焦っていた。



201399(月)

頭痛はつらいよ


頭痛はつらいよ

6月28日、頭痛は続いている。

ずっと横になっていることから来る腰痛で夜中の3時ごろ目が覚めてしまった。 腰をさすりながら窓の外を見るともなしに見ている姿を夜の巡回中の看護師さん(Eさんとする)に見つかった(汗)。

「こんな時間に起きてどうしました?」
腰が痛くって、寝れないんです。
「痛み止めは腰にも効きますよ、飲みますか?」
ということで薬をもらって飲んで寝た。

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この日もリンゲルと抗生剤のセットで点滴。
午前中1セット+午後抗生剤1本、という処置が続く。
頭痛が続いている間は午後の抗生剤の後、リンゲル1本追加。

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窓の外は晴天。 何もなければ釣りに行くんだろうなあ~とちょっと残念な気持ちで青空を見ていた。

25日から入っている留置カテーテルを夕食後抜く。
おそらく感染症などの予防のためにカテーテルを入れておく期間は決められているんだろう。
頭痛がなくならないので明日も点滴継続が決定。 明日また別の場所にカテーテルを入れますから、と看護師さん(Eさんとする。若くてクール)に言われた。
細いストローのようなカテーテルを血管に入れるための注射針はちょいと太めなので刺す時痛い。 やだなあ~、と小学生のように思う。

1日3リットル以上の水分摂取と点滴3~4本を続けているのになかなか頭痛が取れない。 ちょいと気分が滅入ってきた。

入院生活、一日の流れ・・・

 6:00 起床 朝のアナウンス
      看護師さん回診 前日の大・小便の問診と消毒

 8:00 朝食

 9:00 点滴(リンゲル+抗生剤)

 9:20 検温 アナウンスあり

12:00 昼食

15:00 点滴(抗生剤)

17:00 回診(先生)

18:00 夕食

20:00 回診(看護師さん)

21:00 傷口の消毒

22:00 消灯(特にアナウンスなどはなし)

検査や手術が毎日午後に行われるので、進行状況によって夕方の先生の回診は時間が前後する。 ウトウトしていると回診の前準備に看護師さんが急にやってくるのでビビる。

頭痛は軽く吐き気を覚えるくらい酷いものだったが、傷口の痛みが少なかったので、気持ち的には少し楽だったかもしれない。



201394(水)

腰椎麻酔の副作用


今回の手術はこのような方法でされたんだろう、というページを見つけた。

手術方法外部リンク

手術は6月25日。 今日は9月4日だが、分泌物はまだ出ている。 仕事中はガーゼを当てているが、傷口の痛みはほとんどない(ちょっとは、ある)。
完治するにはまだしばらくかかりそう。

さて、6月27日。

朝から頭が重く、痛む。
8時50分に点滴を開始。 リンゲル+抗生剤。
痛み止めをもらって飲む。
午前中は今までになく体が重かったので横になっていたら寝てしまい、あっという間に昼食が運ばれてきた。

14時、O店長が見舞いに来てくれる。 座って話している途中から頭痛が始まり、目がチカチカ、おでこと後頭部からツーバイフォーの角材が生えてくるんじゃないのかっ?!というくらいの痛みが・・・(分かる?)

店長が帰った後で即ナースコールして痛み止めをもらう。

15時、抗生剤の点滴。

21時、回診・消毒、痛み止めもらう。

かつて経験した事のない頭痛。 原因は腰椎麻酔の時に脊髄液がごく少量漏れること、だそうだ。 脳みそは脳脊髄液に浮いていて、少しでも減ると脳みそが下がって頭痛が起きる、ということらしい。

腰椎麻酔について外部リンク

学生時代に車でカマ掘られてひどいムチウチになったことがあって、その時の頭痛に近い感じがした。

出来るだけ水分を取るように指示されたので、カミさんに毎日ペットボトルの大きいのを買ってきてもらい、それを飲み終わったら水を入れてさらに飲む、ということをやっていた。

昼も夜も横になりっぱなしになってしまったので、腰と背中が痛い。 病院のベッドは寝心地が良くない。
ここはぜひとも改善していただきたいなあ、と思った。



201393(火)

手術のあと


夕食のうどんは立ったまま食べ終えた。

患部には大きなガーゼが当てられていて、特に痛みがあるわけではなかったが、座るのは怖いな、と思ったので。

5時間以上同じ姿勢で寝ていたからか、首の後ろが凝っている。

食器をBさんに下げてもらい、ベッドに横になるときも手伝ってもらう。

30分おきの血圧測定と一緒に体温も計測していた。
夕食を食べ終わった後で体温が急に38度近くまで上がった。

「熱が出ましたね。アイスノンを持ってきます。」
と素早い対応をしてもらった。 アイスノンが気持ちよかった。

緊張と疲れとですぐに寝てしまった。

その後も30分おきにBさんは血圧と体温の計測を続けてくれた。

夜半過ぎに熱は下がったが、アイスノンはそのまま。

2時ごろトイレで小。 濃いオレンジ色のモノが出た。

5時過ぎにも小。 今度は普通の色に戻っていた。

麻酔の効果はもうないはずなのに「激痛」は感じない。
表面的なピリピリとした痛みと、引きつれるような痛みと、鈍痛はあるものの、ネットの情報のような「悲鳴を上げたくなるような激痛」はなかった。

情報が古いのか、自分の見た情報が偏っていたのか、手術の技術的な進歩なのか、先生の腕が良いのか、どれかなんだろう。

神経が高ぶっていたのと、30分おきの血圧計測でぐっすりと眠るわけにはいかなかったが、それでも痛みが少なく一晩を過ごせたのはとても良かったと思う。

夜が明けて朝6時。 朝のアナウンスが流れる。 天気は良いがすこしひんやりとした朝。

6時過ぎにBさんによる回診。 痛み止め(ロキソニン)1錠もらって飲む。

8時に朝食。 量は少なく薄味だったが美味しかった。

朝食後、看護師さんのお許しを得たので持参したパジャマに着替えさせてもらった。 病院着は焦げ臭くて「参るなあ~」と思っていたので気分が変わって良かった。

午前中点滴(リンゲル)2本と抗生剤。

昨日から読み始めた司馬遼太郎の「燃えよ剣」上・下巻を午前中で読破。
土方歳三、かっちょいい~~!!

シュウマイが美味しかった昼食後、村上春樹の「ノルウエーの森」上・下巻に取り掛かる。 意外なエロさにびっくりする。 ビートルズの「ノルウエーの森」は自分には聞こえてこなかった。

夕方頭痛がしてきたので痛み止めをもらう。
17時15分、服用。
ヒマに任せて本読み過ぎたかなあ~?と考えながら薬が効いてくるのを待つ。

17時50分、先生の回診。
「いかがですか~?痛みはありますか?」
「手術してもらったところはそれほど痛くはありませんが、頭が痛いです。」
「水分をどんどん取ってくださいね」
消毒をしてもらう。ちょっと痛かった。

18時の夕食前にカミさんが来る。

18時の夕食は紅しょうがのパンチの効いた味で、口がさっぱりした。 薄味でややぼやけ気味の病院食の中で紅しょうがさんは際立っていた。

夕食後カミさんが帰った後はずっと読書。 消灯時間の22時までに「ノルウエーの森」上・下巻読破。 あまり読後感の良いものではなかった。

ネットの体験談から得た情報で、手術後は痛くて痛くて大変だろう!とかなりビビっていたのだが、実際の痛みは余裕でこらえる事ができるレベルで、全く不安感はなかった。
4冊も本を読めたことがどれだけ余裕があったか、という判断材料になるだろう。

「痔ろう」の手術はしっかりした病院で受ければ、痛みは少ない!!と声を大にして言いたい!!!



201392(月)

手術!


うつぶせのカエルのような体勢で手術開始。

「ではトンネルの場所を確認しながら切っていきますね~」
と先生の声。
どうやらエコーで映像を確認している様子。
痛みは全く感じないが、押される感覚(圧迫感?)はあって、けっこうぐいぐい押されてるな~と感じた。

「ちょっとここが見づらいなあ~。どうも直線ではないな」
と、しばらく探った後で、「では切っていきますね~」
とついに始まったのであった。

電気メスで切っていく、ということは事前の説明で聞いていたのでそうなんだろうなとは思っていたが、実際に処置が始まると「ジジジ~~!」という音とともに肉が焼けて焦げる匂いが!!
「メッチャ臭い!!」
ふと思った。 自分が死んで棺おけに入れられ、火葬される時に同じ匂いをかぐんだろうなあ~、と。

右手に巻いている血圧を測るためのバンドは3分おきに収縮する。 「ジジジ~~!!」の間に7~8回は収縮していたので20分以上は切られていたのではないだろうか?

「ジジジ~~!」が止まったな、と思っていたら
「この尾てい骨のところにあるイボはもしかするとチャームポイントかもしれませんけど、ついでに今取っちゃいますか?」と聞かれたので、以前から気になっていた所でもあり
「お願いします」と取ってもらう事にした。

「ここは麻酔が効いていないのでちょっと麻酔しますね、チクッとしますよ~」
・・・しまった、そこは効いていなかったのかっ!
と焦っている間に「チクッ!」と注射されて、しばらく置いてそこも「ジジジ~~!」と焼かれて取られたのであった。
「ここは絆創膏を貼っておきますね~」とかなりでかい絆創膏を貼ってもらった。

患部の切開が終わったあと、かなりしばらくの間、なにかの処置をしていた。 特に痛みも無く寝ているだけなので、ヒマだなあ~と思った。
鼻からの酸素吸入のおかげか「手術だ!」と興奮している為なのか、頭は冴えていた。 始めのうちは声を掛けてくれていた看護師さんも手術後半の作業に忙しいらしくあれこれ歩き回っていた。

同じ手術の経験談をネットで事前にチェックしたところ、手術自体は痛みも無く終わるが、麻酔が切れた後は激痛が襲ってきてほぼ一晩中苦しめられる、というような情報がほとんどで、「そうなるんだろうな~、イヤだなあ~!」とそればっかりを考えていた。

やがて処置も終わり「さあ、終わりましたよ~。お疲れ様でした」と先生が颯爽と手術室を後にした。
「ありがとうございました」と聞こえたかは分からないが、言ってみた。

麻酔を受けた時と同じ体勢にさせられ、そのままストレッチャーに移動してもらった。 さらに仰向けにしてもらい、手術室を後にする。
「お疲れ様でした~」とAさんの笑顔に送られながら。
15時50分。 手術時間は40分程度だったかな?

手術室から病室への短い廊下の天井を眺めながら、
「生きて帰ってこられた・・・」とちょっと感傷的になった。 心底ほっとして「やっと終わった」と思った。

病室ではカミさんが待っていてくれた。

ストレッチャーからはBさん・Cさん・Dさんの3人の看護師さんが「せーの!」で一瞬にしてベッドへ横移動してくれた。 プロの仕事だ、と感心した。

胸に心電図を取る吸盤を4個付けられ、酸素吸入のチューブを壁の端子につながれ、点滴も新しいものに入れ替えられた。
下半身の感覚は全くなし。 自分がコゲ臭くてまいる。

「腰椎麻酔の副作用で頭痛が起こる事があるので、麻酔が覚めるまで頭は動かさないでくださいね」

4時間ほどで麻酔は切れる、という説明だったが実際に麻酔が切れたのは6時間ほど後だった。

麻酔が効いている時には足を動かそうと思ってもピクリとも動かない。 その時は自分の脳みそが「焦る」反応をした。
足を動かす指令を出しても足が反応しない、フィードバックがないと脳みそが「焦る」。 これは初めての経験だった。

事故などで身体の一部が麻痺をして、そこを動かす為のリハビリをされている方の映像をテレビなどで目にする機会は何度となくあり、「大変だな」と感じてはいたが実際自分が麻酔が効いている短い時間だけにせよ、それはとんでもなく大変な事なんだ、と痛感した。

30分おきに看護師さん(Bさん)が血圧を測りに来る。
手首に巻く簡易型の血圧計。 これ、便利。

17時過ぎ、先生の回診。
「疲れたでしょう? 麻酔切れるまでゆっくり寝ていてくださいね」

18時ごろから足の指の感覚が戻ってきた。 足の裏やふくらはぎの辺りは痺れている状態。 ふともも辺りはまだ動かない。

疲れが出てうとうとしている状態でも、決まった時間に看護師さんは来て血圧を測り、点滴を換えて行ってくれる。 ありがたいなあ~と思う。

面会時間は19時までなので、カミさんは帰った。

20時半ごろから足が動かせるようになる。
麻酔が切れてきている、イコール激痛!!
と思っていたが、痛みはあまりなかった。
看護師さんにそのように伝えると、「ではあと1時間ほど待って見ましょう」という返答。
「痛みがあまりありませんが?」と聞くと
「開放創は痛みが少ないようですよ。 肛門の中には手術中に麻酔薬を入れてあるのでそれがまだ効いているんでしょう」とのこと。
その麻酔が切れると痛いのかなあ?とちょっと不安になったが、思い過ごしであった。

21時半ごろBさんが「では起きてみましょう。サポートしますので、無理しないでくださいね」
と、まず左を下にした横向きにしてくれた。
「足をそろえてベッドから下ろしてください」
下ろした。
「はい、それでは上体を起こします」
左肩をささえて起こしてくれた。
「ではゆっくり立ちましょう」
立ってみた。
「その場で少し足踏みしてください」
左右、左右。 学校の訓練はこんなところに生きていた!
「足の裏が痺れている感じはありませんか?」
ありません。

「ではお食事です」
とBさんがうどんを持ってきてくれた。
昨日の検査の後に食べたのと同じだったが、美味しかった。

腹にモノが入ると「生きてるなあ」と実感する。



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