2009123(金)

「感染列島」見てきました


「感染列島」見てきました

昨年の4月も映画ネタがありましたね。

前回は動物もの、今回はあまり関係ありません

年に1回だけ映画を見ているわけではないのですが、たまたま感想を書きたくなる映画があっただけなんでしょうね。

映画は充分楽しめました。内容については多くを語りません。
是非、ご自分でお確かめ下さい。
(獣医師だし細菌やウイルスを扱っていたし、思うところがいろいろあって良く見えただけかも、、、)

「アンドロメダ病原体」「復活の日」ではSFだったものが1995年の「アウトブレイク」では対岸の火事になり、この映画では近未来(明日起こっても、、、)に確実に起こる感じがします。

怖いですね。

少しでも興味を持たれた方には映画ではないですが「ホットゾーン」をおすすめします。この映画にも色濃く影響を与えています。この本は完全なドキュメンタリーです。怖いですよ~










以下は暇な人のみ対象です。長文で辛いです。



映画の中で大学教授がつぶやいていた言葉
「ウイルスってそんなに悪いやつかね?」
「ウイルスと共存できないかね?」



微生物を習った人はわかりますよね?

病原体(ばい菌)は問題ですがそれ以外のものはあまり問題ないんですよ

すべての微生物を嫌っていませんか?

病気を起こす微生物と起こさない微生物がいます。

症状が重く死んでしまうことがある病気は問題ですが、それ以外の病気は多少症状が出ますがなんとかつき合っていけるはずです。

同じ病原体で引き起こす症状がなぜ違うのか?
(症状が重く致死的なものを高病原性または強毒といいます。症状が軽いものを弱毒と言います)
研究が進んでいると思います。
分かれば予防や治療に応用できます。
(余談:ガンは自分自身の体の一部(細胞)の増殖が歯止めが効かなくなった状態です。守る体もやっつけるガンも結局は自分自身、だから治療が難しいんですね)

病気になった人の多くが死んでしまう病気があったとしたら、その病気を引き起こす病原体だって病気の流行が収まった時にいなくなってしまうはずです。

病気を起こさずに、いっしょに共存していった方が病原体(病気を起こさないから病原体とは言わないですね)としては繁栄するはずです。

え~と、ついてこれてますか?

例えば
感染したら病気になり10人中3人が生き残る(7人が死んでしまう)病原体をA
感染しても病気にならず10人中10人が生き残る(誰も死なない)病原体をB
どっちがより増える(繁栄する)ことが出来ると思いますか?

Bですよね。

感染した人(動物)を殺してしまうのは病原体にとっても本意ではないはずです。進化の方向としては間違っていますよね。イレギュラーなはずです。

できれば仲良く共生した方がお互いのためです

病気を引き起こさなければ病原体と呼ばれなくなります。
(余談:「腐る」と「発酵」は人間が利用できるかどうかの違いです)

天然痘のように根絶できればいいのかもしれませんが、すべての病原体を根絶させることは不可能ではないでしょうか。根絶よりも確実な予防と治療を開発した方が現実的かと思います。
(余談:エイズが発症しなければ、、、ガンも痛みや死ぬ事が無く通常の生活が出来れば、、、)

それでもダメならやっつけるしかありません。

(さらに獣医学の中には経済動物における病気の根絶方法には「テストアンドスローター(検査と淘汰)」:病気の動物は殺処分、と言うものがあります)

続きは「地球が静止する日」をご覧下さい。
(人間は地球にとって病原体なのか?)

無理矢理、環境ネタにしてみました。




来月は「旭山動物園物語」か
映画館で予告を見ました。
おびひろ動物園の動物が銀幕に写ってました。


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