2008518(日)

ハッピ


ハッピ

一昨日の「奇跡の動物園」、ご覧になりましたか?私は3本目にして、初めて見ました。動物園の内情をよく表してますよね。来年はいよいよ映画の公開ですね。ドラマもあるのでしょうか?


一昨日のドラマに出てきたホッキョクグマのハッピ、実はおびひろ動物園のピリカと関係があるんですよ。


ハッピはピリカの大叔母さんになります。(お祖父さんの姉妹)
下図参照


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日本国内では、繁殖に一番成功している家系になります。


国内でホッキョクグマの繁殖に初めて成功したのは旭山動物園のシロウとユキで1974年のことでした。その後このペアは数頭繁殖に成功し1979年にピリカのお祖父ちゃんのシロー(旭山ではダイ、別府ではポールと呼ばれていました)、1981年にハッピが生まれています。


シローは別府ワンダーラクテンチでメス(現クーニャ、レオマワールドで飼育中)の間にララとルルを産み、ララは札幌でデナリとの間にピリカを産みました。


シロウとユキから数えてピリカは4世代目(ひ孫)になります。今後、さらに世代を重ねていければいいなと願っています。

そのためには、あと3〜4年後にはお嫁さんを迎えなければなりません。お嫁さんはどこにいるのでしょうか?


実はホッキョクグマの繁殖は飼育下ではなかなかうまくいっていません。21世紀に入ってから2006年末までに国内ではのべ12回の出産で17頭生まれています。しかし、育ったのは円山動物園のデナリとララのペアから生まれたツヨシ(現在は釧路市動物園で飼育中)とピリカだけです。


おびひろ動物園も過去コロとメリーの間に、1974年から1984年の間に8回の出産で11頭生まれていますが、全て失敗に終わっています。
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コロの頭骨
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残念ながら死亡した子ども




世界的に見てもやはりホッキョクグマの繁殖は順調とは行きません。


みなさんもドイツのホッキョクグマのクヌートとフロッケのニュースをご覧になったことがあると思います。ドイツでも難しいんですね。



野生では地球温暖化の影響で絶滅の危機が迫っています。飼育下では何としてでも絶滅を避けなければなりません。


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