獣医(29)


2008529(木)

病院看板始動

獣医×29

病院看板始動

動物病院のアシカ側の前に看板があります。

ようやく中身をつけることができました。現在は「今年の保護動物」と「国際カエル年」のポスターです。国際カエル年で検索をかけると結構ヒットしますよ。

これから、徐々に中身を増やしていきますので、来園の際覚えていたら立ち寄ってみてください。




カエル関連シンポジウムのお知らせ

We Love カエル
カエルを救うシンポジウム

日時 平成20年(2008年)6月15日(日)午後2時〜5時
場所 広島国際会議場 地下2階「ダリア」
   広島市中区中島町1−5(平和記念公園内)
   ※駐車場はわずかです。公共交通機関をご利用ください。
■路線バス(JR広島駅南口から吉島営業所行き「平和記念公園前」下車すぐ)
■路面電車(紙屋町経由宇品線「袋町」下車徒歩10分、西広島・宮島線「原爆ドーム前」下車徒歩10分)
■徒歩(広島バスセンターから徒歩10分)
対象 一般。
入場 無料
申込 当日、午後1時から会場で。先着269人
主催 広島市安佐動物公園、環境省、社団法人日本動物園水族館協会(国際カエル年JAZA実行委員会)
後援 広島県、広島市、国際自然保護連合、世界動物園水族館協会

第一部 広島県のカエルは今
コーディネーター:住田正幸(広島大学大学院理学研究科附属両生類研究施設)
■広島県のカエルの現状:内藤順一(広島県立祇園北高等学校)
■ダルマガエル保全のための取り組み:相良伊知郎(広島県環境部自然環境課)
■ダルマガエルの飼育下繁殖と新たな生息地づくり:茶村真一郎(広島市安佐動物公園)


第二部 カエルの世界におこっていること
コーディネーター:福本幸夫(広島市安佐動物公園)
■日本のカエル、なぜ減るの?:松井正文(京都大学大学院人間・環境学研究科)
■世界のカエル絶滅の危機と国際カエル年:桑原一司(広島市安佐動物公園)
■カエルの病気「ツボカビ症」:宇根有美(麻布大学獣医学部獣医学科)

問合せ先 広島市安佐動物公園


場所が広島です。遠いですよね。近所の動物関係の集会があれば、また、書き込みします。





鳥インフルエンザの影響で現在、鳥類の保護はお断りしています。ご了承下さい。園内で発生すると、最悪の場合、飼育鳥類の処分になると考えられます。飼育鳥類を守るため、ご理解をお願いいたします。




ホッキョクグマネタの時に、書き忘れです。

札幌市円山動物園外部リンクに行ったサツキ、デナリとの同居がいよいよ始まるようです。繁殖の成功を祈りましょう。記事が掲載されています。外部リンク



園内は初夏の装いに変わりつつあります。またのご来園をお待ちしています。
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花の重みで折れそうですね。
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撮りようによっては、、、
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ボロボロになってます。毛がわりです。
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アップで見ると怖すぎ。


カッコーも鳴き始めています。


この記事のURL2008-05-29 13:11:22

200853(土)

鳥インフルエンザ

獣医×29

鳥インフルエンザ

写真はガンカモ池に以前から設置されているテグスとディスクです。



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秋田県十和田湖(十和田湖って青森県内だけではなかったんですね!)でオオハクチョウの死体から鳥インフルエンザが検出されたと4月28日に発表外部リンクされました。その後、高病原性の「H5N1型」であることが判明しました。北海道の野付半島でもオオハクチョウの死体から鳥インフルエンザが検出されたと5月1日に発表外部リンクがありました。


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隣の韓国では4月になって結構発生しています。外部リンク詳しい分析が待たれますが、韓国で発生した鳥インフルエンザと関係があるのでしょうか?

今のところは無いんでしょうねぇ。

オオハクチョウの渡りのルートが違うので、韓国からの病気の持ち込みとは考え難いでしょう。



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オオハクチョウの渡りのルート
厚岸水鳥観察館外部リンク(>詳しくはこちら>オオハクチョウ情報)
日本鳥類学会外部リンク(Strix Vol.15の一番目、最後のページに日本語訳あり)


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鳥インフルエンザと聞いただけでなんか怖いですよね。
って言うのが風評被害につながるんですね!
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現状で野鳥が持つ鳥インフルエンザが人に感染する危険性はまず無いと言っていいでしょう。

人が鳥インフルエンザを野鳥から感染すれば世界的なニュースになる、それくらいの出来事です。
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何が問題か?
鳥たちにとっては大変な問題です。
死んじゃうんですから。

また、養鶏業者さんにとっては死活問題になります。



おびひろ動物園でも、飼育鳥類の感染予防対策を強化しています。

しばらくは、クジャクバトの給餌ができません。
野鳥が飼育鳥類に近づくことをできる限り防止しています。
傷病鳥類の受入を一時中断しています。
などなど



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これを機会に少し鳥インフルエンザを勉強してみませんか?

鳥インフルエンザ関係HP
動物衛生研究所外部リンク
国立感染症研究所外部リンク
厚生労働省外部リンク
日本獣医学会外部リンク
日経トレンディネット外部リンク




余談ですが、私は学生の時に新型インフルエンザの出現機構の研究に携わせて頂いたことがあります。その頃は、本当に新型が出るなんて思いもよりませんでしたが(先生すいません!だめな学生でした。その頃は「今はエイズだ!」ってことで猫エイズ研究に行ってしまいました。)、今になると、本当にすぐそこに新型インフルエンザの危機が来ているんだなぁと感じます。


余談、もうひとつ
私の休みの間にブログレンジャー5人がとうとう完成しました。
これからもよろしくお願い致します。

あっ!でも、5人で完成ではなく増えるかもしれません。


この記事のURL2008-05-03 12:39:05

2008311(火)

マイクロチップ

獣医×29

マイクロチップ

昨日はまたまた、月に一度のウサギの検査の日でした。

今回はマイクロチップをついでに埋め込みました。

昨年生まれた子どもたちにはすでに埋め込んであるのですが、大人にはまだ埋め込んでいませんでした。

というのも、担当者が顔や模様で個体を区別できていたからです。

しかし、個体識別を正確に行い管理を徹底することは健康管理の上からも重要です。

特に、いつまでも同じ担当者とは限りません。

新しい担当者がすぐ分かるように区別できるようにしなければなりません。

区別の方法としては、ハサミで耳に切れ込みを入れる方法などがありますが、考慮の末、子どもたちと同じようにマイクロチップを入れることにしました。
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マイクロチップとは大きさ約2x13mmの小さな棒状のものです。
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これに専用の読み取り機を近づけると15桁の番号が表示されます。

番号以外に体温を表示できる高性能のチップと読み取り機もあります。
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埋め込みにはこのような注射器を使います。
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すでに針の中にチップが仕込んであり、動物に注射するだけです。

犬を飼育されている方はご存じですよね?



マイクロチップを埋め込む事を法律で義務づけられている動物がいます。

特定外来生物といい外来生物法で「生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼすおそれのある外来生物」と指定された動物(アライグマなど)です。

特定動物といい動物愛護管理法で「人の生命・身体または財産に害を加えるおそれがある動物」と指定された動物(マンドリルなど)です。

これらの動物は持ち主を特定するために義務づけられています。

詳しくは環境省のホームページ外部リンクをご覧下さい。


この記事のURL2008-03-11 13:02:42

200831(土)

ここは本当の旭山

獣医×29

ここは本当の旭山

今回の写真は本当の旭山動物園です。

今日は暖かな日でしたが、旭川までの道は危険で遠かったです。

凍結路面はあまりありませんでしたが、強風有り、吹きだまり有り。

富良野付近では路外に転落した車もあったようです。

みなさん、冬道の運転は気をつけましょう。



ところで、なぜ、旭山に行ったかというと、、、

遊び?スパイ?

いえいえ、「希少動物保護増殖新技術研究会」の一員として作業に参加してきました。(出席率のいい会員ではありませんが・・・)

この研究会では、希少動物の繁殖をなんとかしたいという願いでがんばっています。

動物園関係者だけではなく大学や研究機関の研究者と共同で活動しています。

家畜の人工授精の技術を使い、野生動物の人工繁殖ができないか?

自然繁殖のうまくいかないペア間で、オスの精子を採取し(おしりに電気刺激棒を差し込み、電気刺激で射精させるんですよ!)、メスの体の中に入れてやり受精させてやります。

採取した精子の保存方法の確立。

また、なかなか繁殖の進まない希少動物の受精卵を近い種類の動物の体を借りて出産まで持って行く。

鳥類の卵をどうやったらどうやったら保存できるか?または、繁殖可能な遺伝子として残せるか?



鳥の卵ってすごくないですか?

皆さんよく考えてみてください。

いつも食べている卵、あれはたった一つの細胞なんですよ!

人間などの哺乳動物の卵は顕微鏡で見なければ見られない大きさなのに。

びっくりです。



動物園は希少野生動物の宝庫です。

繁殖がうまくいかない動物の種類はたくさんいます。

一見うまくいっている動物もじつは、、、

たくさんこどもはいるのだが、よくよくみると、み~んな親戚だらけ。

こういうのも、困りますよね。

健全な集団として、遺伝子の多様な集団としての飼育動物であってほしいものです。

そして、なんとか次世代につなげていきたいものですね。

動物にとっても、人間にとっても。



この記事のURL2008-03-01 00:03:23

200828(金)

銃検査

獣医×29

銃検査

おびひろ動物園には銃が2丁あります。

といっても、猟銃のような動物を殺す銃ではありません。

動物に注射をするための銃なのです。

弾は注射器です。

犬、ネコと違い動物園で飼育している動物は、触ることもままなりません。

この前書いた、アザラシのように押さえつけて何とかなることもありますが、近づく事すらできない動物も多いのです。

そんな時に、役に立つのが、吹き矢や空気銃です。

吹き矢はただの筒で誰でも使うことができますが、空気銃は許可が必要です。
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このような許可書をもらいます。




今日は年に1度の銃の検査の日でした。
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例年、この検査は4月に行われていたのですが、長崎県佐世保市スポーツクラブでの猟銃発砲事件の影響なんでしょうね。前倒しで実施しているようです。

ニュースでもやってますよね。

検査を受けるために、幕別町民会館まで行ってきました。

いつもは帯広警察署で検査を受けていたので、ちょっと遠かったです。

帯広での検査は来週なのですが、私の都合が悪いので、今日に変更してもらいました。警察の方ありがとうございました。



いよいよ、明日から今年最後の臨時開園です。

皆様のお越しを、お待ちしています。



動物園といえばサル山ですね。

サル山のニホンザル。

平成18年生まれの1頭。大きさでいうと下から2番目の子ですが、、、
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ケガのため、右手をかばっています。

治療中ですので、見つけたときは「お大事に」と念を送ってやってください。


この記事のURL2008-02-08 21:30:22

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公式ブログのメンバーには入っていないけど、動物園での出来事を発信していきたい、そんな気持ちが集まったブログです。
でも、完全に不定期更新なので静かなブログになるかもしれません…

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