獣医(29)


200822(土)

薬の調合

獣医×29

薬の調合

動物の調子が悪くなると、飲み薬を出すことがあります。

薬屋さんに行くといろいろな薬が売られていますよね。
飲み薬であれば液体や錠剤、カプセル、粉などいろいろです。
でも、それは人間用です。


動物用の薬はどうでしょう。

街角の動物病院には犬、ネコ、ウサギなどが来ます。
家畜病院では家畜である牛、馬、豚などを診ています。

動物用の薬はそれらの動物用に作られています。


モモンガからゾウまで飼育している動物園用には作られていません。


一粒の錠剤に含まれている薬の量では多すぎる場合がよくあります。

そんな時に活躍している器械のひとつがこれ、ミルサーです。
ミルサーが来るまでは乳鉢ですってつぶしていました。
とっても便利です。


今日は人用の薬をニホンザル用に調整します。

人間用ですから10~15kgのニホンザルには多すぎます。
(余談ですが、錠剤の大きさや錠剤に含まれる薬の量は日本で売られているものと欧米で売られているものでは違うようです。体格の違いですかね・・・)
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中身をざらざらっと移します。
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がーっと粉砕してもらいます。楽ちん楽ちん
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簡単に粉になってくれました。
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秤で量って、薬包紙に包んでおしまい。

50個作って、約1時間の作業。


今日もこのままだと動物が出てこないのでこの1枚。
私も気になっていますが、彼も気になっているようです。
この穴。
そこからは、何も出てこないんだよ。ピリカ
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この記事のURL2008-02-02 23:15:59

200821(金)

骨標本づくり

獣医×29

骨標本づくり

 今日の雪は結晶が大きくキラキラしていてキレイでしたね
 画面を上下左右から見方を変えてみるとキラキラ感が増します。
 寒いときの雪はさらさらで除雪が楽で良いです。


 さて、今日は少し時間があったので、最近やっている作業が進みました。

 動物園では多くの動物を飼育しています。
 元気な動物たちもいつかは寿命を全うして死んでいきます。

 人間であれば、お葬式をしてお墓に入れて供養しますよね。
 家庭で飼育されているコンパニオンアニマルは、人間と同じように供養してもらいますよね。

 動物園ではどうかというと、まずなぜ死んだか原因を調べます。
 飼育方法に改善する点があるかどうかの参考にするのです。

 その後、死体は焼却されます。
 しかし、一部の死体は立派な教材へと変身します。
 骨や皮、羽などを使えるように手を加えていくのです。

 現在、保存してあった死体を処理中です。 
 さすがに生々しいので、写真は小さくしました。
 煮ている最中のもの、色を抜いている最中のもの、組み立てている最中のものです。

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 いかんせん、説明書のないプラモデルみたいなものなので、果たして組み上がり皆さんにお披露目できるかどうかが問題です。

 昨年お披露目できたのはヘビだけでした。(^_^;)

 期待しないで待っていてください。m(__)m


 さて、写真と題は全く関係がありません。内容が生々しかったので美しいものを載せてみました。



この記事のURL2008-02-01 20:05:34

2008120(日)

寒い!2

獣医×29

寒い!2

 ふゆの動物園と臨時開園の案内が下のinformationにあります。

 今日も寒いですね。園内は4日連続で朝、−20℃を下回っています。

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 私はたばこを吸いませんが、冬になるとライターを持ち歩いています。(今は安いジッポー)冬になるとどんなに水落としをしても水道が凍結することがあります。こんな時にライターが活躍します。これでもだめなときは、バーナーや凍結解除道具などを用意して対処します。

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 寒いからと言うわけではありませんが、休み明け出てくると、いろいろなことが起こっていました。
 2のブログでも書かれているようにヤギの角が折れ、調教しているトビの調子が悪く、マンドリルも元気が無く、コンドルのメスもおかしい。ホッキョクグマはどこからか出血しているようだ。
 ヤギは折れた角を気にすることもなく昨日のエサは食べており、大丈夫そうです。ヒツジのおかん(すいません「もここ」でした。21日訂正)はヤギに頭突きされたのかその血で頭が赤くなっていました。トビは著しくやせて、かなり具合が悪そうです。マンドリルは昨日の様子よりは元気そう、サツマイモをガリガリと完食しましたが、予断を許しません。コンドルのメスも、今日のエサは食べてとりあえずは、ひと安心です。ホッキョクグマのピリカはオリ沿いに出血のあとがありました。何かで足でも切ったようです。今朝見る限りでは、出血も収まり大丈夫そうでした。

 帯広は1月の下旬が1年で一番寒い時期だそうです。何とか無事に乗り切ってほしいものです。

「藤本さん、ビーバーのメスが調子悪そうなんで来れますか」(無線)
「今行きまーす」


この記事のURL2008-01-20 14:27:08

2008115(火)

ウサギの健康診断

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ウサギの健康診断

 ウサギの健康診断と書きましたが、中身はエンセファリトゾーン(Ez)症の検査です。今日はちょっと獣医さんっぽいですね。

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 Ez症ってご存じですか?

 ウサギを飼われている方にはお馴染みかもしれませんね。

 Ez症は、Encephalitozoon cuniculiが主に脳、腎臓、眼を病気にします。成ウサギではあまり発病しませんが、幼いウサギは発病すると急死することが多い病気です。また、Ez症は人と動物の共通感染症であり免疫力の低下した人に感染し発病することが報告されているので、動物園では注意しています。

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 毎月血液を検査して、病気にかかっていないかを調べています。今日、ウサギ全頭から血を採ったのですが、約1時間半かかりました。その後、血漿を分けて、検査まで冷凍庫に保存して本日の作業終わりです。

 病気にかからず元気に暮らしていってほしいものです。

 この検査は、エキゾチックペット研究会外部リンクのおかげで行われています。ありがとうございます。


この記事のURL2008-01-15 00:08:48

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