保護動物(24)


2008227(水)

傷病鳥獣


傷病鳥獣

おびひろ動物園では北海道から傷病鳥獣保護業務を委託されています。

毎年、100点以上の保護がありました。
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しかし、平成17年以降めっきりと件数が減っています。

特に鳥類。
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なぜでしょうか?

市内の知り合いの動物病院の獣医さん達に聞くと、やっぱり減っているとのことでした。

不思議ですね。

保護される個体からその地域に生息している鳥獣の数や種類を調べている研究者がいます。

十勝らしい保護鳥はハリオアマツバメなんだそうです。
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そう言うことを考えると、帯広周辺の鳥類が減少しているのかもしれません。

皆さんの周りはどうですか?


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少し資料を載せておきます。

野生動物救護獣医師協会外部リンクがとりまとめたものです。

地域別保護鳥ランキング(2004,2005年)
  北海道      栃木県   東京都   福井県   大阪府
1 ツグミ       スズメ    スズメ   ドバト    ドバト
2 オオハクチョウ キジバト  キジバト  スズメ    スズメ
3 ヒヨドリ      ツバメ    ヒヨドリ  トビ     ツバメ
4 シメ        ドバト    ドバト   ツバメ    キジバト
5 フクロウ    メジロ    ムクドリ  キジバト   ヒヨドリ

全国保護鳥ランキング(2004年)
スズメ ドバト キジバト ツバメ ヒヨドリ ムクドリ トビ メジロ カルガモ シジュウカラ



おびひろ動物園の状況はこんな感じです。

おびひろ動物園保護鳥ランキング(1993〜2007年)
ドバト マガモ ハクセキレイ トビ スズメ オオハクチョウ アカゲラ フクロウ シメ

おびひろ動物園保護鳥原因(2005〜2007年)
ヒナ・卵 原因不明の衰弱 激突 外傷

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写真は上から「ワモンアザラシ」「タンチョウ」「ハリオアマツバメ」「カワアイサ」「アオダイショウ」です。


この記事のURL2008-02-27 14:01:37

2008226(火)

シメ、再び


シメ、再び

昨日、またシメの保護がありました。

今回は、民家の玄関先で飛べないところを保護されました。

頭を下げて、元気がありません。

翼には異常はありません。たまに倒れます。

おそらく、衝突でしょう。

シメは北海道ではよく保護される鳥の一つです。

ずんぐりむっくりした体型のためか、他の小鳥に比べ小回りがきかないようです。

それで、物をよけ切れないことがあるようです。

安静にするほかありません、、、



ホッキョクグマのプール
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今朝行くと、なんと水が抜けていました!!!!

よかった!なんてことはありません。

ちゃんと排水口からぬけていればいいのですが、、、

氷のため、プールに亀裂が入ってなければいいのですが、、、

不安です。



期間限定の旭山動物園は現在行っておりません。
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この記事のURL2008-02-26 12:48:41

2008222(金)

ウミウ2


ウミウ2

1月29日に保護されたウミウ。

飛べるようになり、放鳥の時期も近づいてきました。
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止まり木の間を渡らせて飛行訓練していますが、まだ、数往復で床に降りてしまいます。

がんばってください。

もっと暖かくなってからかなぁ・・・



先日、大阪に行った話はしましたが、近所の御陵(天皇陵)の話。
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最近鵜が住み着き、ねぐらの木が真っ白になってきたとのこと。
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近所の人は木が枯れないか心配していました。
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確かに、白くなっています。

場所により、鵜に限らず糞害は問題になっています。

例えば、弁財島外部リンク



しかし、鳥の糞にはリンがたくさん含まれています。

大きな生態系の中では、リンの循環外部リンクに鳥が重要な役割を果たしています。

貴重な資源です、人間社会と軋轢が生まれなければいいのですが・・・


この記事のURL2008-02-22 13:15:34

2008130(水)

ウミウ


ウミウ

 今日、ウミウの保護がありました。

 清流大橋で保護されたそうです。いるんですね。

 私が動物園に入って15年、おそらく初めての保護ではないかと思います。

 橋の上で保護ということなので、車との接触事故でケガをしているかと思いましたが、特になさそうです。ただ、やせているので、エサが取れなかったんでしょうね。

 弱っているかと油断していたら、服の上からガッツリとかまれてしまいました。2カ所も、すこし血が出ました・・・(T_T)

 普通であれば、エサが取れるはずなので、どこか悪いのかはたまた昨年生まれで初めての冬なのか?

 いずれにしても、すぐに放すことはできないので動物園でしばらく養生してもらうことにしました。

 注射を2本とエサ、ホッケを1匹割り餌(無理矢理食べさせること)しました。野生個体は人にもエサにも場所にも慣れていないので、与えたエサを食べてくれません。まずはエサになれてもらうために行います。その後、ホッケを投げ入れてやるといとも簡単に食べてくれました。(○_○)
 よほどお腹がすいていたんでしょうね。

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 早く元気になって下さい。

 動物園ではこのように病気やケガで弱っている動物を救護する活動を北海道からの委託事業で行っています。詳しいことはまた改めて書きますね。


この記事のURL2008-01-30 00:22:11

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