2017年4月24日(月)
くるみのお誕生日です
2017年3月11日(土)
彼女の視線
動物園の日常×212
どうも、駱馬師匠です。「食欲の秋」なんて言いますが自分にとっては「食欲の四季」です。
3月も中旬になり、すっかり春めいてきました。あんなに降って積もった雪も溶け始めて、すっかり路面が出ています。厳しい冬を越えて、ドルトンもいつもよりのんびり。
開園中は大活躍だったホッキョクグマベンチも開園まで屋根の下でお休みです。
さて今日は少しさかのぼって2月のお話。
☆
その日は天気も良かったのでラマ舎の踏みしめられた雪を割っていました。
雪が降ったあと、小梅と梅ノ輔が同じところをうろうろすると雪が硬く踏みしめられます。どんどん硬くなる雪は2頭の脚に悪影響を及ぼしてしまうので硬い雪の路面を割る必要があるのです。
鉄のスコップ片手にガンガン雪を割っていると不意に誰かの視線を感じました。
おかしいな、フェンスの向こうには誰もいなし梅ノ輔は草を食べているし…と思って視線のする方向を見ると、
わざわざ入り口に座ってこちらを見ているラマが1頭。
弟を見つめる慈しみの目なのか、「あいつ変なことやってるな」と雪を割る自分を面白そうに見ているのかは分かりませんが、のんびりこちらを眺めていました。
3月も中旬になり、すっかり春めいてきました。あんなに降って積もった雪も溶け始めて、すっかり路面が出ています。厳しい冬を越えて、ドルトンもいつもよりのんびり。
開園中は大活躍だったホッキョクグマベンチも開園まで屋根の下でお休みです。
さて今日は少しさかのぼって2月のお話。
☆
その日は天気も良かったのでラマ舎の踏みしめられた雪を割っていました。
雪が降ったあと、小梅と梅ノ輔が同じところをうろうろすると雪が硬く踏みしめられます。どんどん硬くなる雪は2頭の脚に悪影響を及ぼしてしまうので硬い雪の路面を割る必要があるのです。
鉄のスコップ片手にガンガン雪を割っていると不意に誰かの視線を感じました。
おかしいな、フェンスの向こうには誰もいなし梅ノ輔は草を食べているし…と思って視線のする方向を見ると、
わざわざ入り口に座ってこちらを見ているラマが1頭。
弟を見つめる慈しみの目なのか、「あいつ変なことやってるな」と雪を割る自分を面白そうに見ているのかは分かりませんが、のんびりこちらを眺めていました。
この記事のURL|2017-03-11 13:44:05
2017年3月10日(金)
ユズ お誕生日!
2017年1月28日(土)
夢と寒波のお話
『獣舎の鍵を閉め忘れていないかひたすら各獣舎を点検して回り続ける』
という夢をたまに見る駱馬師匠です。
実際の作業でも全て終わった後、一度確認しているのに不安になって獣舎に戻ったりします。鍵の閉め忘れなんてもってのほかですからね。用心に越したことはありません。
ちなみに、先輩方や上司に聞くと何人か「自分も鍵の閉め忘れに関する夢を見たことがある」と言う人を発見。飼育員あるあるなのでしょうか?
☆
最近は大寒波、大雪、そして強風と寒い日々が続きますね。
特に先週は寒波でここ帯広も軒並み-20℃を下回り、更に雪が降ってと冬を大満喫した一週間でした。
飼育員はしっかり防寒対策していますがそれでも限界があり、外の放飼場を掃除中に指先の感覚が無くなったり寒さで顔が固まったりと体に様々な支障をきたしつつ飼育作業を行っています。
それでは、そんな寒波の中での動物たちの様子をご紹介しましょう。
自ら雪に突っ込んだであろうバイソンのドルトン。寒さで髪の毛だけでなく、鼻周りの毛に付いた吐く息の水蒸気が凍って白髪になっています。
小屋の中から雪が降る外を眺めるラマの梅ノ輔。何を考えているのでしょう?
こちらはエサ台前で休むラマの小梅。背中の白い雪が雪の強さを物語ります。
ステージで走り回った後なのですっかり雪まみれのゴマフアザラシのマシロ。
寒くてもへっちゃらで走り回る動物、寒くてすぐ獣舎の中に入りたがる動物、雪を不思議そうに食べてみる動物。寒さや雪に対するそれぞれの反応が見ていてとても興味深いです。
「寒さや雪に対する反応」に注目して見てみると、また違った発見があるかもしれませんよ。
という夢をたまに見る駱馬師匠です。
実際の作業でも全て終わった後、一度確認しているのに不安になって獣舎に戻ったりします。鍵の閉め忘れなんてもってのほかですからね。用心に越したことはありません。
ちなみに、先輩方や上司に聞くと何人か「自分も鍵の閉め忘れに関する夢を見たことがある」と言う人を発見。飼育員あるあるなのでしょうか?
☆
最近は大寒波、大雪、そして強風と寒い日々が続きますね。
特に先週は寒波でここ帯広も軒並み-20℃を下回り、更に雪が降ってと冬を大満喫した一週間でした。
飼育員はしっかり防寒対策していますがそれでも限界があり、外の放飼場を掃除中に指先の感覚が無くなったり寒さで顔が固まったりと体に様々な支障をきたしつつ飼育作業を行っています。
それでは、そんな寒波の中での動物たちの様子をご紹介しましょう。
自ら雪に突っ込んだであろうバイソンのドルトン。寒さで髪の毛だけでなく、鼻周りの毛に付いた吐く息の水蒸気が凍って白髪になっています。
小屋の中から雪が降る外を眺めるラマの梅ノ輔。何を考えているのでしょう?
こちらはエサ台前で休むラマの小梅。背中の白い雪が雪の強さを物語ります。
ステージで走り回った後なのですっかり雪まみれのゴマフアザラシのマシロ。
寒くてもへっちゃらで走り回る動物、寒くてすぐ獣舎の中に入りたがる動物、雪を不思議そうに食べてみる動物。寒さや雪に対するそれぞれの反応が見ていてとても興味深いです。
「寒さや雪に対する反応」に注目して見てみると、また違った発見があるかもしれませんよ。
この記事のURL|2017-01-28 17:03:43
2017年1月19日(木)
雪とふるさとのお話
枯葉の揺れる音と木の上で動物が動く音の違いが少し分かるようになりました。
どうも、駱馬師匠です。
以前来園した学者の方に「エゾリスは中々見つけられず、『森の忍者』と呼ばれている」という話を聞いたのですが園内では2日に1回のペースで木の上で追いかけっこをしているエゾリスを見かけます。
今日は朝から雪で、少々難儀に感じながらの飼育作業となりました。
40cmの大雪でも何事も無いように歩いてきてエサをねだってくる程パワフルなバイソンたちは今日のような4~5cmの雪など問題にせず、今日も通常営業。
乾草をお腹一杯食べてお昼寝モードです。
ラマの小梅と梅ノ輔も元気はつらつ。
特に梅ノ輔は担当である自分が近づくと「エサをくれ」と言わんばかりにムームー鳴いてアピールをします。
梅ノ輔がおびひろ動物園に来て来週で2ヶ月。親代わりとまではいきませんが、早く梅ノ輔に信頼してもらえるように頑張りたいと思います。
先日、過酷なことで知られる自動車レースのダカール・ラリー(昔はパリ~ダカールで『パリダカ』なんて呼ばれていましたね)の映像を見ました。
今年の開催地にはボリビアやアルゼンチンといったラマの生まれ故郷であるアンデス山脈を含む国がありしばしばのんびり歩くラマの姿が映るのですが、そのラマがいる環境というのが
・標高4000m(富士山より高い!)
・周りには草も生えない丘と山
・一端雨が降ると川が出来てしまうくらいの土砂降り
というとても過酷なもの。
そんな場所でものんびりできるラマ達のタフさを改めて感じました。
小梅と梅ノ輔は十勝生まれ・十勝育ちの十勝っ子でアンデス山脈なんてつゆ知らずといった感じですが、この2頭にもはるか遠く南米の血が入っているのだろうなと雪に映える小梅の姿を見ながらぼんやりしていたら梅ノ輔に「エサ早くくれ」と指をしゃぶられました。
皆様、やらないといけない作業はお早めに。
どうも、駱馬師匠です。
以前来園した学者の方に「エゾリスは中々見つけられず、『森の忍者』と呼ばれている」という話を聞いたのですが園内では2日に1回のペースで木の上で追いかけっこをしているエゾリスを見かけます。
今日は朝から雪で、少々難儀に感じながらの飼育作業となりました。
40cmの大雪でも何事も無いように歩いてきてエサをねだってくる程パワフルなバイソンたちは今日のような4~5cmの雪など問題にせず、今日も通常営業。
乾草をお腹一杯食べてお昼寝モードです。
ラマの小梅と梅ノ輔も元気はつらつ。
特に梅ノ輔は担当である自分が近づくと「エサをくれ」と言わんばかりにムームー鳴いてアピールをします。
梅ノ輔がおびひろ動物園に来て来週で2ヶ月。親代わりとまではいきませんが、早く梅ノ輔に信頼してもらえるように頑張りたいと思います。
先日、過酷なことで知られる自動車レースのダカール・ラリー(昔はパリ~ダカールで『パリダカ』なんて呼ばれていましたね)の映像を見ました。
今年の開催地にはボリビアやアルゼンチンといったラマの生まれ故郷であるアンデス山脈を含む国がありしばしばのんびり歩くラマの姿が映るのですが、そのラマがいる環境というのが
・標高4000m(富士山より高い!)
・周りには草も生えない丘と山
・一端雨が降ると川が出来てしまうくらいの土砂降り
というとても過酷なもの。
そんな場所でものんびりできるラマ達のタフさを改めて感じました。
小梅と梅ノ輔は十勝生まれ・十勝育ちの十勝っ子でアンデス山脈なんてつゆ知らずといった感じですが、この2頭にもはるか遠く南米の血が入っているのだろうなと雪に映える小梅の姿を見ながらぼんやりしていたら梅ノ輔に「エサ早くくれ」と指をしゃぶられました。
皆様、やらないといけない作業はお早めに。
この記事のURL|2017-01-19 16:54:37