200828(金)

『幻』の飼育どうぶつ


『幻』の飼育どうぶつ

今日は、飼育している動物なのに

飼育係の中で「幻」といわれる動物「エゾモモンガ」です。

(どうぶつに「かわいい」というのはあまり好きではないのですが・・・かわいいです。)


なぜ、「エゾモモンガ」が『幻』なのかというと「モモンガ」は夜行性の動物で、

今は飼育していてもほとんどその姿を見ることができないからです。


エゾモモンガたち以外にも、動物園にはその他にもたくさん夜行性の動物はいますが、

しかし、その夜行性動物たちの多くは、

飼育され、エサのもらえる時間が昼間になると、

昼間にもしっかりと姿を見せるようになってしまいます。


そんな動物たちが多い中、エゾモモンガはしっかりと夜行性の性質を持ち続けています。

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(左側の写真でなんとなくモモンガの「飛膜」がみえるでしょうか?)

しかし、開園中にまで『幻』のままではまずいので、

開園中は「どんぐりの家」で飼育し、夜中には電灯で逆に明るく照らし、

お客さんが来る昼間には暗めのかすかな明かりのもとでエゾモモンガが活動するようにして、

お客さんに見てもらえるように飼育をしています。


逆に、閉園期間となる冬の間はお客さんがあまり来ないので、

自然に近い形で飼育をしています。


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(左側が、冬の間の獣舎です。 場所はキリンや、ホッキョクグマの裏になります。)
(右側が、モモンガたちのエサです。現在はオスだけ、3匹飼育しています。)


そして、この場所にきてからが夜行性動物の本領発揮!!

日中はほとんど巣箱の中にいて、姿が見えないくらいに暗くなってから活動を開始します。

姿を見るためにわざわざ巣箱をひっくり返すわけにもいかず

写真を取れるようなチャンスは、巣箱に帰るのが遅い日の早朝しかない

「幻の飼育動物」となってしまうのです。


    
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