2008318(火)

園内の 木の伐採


園内の 木の伐採

先日、動物園内の木の伐採作業がありました。


動物園は 動物を展示しながら、

また「 自然保護 」 も推進する 施設ですが、

お客さんに危険がおよばないように、

園内に危険な木があれば それを切らなくてはなりません。


今回、切ることになった 木は、ワシ・タカ舎の前に生えている、

私が 「 にせアカシア 」 とよんでいる木です。


もともとは、こんなにも大きい木でした。

 
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それを、去年の開園中にも、伐採して小さく 軽くしたのですが、

冬の間も、この木は 強い風が吹くたびに「ギシギシ」「グッ グー」と

なんとも いや~な音を立てていて、

このまま開園しては 「 もしも 」 の危険があるため、

開園前に切ってしまうしかない、という判断でした。


これだけ大きな木だと 私たちの 手には負えず、

朝早くから、専門の業者さんにきてもらいました。


どうやら、大きな機械で人を持ち上げ、上から分割して切るようです。

  
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次は、反対側、、   そして、残った下のほう

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さすがは、木のプロ! みるみるうちに 木は切られ

小さくなっていきました。

 
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最後は、一番太い 幹の近く

チェーンソーで切ってから

さらに楔(くさび)を打って 倒します


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ついには、最初の写真のような 切り株になりました。


プロの方に年輪を数えてもらうと、

樹齢はおよそ 60~65年くらいだったそうです。


60年 かけて大きくなった木は、

たった1日で、小さな切り株になってしまいました。


ですが、ここは動物園!

大切な木を 無駄にはいたしません!!


この大きな木は形を変え、
  ( とはいっても木のままですが・・ )

色々な ものに生まれ変わります。

  
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動物たちのために 何かを作るときは、

プラスチックや、コンクリートで できたものより、

やっぱり、自然物で作られた物の方が動物たちは よろこびます。


バイソンの中に立っている 体を こするための木や、

サル山にある木、コンドルが止まる木、アライグマが登る木、などなど・・

今までも色々なところで 切った木は使われてきました。


そして、最後に残った切り株は・・・


 
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今では 天然素材100%のイス になりました。



この 「 にせアカシア 」 なぜ 『 にせ 』 と付くのかというと、

木は 専門外なので詳しくは知らないのですが・・


もともと日本にある 「 アカシア 」 の木とは違う種類の木で、

「 アカシア 」 に似ているから 通称「 にせアカシア 」 といわれる

『 木の 外来種 』 らしいです。


動物だけではなく、植物にも 外来種・・


今、自然は 大切で保護しなくてはならない。

でも、外来種は・・?


もっと、たくさん 広く勉強しなくてはいけないな、と 今回は感じました。



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