200842(水)

「かわいい」 は人の武器


「かわいい」 は人の武器

写真で見ると、大きなこの ウサギ、、実際に見ると・・

もっと大きいです!!

このウサギは 「 フレミッシュジャイアント 」 という種類のウサギで、
この 「 フレミッシュジャイアント 」 は 『 フランスの巨人 』
という意味です。

上の写真は メスの 写真で、

そして、下の写真が オスの フレミッシュジャイアントです。

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2匹とも、去年の6月に 札幌の円山動物園からやってきました。

現在の体重は 今年の2月6日に、
メスで 6キロ、オスは 5.9キロで、
一般的な 「 飼いウサギ 」 と比べると とても大きく感じます。


そして、こちらは 一般的な飼いウサギ、
「 ミニウサギ 」の子供たちです。

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去年の9月と 10月に生まれた子ウサギたちが 集団で暮らしています。
小さな子ウサギ達が ぴょんぴょんと飛び回る姿は
見ていて とても癒されます。

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「 ジャイアント 」 と 「 ミニ 」 の ウサギの大きさの違いは
後ろの ワラなどの大きさを 参考にして見ていただくと、
なんとなく見えてくるでしょうか?

「 ミニ 」の生まれた当時は、今より もっと小さかったのですが、
すぐに すくすくと 大きくなりました。

このウサギたちは おびひろ動物園で飼育していますが、
野生動物ではなく、ペットの動物たちです。


そして、反対に おびひろ動物園には
飼育をしていない 野生動物たちもたくさんいます。

その代表格の 「 エゾリス 」 です。

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冬の間は、ほとんど足あと ばかりでしたが、
春になると 頻繁にその姿を見せてくれるようになりました。


そして、こちらは 「 トビ 」 です。

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青空を ゆっくりと飛び続ける その姿はとても優雅です。


そして、たまには 野生の鳥が 保護されてきます。

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こちらは 「 キレンジャク 」 です。

この 「 キレンジャク 」 実は、初めて間近で見たのですが、
とっても 綺麗な姿をしています。
ほんとうは、保護鳥獣は 飼育係1の ナワバリなのですが、
あまりの 綺麗な姿に負けて、ちょっとおじゃましてきました。

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細かくキメの整った羽に、
鮮やかな色、
そして、翼の先にも かわった模様が。


ところで、『ペット』 と 『 野生動物 』 この ふたつ の間にある
大きな違いとは、なんでしょうか??


それは、やっぱり 人間のかかわり方の違いだと思います。


「 ペット 」 といわれるほとんどの動物の生存には、
私たち 人間がかかわっています。

そして、私たちが飼いやすく、そして姿が可愛く、性格まで可愛い、
最近のペットは、そんなように
「 かわいい 」 ことを基準にしてその遺伝子が残ってきています。

反対に
「 野生動物 」 は、自然の中で自分たちの力だけで生存しています。
私たち 人間とのかかわりは その生存を脅かす場合がほとんどです。

そして、強く、早く、丈夫で、より体の能力の高いものしか、
自然の中では、その遺伝子を残してはいけません。

どんなに 可愛い野生動物がいても、、 その動物は
「 かわいい 」 ことを武器にして生き残っているわけではありません。

そして、必ずといっていいほど どこかに
『 凄い 』 といえる能力を持っているものなのです。

なので、私は 飼育係として、
ペットのことは 『 かわいい! 』 と、感じたまま伝えて、

野生動物のことは たとえ かわいい と思っていても・・
まずは、野生動物としての能力をお伝えして、
『 凄い! 』 と、伝えるようにしています。


かわいい動物を前面に出して より多くの人に見てもらう・・
かわいいペットを作り出して 広めていく・・

私も より多くの人に見てもらうために かわいい写真をよく使いますが、、
『 かわいい 』 を意図的に利用するのは、私たち人間だけなんですよね。


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飼育展示係 11
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