2008613(金)

おびひろ動物園で暮らす アライグマ


おびひろ動物園で暮らす アライグマ

最近忙しくなかなかブログまで手が回らず、
久しぶりの更新となってしまいました・・
今日の中身は、新サル舎・・ではなくて アライグマです。


おびひろ動物園には アライグマがオスとメスが1頭づつ、2頭います。

この2頭は どちらも以前保護されて おびひろ動物園にやってきたのですが、
メスの方は 音更町で平成8年に 保護されました。

保護された当時で 推定1才。
現在の年齢は 推定ですが13歳くらいになります。

13歳といえば、私たちにするとまだまだ成長期といえる頃ですが、
アライグマにとっては 高齢といえる時期になります。

そして、そんなメスの体は、今頃の時期には 個性的な姿になります。

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写真では少しわかりにくいのですが、
体の上半身が夏毛で、下半身の方はまだ冬毛のままなのです。

年々、冬毛と 夏毛の生え変わりがスムーズにいかなくなっているようで、
一昨年より去年、去年より今年と、
徐々に 体毛のまばらな状態が目立つようになってきました。

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これでも、今はようやく全身に毛が生えていますが、
少し前まで、背中の 冬毛は抜けたのに、夏毛が生えてこなくて・・
「 今年は このまま生えてこないんじゃ 」 と心配していました。

でも、ようやく少しづつ背中にも毛が生えてきて ホッとしました。


メスは 「 推定 」 で13歳ですが、オスも平成13年に保護されてきたので
オスも 「 推定 」 で 7歳です。

メスよりは若いですが、オスもしっかりとした成獣です。

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まだまだ若いので、もう夏毛もしっかりと生えています。

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そんな おびひろ動物園の アライグマたち・・


冬の間は しまっておいた タライが登場しています。

このタライの使い方は、
掃除が終わった時などに、
この中に 「 レーズン 」 を 10個ほど入れます。

すると・・・


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メスも、

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オスも、

石の入ったタライの中に前足を入れて
「がちゃがちゃ」と音をたて レーズンを見つけては食べだします。

この光景を見た来園者の方からは、
「 あっ! アライグマが石を洗っている 」
と、間違われてしまうのですが、

そのときには・・

「 アライグマはレーズンを探しているんです。
  野生で暮らすアライグマは、
  よくこんな感じに水の中の石をひっくり返したりして
  水の中に棲む カニや ザリガニなどを探して食べるんですよ。 」 と、
アライグマの生態についてお伝えしています。


動物の話題は、誰が見てもかわいい
生まれたての動物が取り上げられることが多いです。
ですが、
年老いた動物たちが 頑張って生きている姿は
生まれたての命と同じように
私には とても輝いてみえます。


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