飼育係2(237)


200899(火)

乾草デー


乾草デー

今日は 飼育係のみんなが嫌がる「乾草デー」でした。


はてさて 「乾草デー」 とは??


それは 乾草が大量に届く日のことです。


草食動物にとって大切なエサになる 乾草です。
とても頼りになる、ありがたい存在なのですが、
その量が半端ではありません!!!


最初の写真にある量がそれなのですが、
写真で見るより 実物は もっともっと迫力があり、
その光景を見るたびに、今でも、、

「アメリカンな光景だ・・・」と 勝手におもってます。


そして、その届いた乾草は、
その日のうちに 各獣舎へと配られます。

まずは、バイソン舎。

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トラックの荷台の上に高く高く詰まれた乾草の上
その上にあがって 次々に乾草を落としていき、
下で待機している職員が乾草庫の中で積み上げていきます。


そして、この時の乾草庫の中は
ホコリと暑さが 半端じゃありません!!!

しっかりと防塵マスクをするのですが、
あまり長い時間は中にいられません。


でも、バイソン舎で降ろしただけで ここまで減りました。
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そして、別部隊の青トラック班。
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20個ほどをつみこんで こちらはカンガルー舎へ



本隊は この次、ゾウ舎裏にある乾草庫。
ゾウ舎の写真がなくて、、、

そして、その次のシマウマのオス用の乾草庫です。
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この時点でここまで減りました。
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そして、シマウマのメスで降ろして、
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次は ちびっこふぁーむへ。


ちびっこふぁーむの裏で また青トラ隊へ積み込んで。
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さらに 本隊は ちびっこファーム乾草庫に乾草を収納して
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あんなにも たくさんあった乾草が無くなり、
大きなトラックの荷台が全部見えるようになりました。


そして、最後に 青トラ隊が向かった先は、
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おびひろ動物園で 最も大きな 乾草庫です。

ここが 動物園全体の乾草庫になります。

各獣舎で乾草がなくなると
ここから運び出して動物に与えます。

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でも、青トラ隊の分だけでは まだガラガラですね。

冬になって道が悪くなる前に、
ひと冬を まるまる越せるだけの乾草が
この乾草庫いっぱいになるまで 保存されます。

そして、最後に今日活躍した 防塵マスクです。
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一回使っただけで、真っ白だった表面が こんな色になりました。


この記事のURL2008-09-09 16:11:53

200896(土)

秋の足音!?


秋の足音!?

昨日に続いて、今日もとっても暑く、

2度目の 夏がきたか。

なんて、感じていました。


でも、そんな今日の空は

思わず 写真に撮りたくなるような空で



もしや、これは 季節の雲??

などと思い、

今度は、逆に 秋の気配をさがしてみました。


すると、

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木々は 少しづつ秋がくることを感じているのか

少し 紅葉が始まっていたり、

ナナカマドの実が 赤く染まっていました。


そして、動物たちはというと・・

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フラミンゴ舎は最近、毎朝たくさんの羽根が落ちています。

フラミンゴのことはあまりわからないのではっきり言えませんが、
今の時期がフラミンゴの換羽の時期なのでしょうか。

落ちている羽根をみていると
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こんな羽根もありました。

長くても 空を飛ぶ時にはあまり役に立たない、
体温を保つときに主に活躍する羽根です。



そして、ラクダたちの 冬への準備は進んでいるのかなぁ。。。

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どうやら 冬への準備は着々と進んでいるようです。



そして、この場面を少し離れて見ると・・・



実は、こんな感じ。

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なぜだか オスの「ボス」と、メスの「チビ」が
向かい合って座っていました。



な~~~にしてるんだろ?



と、思って見ていると、

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仲良く地面に生えた草を食べていました。


広いラクダ舎の中で、なんでそこだけ!?


気になって 現場を見にいくと、、、

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オオバコ (本当の名前かわかりません) が
食べたくてあそこにいたのかな?


ラクダの気持ちまではわかりませんが、
2頭の仲良さそうな姿を見れて うれしかったです。




まだまだ強い太陽の日差し。

でも、夏の終わりを感じ

ちょっと寂しい気持ちになった 1日でした。

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この記事のURL2008-09-06 18:30:15

200894(木)

アライグマ と スイカ


アライグマ と スイカ

夏の くだもの。


というと、みなさんは どんな果物を想像しますか?


私は、やっぱり メロン と スイカ。


そして、飼育係1がホッキョクグマにあげたように、

たくさんの スイカがきました!!


そこで、、長年の夢だった、

スイカを 丸ごと ひとつ。

アライグマに与えることができました。


スイカ自体は 初めてではないのですが、
さすがに まるごと は初めてで、、

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でも、すぐスイカにかじりつきました!
さすがはアライグマ、食べ物への反応は上々です。


外側の皮を食べて、だんだんと中の赤い部分が見えてきました。


   ---------------

ご存知の方も多いとは思いますが、
アライグマは「外来種」と呼ばれる
「害獣」に指定されています。


そんなアライグマは、
農家の方々が一生懸命育てた農作物をも食べる、
いわゆる「食害」を引き起こしています。


その「食害」は様々な農作物におよび、
トウモロコシや、カボチャ、そして 今回のようなスイカも、、

そして、そのスイカを食べる際には、
外側の皮の部分に穴を開けて、
その穴から前足を突っ込んで、
器用に中身だけを くり抜いて 食べて、

見た目は まるで普通のスイカ。

という 話しを聞いたことが聞いたことがあったのです。


その話しを聞いた時は「本当なの!?」と、
信じられませんでした。

その話しの 真実性を確かめたい、そんな思いもあって
今回は まるごとの スイカを 与えてみました。


ちなみに、アライグマは食べるのに集中しているので、
こんな時は エサを食べるのさえ邪魔しなければ、
こんなに近くまで寄って写真を撮ることができます。

   ---------------


さっそく、赤い 中身の部分がでてきましたが、、、

かじりついいているだけです。
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スイカの皮にできた穴は広がりましたが、
まだ、ガブガブと かじるだけです。



さらに穴は広がり、、、


やっぱり 動物園で飼育されているアライグマは
自然界を生きているアライグマとは 違うのかなぁ・・・


と、思っていたら


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ついに、前足を使いだしました!!!



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写真がぼけて ちょっと見づらいですが

確かに 前足でつかんだスイカの赤い部分を
器用に 口まで運んで 食べています!!


想像していたものより 皮にできた穴は大きかったのですが、
本当に前足を使ってスイカの中身を取り出して食べています。



ですが、今日はここまで、
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アライグマの体に比べて、スイカが大きくて、
食べすぎが心配なので、何日かに分けて与えてみました。



そして、次の日。


昨日、あんなにたくさん食べたのにもかかわらず、
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スイカにかぶりつきます。

さすが アライグマ。


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また スイカに夢中です。


そして、慣れた感じで、
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中身をくり抜きます。


さすがにお腹いっぱいになってきたようで 離れていき、
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今日はここまで。



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中の赤い部分はほとんどなくなりました。


でも、穴の方を下にして ふせてみると・・・
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まるで 普通のスイカみたい。

まさに うわさで聞いたとおりの 食べかたです。



そして、さらに 次の日。

そのまま与えてみると、、、

スイカの皮も ほとんど残ってはいませんでした。
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最近は「外来種」や「害獣」と呼ばれ、
邪魔者扱いをされることが多いアライグマですが、


アライグマを 日本に持ち出してきたのも、
アライグマを 野に放ってしまったのも 私たち人間なのです。


私たち人間が 作り出した問題だとしても
現実に困っている人がいる以上、
アライグマの生存権だけを守れば良い というような
簡単な 問題ではありません。


ただ、これ以上 アライグマと同じような
悲しい動物を作るのだけは止めて欲しい。


それだけは、強く 強く 思います。


この記事のURL2008-09-04 15:51:29

200891(月)

雨が降る降る降る。


雨が降る降る降る。

今日の午前中はまだ「ぐずついた」
と 言える感じの天気だったのですが、

午後からの天気はまたもや どしゃ降り。。。


今日もカッパのお世話になりました。


そんな今日の天気にぴったりくる(のは私だけかな?)
そんな 動きの少ない動物たちの写真を集めてみました。


まずは最初の写真にもあった カンガルーたちの寝姿。
ちなみに今日の午前中のものです。

けっこう広い砂場の中でも、
なぜか せまく密集したいようでした。
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ちょっと離れたところにいる、2頭・・ いや3頭。
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お母さんの袋から顔を出した
赤ちゃんカンガルーの下あごの部分だけが見えて、

隣のカンガルーに寄り添って、寄り添われて、寄り添って、、

なんだか気持ちのよさそうな お昼寝でした。


でも、今日の午後からはカンガルーの苦手な雨が降ったので、
外でのお昼寝は午前中しか見られませんでした。



つづいて、ここからは今日の写真ではないのですが
お昼寝つながりで・・
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さて、なんでしょう??

答えは、最後の方でお知らせしますね。



速いペースで、お次は カリフォルニアアシカです。
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今は、お父さんアシカの「タケル」
そして、お母さんアシカの「セイカ」
そして、6月に生まれた アシカの赤ちゃんの
3頭が外のプールに出ています。

夕方ぐらいになると、いつも疲れて寝ているのですが、
ちょうど家族で「川の字」のようになって寝ていました。



そして、いつも元気いっぱいの コモンリスザルです。
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でも、どこのもいない??




いないように見えますが・・・


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ここに集まって寝ていました。


夕方、閉園して少したった頃に
こうして集まって寝ている姿を見ることがたまにあります。

この姿からは、いつもの
やんちゃで元気いっぱいな姿は想像できませんね。

みんなで肩から上にあげた シッポの感じがおもしろいです。




そして、これは今日の インドクジャクの写真です。
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以前、写真を載せた時より
さらに飾り羽が小さくなっていました。
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でも、そうなると、、
普段はあまり気にしないところが
逆に 気になります。

いつもは広げた羽の綺麗さばかりが注目されますが・・
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実は それ以外だって かなり ゴージャス!!

キラキラしたメタリックな感じが
写真では伝わりきらないのが 残念です。。。


そして、
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まるで時代劇の「ちょんまげ」

真剣に見れば見るほど とってもユニークな顔をしています。




そして、、最後に お昼寝クイズの答えは・・



モモイロペリカンでした!!

どうでしょうか、難しかったでしょうか?
それとも、簡単だったでしょうか?

全身の写真は また次の機会か、
仲間のブログレンジャーが きっと頑張ってくれる・・
はずです。


この記事のURL2008-09-01 18:34:37

2008831(日)

自分史上最小


自分史上最小

最近の しとしと と降る雨の中、

なにやら 草の中で動くものが、、、


気のせいかとも思ったのですが、

「 ひょいっ 」 と何かが姿をあらわしました。

最初の写真にも写っていますが、
まだ、小さすぎて見えません。



ちょっと近くに。
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まだよくわかりません。



もっと 近くへ。
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何かがいます!



さらに 近く。
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適当なものが 手元になかったので、
自分の指を近づけて写真を撮ってみました。
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指の方が 近くて、また指の大きさには個人差があるので、
正確な比較はできませんが、

どれくらい小さな動物か 感じてもらえるでしょうか?


シャープさを増して、影を薄くして、、と加工しましたが、

もの凄く近くで見ると こんな感じです。

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私には、何の動物か わからなかったので、
先輩の飼育係に 聞いてみると、
おそらく エゾヤチネズミの子供 じゃないか、
とのことでした。
(下のコメントにもありますが、エゾヤチネズミではなく
ハツカネズミの子供のようです。すみません、訂正です。)



遠くにいく時は 走るというより、
ぴょんぴょんと 飛び跳ねるようにして いきました。

きっと足が短すぎて シャカシャカと走るより、
飛び跳ねて移動する方が 速いんでしょうね。


地球上にはもっと小さなネズミの仲間がいるのですが、
この とっても小さな動物は
私が今まで出会ってきた動物の中で最小のものでした。


この記事のURL2008-08-31 17:55:36

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別名、悩める営繕班長です。

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