飼育係2(237)


2008721(月)

アシカの赤ちゃん 登場!


アシカの赤ちゃん 登場!

少し遅くなりましたが、今日の内容は、
アシカの赤ちゃんが登場した日の様子です。


室内にある 浅いプールでは泳げるようになったようですが、
はたして、アシカの 赤ちゃんは
深いプールでも 上手に泳ぐことができるのか・・・

担当者は自信を持っていましたが、
私は、最近 あまり様子を見に行っていなかったので、
アシカの 赤ちゃんが溺れてしまわないか、、 実は 心配でした。

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ですが、そんな心配をよそに、
室内から出てきたばかりのアシカの赤ちゃんは
一瞬のうちに プールに飛び込み、
まだ上手とはいえないものの、深いプールでも溺れないで
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しっかりと水の上に浮いて、泳いでいました。

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まだまだ 泳ぎはかないませんが、
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それでも お母さんアシカの 「 セイカ 」 とも泳ぎます。



そして、今日は初の外プールの日であると同時に、
実は、お父さんアシカの 「 タケル 」 との初対面の日でもありました。

そして、これは アシカの赤ちゃんだけではなく、
私たち飼育係にとっても たいへん心配なことでした。

お父さんアシカは 自分の子供のアシカに攻撃はしない、
と、されてはいますが、そこは動物、
お父さんアシカだけではなく、赤ちゃんアシカだって、
何もしないという保証はありません。

大人のオスのアシカの体重は 推定ですが 300~400キロはあるので、
万が一、攻撃されてしまった時は 赤ちゃんアシカの命にかかわります。


さて、赤ちゃんアシかが 泳ぎ疲れて プールからあがりました、

さて、どうなるのでしょうか・・・


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赤ちゃんアシカは やっぱり大きな お父さん「タケル」が恐いようです。

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疲れて休むために プールからあがっても、
タケルに ビックリしてプールに逆戻りです。

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ずっと一緒にいた お母さん「セイカ」のそばにいたいけど、、

大きな タケルが近くにくるとビックリしてしまいます。


ここで、ずっとアシカを見ているわけにはいかないので、
気には なりますが、その場を離れて、
自分の 担当動物の飼育をしにいきました。。。


さて、次に来たときには、どうなっているのか・・・



おや!?

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さっそく 階段を登って、そこでくつろいでいます。
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担当者曰く、今まで初日に 階段に登ったアシカはいなかったそうです。


さらに、だいぶん 余裕も出てきました。

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お父さんアシカ「タケル」が近くに来ても、
もう ビックリしていません。

お母さんアシカ「セイカ」の近くをしっかりキープしています。


アシカの赤ちゃん。
誕生してから、ずっと見てきましたが、この日の この姿を見て、
「 もうすぐ 赤ちゃんアシカ とは呼べなくなるな 」 と思いました。



さて、そして、話はガラリと変わって、
エゾシカのオスです。

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角の枝分かれが もう一段階進み、3叉4尖、
りっぱな大人のエゾシカの角の形になってきました。


この記事のURL2008-07-21 18:46:26

2008716(水)

きたーーー!! 新遊具


きたーーー!! 新遊具

今日は 新しい遊具のご紹介です。

新しい遊具の名前は 「 ウォーターショット 」

なんとなく 「 水 」 が関係してきそうな名前ですが、
さて、実際は どんな遊具なのでしょう?

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今では、工事中の柵も 取り外されて全体がよく見えます。

私は、まだ 動いている姿を見たことはないのですが、
止まっているところを よ~く観察してみました。

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動物園らしく、ゾウの絵と、赤いマル と マル と マル。

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少し離れると、ワニも見えます。
横から見ると、立体感も。


看板がありました。
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そして、
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こんな看板も!!

これは、やはり水が・・

でも、準備と 覚悟さえあれば、
暑い夏には 濡れるのもいいかもしれません。

どれくらい濡れるのかは、わからないんですが・・・


そして、なにやら、シートをかぶったものがならんでいした。
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昨日、見に行くと、
シートが外されていました。
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中身は、今にも走り出しそうな、顔をした車でした!

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さて、ここで
いきなりの 告知です!!

ウォーターショットの運用開始は 7月 20日(日)からですが、

その前日、7月 19日(土)に運転の習熟のための試乗運転を行ないます。

時間は、午前11時からと、午後2時からの、2回、
先着100名となっていますが、
無料で 新遊具「ウォータショット」に 試乗することができます。


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そして、書き込み中に、新しい情報が届きました。


「ウォーターショット」

水鉄砲を装備した 2人乗りの 乗り物5台を一定間隔をあけて送り出し、
ウォーターゲームを楽しむアトラクションです。
乗り物は 軌条に沿って一巡し 乗降位置で停止しますが、
出発から停止までの間に 施設中央に配置してある様々な標的に
水鉄砲を命中させるとリアクションをするユニークな遊具で、
小さなお子さんから 大人まで楽しめるファミリー向け遊具です。

0才から利用可能で、3才以上有料、
5才までは、中学生以上の同乗者(有料)が必要となります。

楕円形の走路(一周35m)を
平均速度0.23m/秒で走行する乗り物で、
一周 約2分30秒、一回200円

だそうです。


つまり、あの車に乗って、大きな水鉄砲で
例の 赤くて丸いやつにあてて遊ぶ乗り物みたいですね。


本格的な 営業開始は 20日(日)からとなっていますが、
試運転とはいえ 無料で、しかも 一日早く乗れるのはいいですよね!

午前と午後の2回、先着100名となってはいますが、
興味のある方は、ぜひこの機会に
おびひろ動物園まで 足をお運びください。


そして、動物たちの姿を見て、
ちょっとだけでも 動物たちのことを
好きになっていただけたら 嬉しいです。


この記事のURL2008-07-16 18:26:18

2008714(月)

シカ の 角


シカ の 角

「 角(ツノ)のある動物 」 というと
ウシや ヤギや ヒツジに サイなど、様々な動物がいますが、
みなさんは どんな動物を思い浮かべるでしょうか!?

今回は、そんな 「 角 」 のある動物の中でも、
北海道になじみの深い 「 エゾシカ 」 の
「 角 」 に注目してみました。


まだまだ季節は 春の頃 5月 17日。
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まだ 「 角 」 とは呼べないような、
ちいさな出っ張りが 頭の上に出てきました。


それから少したって 5月 29日。
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角は 小さいながらも先端が ふたつに分かれています。

正面から 見るとこんな感じです。
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暦の上では 季節は 「 夏 」 6月 4日。
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まだまだ角は 小さいですね。


上の写真から一週間もたっていない 6月 10日。
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たった6日間で、こんなにも大きくなりました。
まだまだ見慣れた 「 シカの角 」 にはなっていませんが、
ここまで大きくなれば、もう まさしく 「 角 」 です。

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青草を美味しそうに 食べています。


そこから 2週間後の 6月 28日。
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角は かなり大きくなってきました。
後ろの方の先端が、またふたつに分かれてきました。


そして、また少したって 7月 4日。
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( 画像が悪くてすみません・・ )
あと少しで、見慣れた 「 シカの角 」 の形です。


そして 昨日、7月 13日。
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もう 見慣れた 「 シカの角 」 の形ですね。


形は しっかり 「 シカの角 」

でも、どこか 見慣れた感じがしません。


どこが違うのか、、、

この角は 「 茶色 」 ですが、
みなさんのイメージの中にある「 シカの角 」 は
「 白 」 ではないでしょうか?

でも、ご安心下さい。
このシカが おかしいわけではありません。

もともと シカの角は、皮膚に包まれた
「 袋角(ふくろづの) 」 と呼ばれる状態で生えて、
そのまま大きくなります。

そして、角が大きくなった後に、角を覆っていた皮膚の血流が止まり、
だんだんと 乾いていって、、まさに角が 枯れていきます。
そして、角の先端から 皮膚が破れて、
みなさんにも お馴染みの 白いシカの角になっていきます。

その際、角の先端の破れたところから、出血して、
シカが 怪我をしたように見えることもあるんです。



ちなみに、、の 5月 2日。

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これから 2ヶ月と ちょっとで、ぐいぐい と生えて、伸びてきました!


この記事のURL2008-07-14 15:11:08

200879(水)

カモかもしれない。


カモかもしれない。

さて、題名からすでにダジャレで スタートしましたが、
トップの写真の鳥は、なんという鳥でしょう??


特徴は、足には水かきが、そしてクチバシは平べったく、
水鳥の特徴を 持っています。

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そして、、

これは 大ヒント!

似たような鳥と 毎日いつも仲良く行動しています。


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そうです。この鳥は・・

カモ目 カモ科 オシドリの オスです。

夏でも 足の色は違うので、
今はそこを見ると オスとメスが簡単に見分けられます。
(ちなみに、上の写真では メスは片足立ちをしています。)

このオシドリたちの 担当者は、
おそらく 皆さんにおなじみの 「 飼育展示係6 」 なのですが、
今回は、ちょこっとだけ 私が紹介をしました。

そして、、オシドリ、といえば、
「 おしどり夫婦 」 とよくいわれるように、
仲の良いペアの代表。
そして、その言葉の通りのように
おびひろ動物園の オシドリのペアは いつも一緒にいるのですが、、

実際、野生では、、 そうでもないようなのです・・・。

そのへんの詳しい生態のお話は 担当者に教えてもらってからにしますね。


冬の繁殖期の オシドリのオスは、とても鮮やかな羽の色や、
「 いちょう羽 」 といわれる 頭部の羽が特徴です。

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ですが、繁殖期を終えて、温かい時期になってくると、
その色鮮やかな姿から、だんだんと地味な姿に衣替えをしていきます。

下の写真は、6月 13日のものです。

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まだ、微かに頭部に赤味が残っていて、
羽にも、冬の面影が残っていますが、
今は全身、ほとんどメスと変わらない色をしています。

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このオシドリたちは、水鳥なので プールが好きで、
そして、担当者が育ててくれた 葉っぱが大好きです。

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この葉っぱが 何の葉なのか 私にはわからないのですが・・・


オシドリの オス。

どちらかというと 私は夏の姿の方が好きなのですが、
メスに気に入られるためだけに これだけの変化を毎年おこなう
オシドリのオスって・・ 凄いなぁ、と感じました。

これはもう、オシドリのオスを見習って、
私も 冬には ド派手な服を 着て歩かないといけませんね!!


この記事のURL2008-07-09 18:55:26

200875(土)

キリン の エンリッチメント


キリン の エンリッチメント

今日は、私の大好きなエンリッチメントのひとつ

キリンの エンリッチメントの様子です。

ちなみに、エンリッチメントとは、
簡単に書くと 「 飼育動物を幸せにするための 環境の改善 」 です。

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普通に 木の葉を食べているキリンの
どこが「環境の改善」なの??

と、思われる方もいるのではないでしょうか。
その答えはのちほど、、、

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キリンたちは 新鮮な 木の葉を一心不乱に美味しそうに食べています。

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バリバリ バリバリ と、
小さな 木の枝なんかおかまいなし。

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葉っぱだけでなく 小さければ枝だって 食べちゃいます。


さて、なんで この木の葉が エンリッチメントなのかというと・・


近くから見ると 普通の木の枝に見えますが、
少し離れてみてみると


この木の枝が 変なところに立っているのがわかります。

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この大きな木の枝は 違う場所から持ってきて、
キリンの柵に 立ててあるのです。

野生の状態とは違い、
限られた広さしかない動物園の キリンの柵の中に 木が生えていると、
その木を柵などで守らなければ 皮まで食べられてしまい
木は枯れてしまいます。

でも、やっぱり キリンには 新鮮な木の葉を食べさせてあげたい。

ということで、キリンの柵に 木を立てられるように工夫してあるのです。


枝の下の方を見てみると・・・

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木の枝を 丸い鉄の管にさして入れられるようになっていて、
キリンに引き抜かれないために止めるボルトがあります。

つくりとしては これだけ。

あとは 担当者の努力の分だけ キリンが幸せになれるしくみです。


お金はかけないでも 工夫次第で動物たちが幸せになれる。
そんな代表のような エンリッチメントだと 私は感じています。

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話は、変わりまして・・・

他のブログでも 載っていましたが、
ヒツジの 「 おかん 」 が6月29日に 亡くなってしまいました・・・

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もっと早く ブログ上でお知らせしたかったのですが、
書こうとすると その手が止まってしまいました。

私は担当者ではないのですが、それでも毎日のように見ていた 「 おかん 」
その変化にどうして気づいてあげられなかんたんだろう・・・

そう考えると、何も書けませんでした。


自分の未熟さを 言い訳にはできませんが、、
もっと動物たちのことを わっかてあげれるるような飼育係に
早くなりたいです・・・


この記事のURL2008-07-05 18:14:07

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飼育展示係 11
別名、悩める営繕班長です。

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