飼育係2(237)
2008年6月25日(水)
アシカの赤ちゃん!!
飼育係2×237
まだあまりご存知の方は少ないとは思いますが、
現在、アシカ舎の外プールには オスの 「 タケル 」 しか泳いでいません。
一頭で 寂しそうに泳いでいる姿しか、お見せできていないのです・・・
それは、なぜかというと、、、
6月 8日の夜に・・・
カリフォルニアアシカの赤ちゃんが生まれました!!
引っ張りましたが、タイトルで丸分かりでしたね。。。
そんな アシカたちの様子は、、
下の写真は、赤ちゃんアシカが生まれた翌日、9日の朝の写真です。
生まれたばかりの赤ちゃんと同じように、
お母さんアシカの 「 セイカ 」 も疲れたのでしょう、
さすがに 動き回る元気はなく ぐったりした様子でした。
ちなみに、手前のグロテスクに見える物は アシカの 「 胎盤 」 です。
ウシなどの動物は 出産の匂いを隠すために、
胎盤は出産した母親が すぐに食べてしまうものもいるのですが、
この時の 胎盤は残ったままでした。
「 野生のアシカは どうなんだろう?? 」 と疑問がわきましたが、
まだ調べていないです、、すみません。
そして次の日、6月 10日 は、
親子とも 昨日より 元気になっているようでした。
でも、セイカはエサを全く食べてくれませんでした。
そして、警戒心が とても強く、
私たちが 生まれたばかりの 赤ちゃんを見に行くと、
私たちからは見えないように 自分の影に 赤ちゃんを隠し、
なかなか 赤ちゃんの姿を見ることができませんでした。
写真は撮りづらかったのですが、、
セイカの母親としての行動には とても感動しました。
そして、少し時間が過ぎた 6月 21日。
だいぶセイカにも余裕が出てきたのか、
室内の プールで泳ぐようになりました。
エサは出産後 数日間は 全く食べなかったのですが、
この頃になると 逆にエサを パクパクと食べだしてきました。
やっぱり 赤ちゃんにミルクも与えないといけないし、
お腹がすくんでしょうね。
そして、6月 25日、今日の写真です。
トップの写真も今日の写真なのですが、
今日は、セイカがプールで泳いでいる時間は 赤ちゃんと離れていて
とっても写真が撮りやすかったです。
どうやら セイカも だいぶん安心してきたようです。
まだ カリフォルニアアシカの赤ちゃんは上手に泳ぐことができないので、
水を浅く張ったプールにも まだ入った姿を見れていません。
なので、外のプールでは まだ溺れてしまう危険があり、
現在は 展示しておりません。
赤ちゃんの成長の度合いにもよるのですが、
来月の中頃には 親子そろっての 展示ができればいいなと思っています。
それまでは、アシカ舎では お父さんアシカの
「 タケル 」 だけの展示となっています。
そして、話題はガラリと変わり・・・
さて、これは何でしょうか?
材料は、運動会などで使う 綱引きの 「 綱 」 のお古、
そして、ワイヤーと ワイヤーを留める金具。
出来上がったものを、、
ここに 持ってきました。
さて、この場所は どこでしょう??
おびひろ動物園マニアの方なら ピンとくるのでは・・
今日の夕方に設置したので、
明日にならないと 私にもまだ結果はわかりません。。
それでは、この続きは いつかのブログで お伝えしたいと思います。
現在、アシカ舎の外プールには オスの 「 タケル 」 しか泳いでいません。
一頭で 寂しそうに泳いでいる姿しか、お見せできていないのです・・・
それは、なぜかというと、、、
6月 8日の夜に・・・
カリフォルニアアシカの赤ちゃんが生まれました!!
引っ張りましたが、タイトルで丸分かりでしたね。。。
そんな アシカたちの様子は、、
下の写真は、赤ちゃんアシカが生まれた翌日、9日の朝の写真です。
生まれたばかりの赤ちゃんと同じように、
お母さんアシカの 「 セイカ 」 も疲れたのでしょう、
さすがに 動き回る元気はなく ぐったりした様子でした。
ちなみに、手前のグロテスクに見える物は アシカの 「 胎盤 」 です。
ウシなどの動物は 出産の匂いを隠すために、
胎盤は出産した母親が すぐに食べてしまうものもいるのですが、
この時の 胎盤は残ったままでした。
「 野生のアシカは どうなんだろう?? 」 と疑問がわきましたが、
まだ調べていないです、、すみません。
そして次の日、6月 10日 は、
親子とも 昨日より 元気になっているようでした。
でも、セイカはエサを全く食べてくれませんでした。
そして、警戒心が とても強く、
私たちが 生まれたばかりの 赤ちゃんを見に行くと、
私たちからは見えないように 自分の影に 赤ちゃんを隠し、
なかなか 赤ちゃんの姿を見ることができませんでした。
写真は撮りづらかったのですが、、
セイカの母親としての行動には とても感動しました。
そして、少し時間が過ぎた 6月 21日。
だいぶセイカにも余裕が出てきたのか、
室内の プールで泳ぐようになりました。
エサは出産後 数日間は 全く食べなかったのですが、
この頃になると 逆にエサを パクパクと食べだしてきました。
やっぱり 赤ちゃんにミルクも与えないといけないし、
お腹がすくんでしょうね。
そして、6月 25日、今日の写真です。
トップの写真も今日の写真なのですが、
今日は、セイカがプールで泳いでいる時間は 赤ちゃんと離れていて
とっても写真が撮りやすかったです。
どうやら セイカも だいぶん安心してきたようです。
まだ カリフォルニアアシカの赤ちゃんは上手に泳ぐことができないので、
水を浅く張ったプールにも まだ入った姿を見れていません。
なので、外のプールでは まだ溺れてしまう危険があり、
現在は 展示しておりません。
赤ちゃんの成長の度合いにもよるのですが、
来月の中頃には 親子そろっての 展示ができればいいなと思っています。
それまでは、アシカ舎では お父さんアシカの
「 タケル 」 だけの展示となっています。
そして、話題はガラリと変わり・・・
さて、これは何でしょうか?
材料は、運動会などで使う 綱引きの 「 綱 」 のお古、
そして、ワイヤーと ワイヤーを留める金具。
出来上がったものを、、
ここに 持ってきました。
さて、この場所は どこでしょう??
おびひろ動物園マニアの方なら ピンとくるのでは・・
今日の夕方に設置したので、
明日にならないと 私にもまだ結果はわかりません。。
それでは、この続きは いつかのブログで お伝えしたいと思います。
この記事のURL|2008-06-25 20:16:11
2008年6月13日(金)
おびひろ動物園で暮らす アライグマ
飼育係2×237
最近忙しくなかなかブログまで手が回らず、
久しぶりの更新となってしまいました・・
今日の中身は、新サル舎・・ではなくて アライグマです。
おびひろ動物園には アライグマがオスとメスが1頭づつ、2頭います。
この2頭は どちらも以前保護されて おびひろ動物園にやってきたのですが、
メスの方は 音更町で平成8年に 保護されました。
保護された当時で 推定1才。
現在の年齢は 推定ですが13歳くらいになります。
13歳といえば、私たちにするとまだまだ成長期といえる頃ですが、
アライグマにとっては 高齢といえる時期になります。
そして、そんなメスの体は、今頃の時期には 個性的な姿になります。
写真では少しわかりにくいのですが、
体の上半身が夏毛で、下半身の方はまだ冬毛のままなのです。
年々、冬毛と 夏毛の生え変わりがスムーズにいかなくなっているようで、
一昨年より去年、去年より今年と、
徐々に 体毛のまばらな状態が目立つようになってきました。
これでも、今はようやく全身に毛が生えていますが、
少し前まで、背中の 冬毛は抜けたのに、夏毛が生えてこなくて・・
「 今年は このまま生えてこないんじゃ 」 と心配していました。
でも、ようやく少しづつ背中にも毛が生えてきて ホッとしました。
メスは 「 推定 」 で13歳ですが、オスも平成13年に保護されてきたので
オスも 「 推定 」 で 7歳です。
メスよりは若いですが、オスもしっかりとした成獣です。
まだまだ若いので、もう夏毛もしっかりと生えています。
そんな おびひろ動物園の アライグマたち・・
冬の間は しまっておいた タライが登場しています。
このタライの使い方は、
掃除が終わった時などに、
この中に 「 レーズン 」 を 10個ほど入れます。
すると・・・
メスも、
オスも、
石の入ったタライの中に前足を入れて
「がちゃがちゃ」と音をたて レーズンを見つけては食べだします。
この光景を見た来園者の方からは、
「 あっ! アライグマが石を洗っている 」
と、間違われてしまうのですが、
そのときには・・
「 アライグマはレーズンを探しているんです。
野生で暮らすアライグマは、
よくこんな感じに水の中の石をひっくり返したりして
水の中に棲む カニや ザリガニなどを探して食べるんですよ。 」 と、
アライグマの生態についてお伝えしています。
動物の話題は、誰が見てもかわいい
生まれたての動物が取り上げられることが多いです。
ですが、
年老いた動物たちが 頑張って生きている姿は
生まれたての命と同じように
私には とても輝いてみえます。
久しぶりの更新となってしまいました・・
今日の中身は、新サル舎・・ではなくて アライグマです。
おびひろ動物園には アライグマがオスとメスが1頭づつ、2頭います。
この2頭は どちらも以前保護されて おびひろ動物園にやってきたのですが、
メスの方は 音更町で平成8年に 保護されました。
保護された当時で 推定1才。
現在の年齢は 推定ですが13歳くらいになります。
13歳といえば、私たちにするとまだまだ成長期といえる頃ですが、
アライグマにとっては 高齢といえる時期になります。
そして、そんなメスの体は、今頃の時期には 個性的な姿になります。
写真では少しわかりにくいのですが、
体の上半身が夏毛で、下半身の方はまだ冬毛のままなのです。
年々、冬毛と 夏毛の生え変わりがスムーズにいかなくなっているようで、
一昨年より去年、去年より今年と、
徐々に 体毛のまばらな状態が目立つようになってきました。
これでも、今はようやく全身に毛が生えていますが、
少し前まで、背中の 冬毛は抜けたのに、夏毛が生えてこなくて・・
「 今年は このまま生えてこないんじゃ 」 と心配していました。
でも、ようやく少しづつ背中にも毛が生えてきて ホッとしました。
メスは 「 推定 」 で13歳ですが、オスも平成13年に保護されてきたので
オスも 「 推定 」 で 7歳です。
メスよりは若いですが、オスもしっかりとした成獣です。
まだまだ若いので、もう夏毛もしっかりと生えています。
そんな おびひろ動物園の アライグマたち・・
冬の間は しまっておいた タライが登場しています。
このタライの使い方は、
掃除が終わった時などに、
この中に 「 レーズン 」 を 10個ほど入れます。
すると・・・
メスも、
オスも、
石の入ったタライの中に前足を入れて
「がちゃがちゃ」と音をたて レーズンを見つけては食べだします。
この光景を見た来園者の方からは、
「 あっ! アライグマが石を洗っている 」
と、間違われてしまうのですが、
そのときには・・
「 アライグマはレーズンを探しているんです。
野生で暮らすアライグマは、
よくこんな感じに水の中の石をひっくり返したりして
水の中に棲む カニや ザリガニなどを探して食べるんですよ。 」 と、
アライグマの生態についてお伝えしています。
動物の話題は、誰が見てもかわいい
生まれたての動物が取り上げられることが多いです。
ですが、
年老いた動物たちが 頑張って生きている姿は
生まれたての命と同じように
私には とても輝いてみえます。
この記事のURL|2008-06-13 14:06:31
2008年6月4日(水)
6月の常設展。
飼育係2×237
今日はブログで、6月の常設展の紹介をします。
今月の 内容は、、
です。
実際にどんなパズルなのかというと
大きく分けて 2種類のパズルがあります。
まずは ひとつめ。
動物や 遊具の描かれていない園内マップに、穴が開いています。
そして、動物や 遊具の写真が貼られたピースが隣に・・
そうです。
こんな感じで、動物園内のその場所にいる動物の写真をはめるのです。
ですが、てきとうに園内マップにはめようとしてもマップは完成しません。
丸や、四角、六角形など、色々な形で、様々な大きさに分けれているので、
実際の動物などのいる場所でないと ピースは はまりません!
これを完成させることで、
より おびひろ動物園のことを知っていただけるのではないでしょうか。
そして、ふたつめ。
16ピースのパズルには、ホッキョクグマの 「 ピリカ 」 のパズルも。
ピリカのパズルが難しい方には、少し簡単な9ピース、
そして、どんな 写真ができるのかわからない 8個のブロックパスルです。
場所は、キリン舎、ホッキョクグマ舎の近くにある
「 こども会館 」 で開催しています。
これらパズル、私が作ったものではもちろんないのですが、
手先のとても器用な 動物園職員の手作りなんです。
私は「 売店で売っていてもおかしくないなぁ 」 と、
思ったくらい しっかり作られているので、
機会のある方は ぜひ来て、パズルを楽しんでみてください。
そして、話は変わりますが、
ラクダのオスも、以前に紹介した 砂の上で座るようになりました。
でも、、なぜ オスと メスでは、
こんなにも冬毛の抜ける時期がずれるんだろう・・
今月の 内容は、、
です。
実際にどんなパズルなのかというと
大きく分けて 2種類のパズルがあります。
まずは ひとつめ。
動物や 遊具の描かれていない園内マップに、穴が開いています。
そして、動物や 遊具の写真が貼られたピースが隣に・・
そうです。
こんな感じで、動物園内のその場所にいる動物の写真をはめるのです。
丸や、四角、六角形など、色々な形で、様々な大きさに分けれているので、
実際の動物などのいる場所でないと ピースは はまりません!
これを完成させることで、
より おびひろ動物園のことを知っていただけるのではないでしょうか。
そして、ふたつめ。
9ピース、16ピース、そして、8個のブロックで完成するパズルです。
16ピースのパズルには、ホッキョクグマの 「 ピリカ 」 のパズルも。
写真はかわいくても、実は 白ばっかりで難しいですが・・
ピリカのパズルが難しい方には、少し簡単な9ピース、
そして、どんな 写真ができるのかわからない 8個のブロックパスルです。
「 こども会館 」 で開催しています。
これらパズル、私が作ったものではもちろんないのですが、
手先のとても器用な 動物園職員の手作りなんです。
私は「 売店で売っていてもおかしくないなぁ 」 と、
思ったくらい しっかり作られているので、
機会のある方は ぜひ来て、パズルを楽しんでみてください。
そして、話は変わりますが、
ラクダのオスも、以前に紹介した 砂の上で座るようになりました。
2頭で仲良く座っているのを見ると とても、、楽そうです。
でも、、なぜ オスと メスでは、
こんなにも冬毛の抜ける時期がずれるんだろう・・
この記事のURL|2008-06-04 18:47:24
2008年5月28日(水)
仔リス 卒業
飼育係2×237
あの小さかった 仔リスたち、
今では 冬に エゾモモンガが暮らしていた小屋の中に
6匹で そろって暮らしています。
多少、まだ牛乳を浸したパンを食べてはいるようですが、
もう注射器でミルクを与えるのは終わりました。
自分の歯で カリカリと、ヒマワリの種や、松の実、クルミ、果物などを
元気に食べています。
6匹もいるので、
まだ、リスを家に持ち帰っていた頃は、巣箱をあけると
中は、エゾリスたちで いっぱいでした!
今は もっと体が大きくなっているので、
もう ひとつの巣箱に 6匹全ては入っていないんでしょうね。
そして、今では 小屋の写真を撮っていると・・・
人馴れしてるせいか、ぞくぞくと集まって来たりします。
ミルクを与えて育てたことを 覚えてくれているのは
嬉しかったりもするのですが・・・
野生動物が人に慣れるということは、
飼育係には 悩ましいところです・・・。
中でも、私がミルクを与えていた 「 リ 」 と 「 ス 」 は
かなり積極的でした。
アミにひっついてまで 近づこうとしてくれていますが、
さわろうとすると、今度は すばやく逃げて 全然さわれません。
そして、まだまだ食欲旺盛な エゾリスたちは、
エサを置くと 続々と集まってきてました。
木の実を食べるのが とっても上手になりました。
木から 木へと飛び移る リスたちの動きはとっても すばやいです!!
今は、まだこの小屋でもいいのですが、
すぐにこの小屋も エゾリスたちには小さくなります。
まだ全然エゾリスたちが小さい頃、
冗談で 「 自分の家で飼いたいですよね 」 なんて話しをしていると、
飼育の先輩から、
「 それじゃあ 20畳のリス用の部屋がいるな 」 と言われました。
おおげさな話しのようですが、
私の冗談に 先輩は まじめに答えてくれていました。
私が生まれる前から存在している おびひろ動物園の歴史の中には、
成功の歴史もあれば、失敗の歴史もあって、
そんな失敗の歴史の中には、エゾリスでの失敗もあったそうです。
エゾリスは、犬などと比べると 体が小さいので、
一見 小さなカゴでも 飼育できそうですが、
そんな 体にあわせた小さなカゴの中で 暮らしていると
ストレスで すぐ病気になるそうです。
なので、病気にならない、充分に運動が出来る広さが必要で、
エサや、水だけではなく、
歯が伸びすぎないようにするもの、
日光にあたれる環境、
退屈しないための環境、などが、
エゾリスが 幸せに暮らしていくためには必要なのだそうです。
実際に、家にまだ持ち帰っていた終わりごろは、
エゾリスたちが退屈しないように、家の中を走り回らせていましたが
ツメでカーテンが切れたり、壁やカーテンレールを カリカリと噛んだりして
小さいながらも、早くも 元気に家中を おもちゃにしていました・・・
数日間 自分の家でエゾリスたちと一緒に暮らして、
小さな動物でも 野生で暮らすための 能力や 性格をもった動物を
私たち人間の暮らしに合わせて飼う難しさを 感じました。
でも、実際に ペットとして飼っている
エゾリスや シマリスが長生きしている例もあるのですが・・
負けていないつもりですが 「 愛情 」 の差なのでしょうか??
とにかく、今回のエゾリスの人工飼育は
とても勉強になりましたし、とても楽しかったです。
そしてなにより、最初は とても小さかったエゾリスたちが
今ではこんなに 大きく育ってくれて とっても嬉しいです。
仔リスたちは 「 仔リス 」 を卒業して、
「 エゾリス 」 になりました。
そして、それと同時に 少し寂しいですが
私も エゾリスの子育てを卒業しました。
今では 冬に エゾモモンガが暮らしていた小屋の中に
6匹で そろって暮らしています。
多少、まだ牛乳を浸したパンを食べてはいるようですが、
もう注射器でミルクを与えるのは終わりました。
自分の歯で カリカリと、ヒマワリの種や、松の実、クルミ、果物などを
元気に食べています。
6匹もいるので、
まだ、リスを家に持ち帰っていた頃は、巣箱をあけると
中は、エゾリスたちで いっぱいでした!
今は もっと体が大きくなっているので、
もう ひとつの巣箱に 6匹全ては入っていないんでしょうね。
そして、今では 小屋の写真を撮っていると・・・
人馴れしてるせいか、ぞくぞくと集まって来たりします。
ミルクを与えて育てたことを 覚えてくれているのは
嬉しかったりもするのですが・・・
野生動物が人に慣れるということは、
飼育係には 悩ましいところです・・・。
中でも、私がミルクを与えていた 「 リ 」 と 「 ス 」 は
かなり積極的でした。
アミにひっついてまで 近づこうとしてくれていますが、
さわろうとすると、今度は すばやく逃げて 全然さわれません。
そして、まだまだ食欲旺盛な エゾリスたちは、
エサを置くと 続々と集まってきてました。
木の実を食べるのが とっても上手になりました。
木から 木へと飛び移る リスたちの動きはとっても すばやいです!!
今は、まだこの小屋でもいいのですが、
すぐにこの小屋も エゾリスたちには小さくなります。
まだ全然エゾリスたちが小さい頃、
冗談で 「 自分の家で飼いたいですよね 」 なんて話しをしていると、
飼育の先輩から、
「 それじゃあ 20畳のリス用の部屋がいるな 」 と言われました。
おおげさな話しのようですが、
私の冗談に 先輩は まじめに答えてくれていました。
私が生まれる前から存在している おびひろ動物園の歴史の中には、
成功の歴史もあれば、失敗の歴史もあって、
そんな失敗の歴史の中には、エゾリスでの失敗もあったそうです。
エゾリスは、犬などと比べると 体が小さいので、
一見 小さなカゴでも 飼育できそうですが、
そんな 体にあわせた小さなカゴの中で 暮らしていると
ストレスで すぐ病気になるそうです。
なので、病気にならない、充分に運動が出来る広さが必要で、
エサや、水だけではなく、
歯が伸びすぎないようにするもの、
日光にあたれる環境、
退屈しないための環境、などが、
エゾリスが 幸せに暮らしていくためには必要なのだそうです。
実際に、家にまだ持ち帰っていた終わりごろは、
エゾリスたちが退屈しないように、家の中を走り回らせていましたが
ツメでカーテンが切れたり、壁やカーテンレールを カリカリと噛んだりして
小さいながらも、早くも 元気に家中を おもちゃにしていました・・・
数日間 自分の家でエゾリスたちと一緒に暮らして、
小さな動物でも 野生で暮らすための 能力や 性格をもった動物を
私たち人間の暮らしに合わせて飼う難しさを 感じました。
でも、実際に ペットとして飼っている
エゾリスや シマリスが長生きしている例もあるのですが・・
負けていないつもりですが 「 愛情 」 の差なのでしょうか??
とにかく、今回のエゾリスの人工飼育は
とても勉強になりましたし、とても楽しかったです。
そしてなにより、最初は とても小さかったエゾリスたちが
今ではこんなに 大きく育ってくれて とっても嬉しいです。
仔リスたちは 「 仔リス 」 を卒業して、
「 エゾリス 」 になりました。
そして、それと同時に 少し寂しいですが
私も エゾリスの子育てを卒業しました。
この記事のURL|2008-05-28 20:51:32
2008年5月21日(水)
メリー、、、 お疲れさまでした。
飼育係2×237
新聞などで もう知っている方もいるかもしれませんが、
5月15日の夜、シマウマの 『 メリー(かあさん)』 が、
亡くなってしまいました。
『 メリー 』は、1982年 2月 23日生まれの 26歳、
シマウマとしては、天寿をまっとうした と言えるのではないでしょうか。
3歳になった 1985年 4月 20日に
おびひろ動物園へときてくれました。
そして、たくさんの子供を産んで、
おびひろ動物園に たくさんの 喜びと、感動を生み出してくれました。
下の写真は、おそらくシャンティーが生まれて、
少したった後のものだと思われます。
古い写真を整理してくれた、イエローのおかげで載せられました。
そして、少し前の写真とくらべてみると・・・
やっぱり、親子は仲良し でした。
夕方、エサが置いてある寝室の中に入るため、
飼育係の気配を察知して、
2頭が扉の前に集まってくるのですが、
扉が開いて中に入るのは、まず お母さんの メリーから。
そんな光景も もう見られなくなってしまいました・・・
『 メリー 』 には、長い間、おびひろ動物園にいてくれて、
「 ありがとう 」 と 「 お疲れさま 」 の気持ちでいっぱいです。
でも、もう仲の良いシマウマの親子の姿が見られないかと思うと、、、
とても寂しくなります
5月15日の夜、シマウマの 『 メリー(かあさん)』 が、
亡くなってしまいました。
『 メリー 』は、1982年 2月 23日生まれの 26歳、
シマウマとしては、天寿をまっとうした と言えるのではないでしょうか。
3歳になった 1985年 4月 20日に
おびひろ動物園へときてくれました。
そして、たくさんの子供を産んで、
おびひろ動物園に たくさんの 喜びと、感動を生み出してくれました。
下の写真は、おそらくシャンティーが生まれて、
少したった後のものだと思われます。
古い写真を整理してくれた、イエローのおかげで載せられました。
そして、少し前の写真とくらべてみると・・・
やっぱり、親子は仲良し でした。
夕方、エサが置いてある寝室の中に入るため、
飼育係の気配を察知して、
2頭が扉の前に集まってくるのですが、
扉が開いて中に入るのは、まず お母さんの メリーから。
そんな光景も もう見られなくなってしまいました・・・
『 メリー 』 には、長い間、おびひろ動物園にいてくれて、
「 ありがとう 」 と 「 お疲れさま 」 の気持ちでいっぱいです。
でも、もう仲の良いシマウマの親子の姿が見られないかと思うと、、、
とても寂しくなります
この記事のURL|2008-05-21 15:10:20