飼育係2(237)


2008224(日)

雪を食べるカバ


雪を食べるカバ

今日は、ちょっと変わったものを食べるカバです。

題名そのまんまの、『雪』を食べるカバです。


まずは雪を用意します。

      
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食べ始めた最初の頃は少量だったのですが、今では一輪車に1杯!!


そして、さっそくカバの『ダイ』ちゃんの登場です!

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大きな体をゆらして、「にょきっ」と登場です!

出できて、まっすぐ雪のほうへ


パクパクと、これまた大きなお口をあけて雪を食べてます。

     
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          そして・・  口の中に雪をためて、、、

     
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          よっこい

     
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          しょ!!!

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          そして、、フィニッシュ!!

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          決まった・・・


カバは草食動物ですので、雪は全然主食ではありません。
(もちろん、栄養もないのですが)


カバの『ダイ』ちゃんは寒さに弱いので、冬は外に出ている時間は少ないのですが、

そんな、ある時、、、


何を思ったのか、水のないプールを下りて雪を食べていたのです!

水のないプールへの階段は、ダイちゃんにとってはとても歩きずらそうで、

かわいそうに思った、ダイちゃんの担当者は、

ダイちゃんのいるところに、最初から食べる用の雪を置いておくようにしました。


ですが、日増しにその量は増え・・・

そして、足りなければ下に下りてしまうので、

ダイちゃんの担当者はだんだんと雪の量を増やしていきました。


そして、ついには一輪車で・・・


以前からダイちゃんにはオカラを与えていて、

その大好きなオカラと勘違いをしてるのかなぁ、とも思っていましたが、

結局、雪を食べだした原因はわかりません。


やっぱり、ダイちゃんに聞いてみるしかないですね。



雪は降る地域も季節も限られます。

私は、日本のカバ事情には詳しくはないのですが、、、

もしかしたら、この『雪を食べるカバ』は、

日本ではこの『ダイちゃん』だけなのかもしれませんね。


この記事のURL2008-02-24 18:19:27

2008223(土)

美術館との共同企画


美術館との共同企画

今日は午後から「帯広美術館」との共同企画で、

『わくわく美術館 & 動物園』というイベントを行いました。


小学3~6年生の対象で、美術館で「アートな動物園」展を見た後に、

次は、おびひろ動物園に行って実際の動物を見て、そして、飼育係の話を聞いて、

美術作品と、動物とのつながりや、違いについてふれてもらおう

という、企画でした。


まずは、正門前で、副園長のあいさつ

その後は、案内役の飼育係について園内を歩きます。


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キリン、ゾウ、カバと回り、トラの前まできました。

それぞれの獣舎に行っては、そこにいる動物を間近で見て、

そして動物のお話しを聞きました。


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ライオンでは獣舎の中に入って、ライオンを近くから見れました。

その後は、雪の中でも元気なフタコブラクダです。


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サル山ではエサやりをして、また正門に戻ってきてゴールです!

足元の悪い中、みなさんお疲れ様でした。


        
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最後に、飼育係長のしめのお話を聞いておしまいです。


今日は、あいにくの雪でしたが、

このイベントの間は、参加者の方々の普段の行いが良いおかげか、雪も遠慮してくれました。


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イベントが終わってからはたくさん雪が降ってきました。

  
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でも、バイソンは全然気にしていないようです。屋根の下にもあまり入りません。


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園内は、一気に冬景色。

でも、最近は気温が高いので、晴れてこの雪にはすぐ溶けてほしいなぁ。

ちなみに、エゾシカも雪が降っても当たり前のように元気です。



動物の毛の上にはたくさん雪が積もります。

私たちの手のひらの雪はすぐに溶けるので、雪はなかなか積もりません。


ですが、服の上の雪は溶けずに積もっていきます。


私たちの服は保温力が強く、体温が外に伝わっていないので雪は溶けないのですが。

動物たちの毛の上の雪も溶けないのは、

やっぱり、動物の毛も保温力が強いんでしょうね。


この記事のURL2008-02-23 18:56:47

2008220(水)

タイガー!タイガー!タイガー!!


タイガー!タイガー!タイガー!!

今日は、『シベリアトラ』の『ストロング』です。

トラといえば、そのイメージは「密林の王者」でしょうか?

それとも、なんとか「マスク」でしょうか?


シベリアトラは、『トラ』の中でも最大で、ネコ科最大の動物になります。

動物同士が争った場合、より体の大きい動物が強いのが普通です。

そう考えると、実際には見たことはありませんが、

あの「百獣の王」といわれる「ライオン」よりも強いということになります。


「ライオン」は集団で狩をする動物で、

「トラ」は単独で狩をする動物なので、はっきりとは言えないのですけどね。


 
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「シベリアトラ」は名前のとおり『シベリア』でもともと暮らす動物です。

シベリアの冬はとても寒く、私たちがとても寒く感じる帯広の冬も

『ストロング』にとっては快適なくらいなんです。


でも、暑さには弱く、夏になると日陰でじっとしている姿をよくみます。

そんな「ストロング」のために、プールがあって、

夏の暑い日にはよくプールに入っているのをみかけます。



そんな『ストロング』は、雪の上でも余裕でゴロゴロします。

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大きなトラも、やっぱりネコ科の動物!

ペットのネコのようなしぐさをよく見かけます。


でも、そのたびに思うのは・・・ 『似合わない』です。



   
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シベリアトラにとっては快適な、冷え冷えとした気温の中でも寝ています。



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寝顔のアップと、ニクキュウを大きめにとらえてみました!

ニクキュウは、ペットのネコのものをかなり大きくして、ゴツくした感じでしょうか。


   
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ついでに、あくびもします。


こんな感じで、断片的に見ると少しかわいくもい見えますが・・・


まさに、、   とんでもありません!!!!


飼育係は、動物を飼育している関係上、みなさんより動物をより近くから写すことができます。

なので、比較的、オリの写っていない動物の写真をとることができるのですが、


この『ストロング』に関しては、、、 無理です。 命がけです。

私の本職は飼育係なので、写真に命はかけられません。

なので、撮ると、どうしてもオリが入った写真になります。


このプレッシャーからか、私は時々トラと「ご対面」をする夢を見ます。


この夢が、絶対に正夢にはならないように、

トラ舎にいるときはいつも、

何度も、何度も、カギがかかっているのを確認しながら飼育をしています。


この記事のURL2008-02-20 18:13:58

2008218(月)

冬の園内


冬の園内

冬は空が高くて、そんな澄んだ青い色の中で観覧車は映えて見えます。



おびひろ動物園の今年の冬は、残念ながらほとんどの日が閉園日でした。

そんな毎日の中で見つけた、少し変わった園内の様子を集めてみました。


まずは、、、 これがどこだか わかるでしょうか?

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角度が悪くてわかりづらいですが、園内の遊具エリアを走りまわる

「まめ汽車」の駅です!

屋根の波型の形に合わせて太めの氷柱のできあがりです。



次は、、、 これも遊具エリアです。 さて何でしょうか?

       
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これは、「馬」です!  メリーゴーランドの!

冬の間は、遊具は完全にお休みになってしまうので、

全ての遊具がこんな感じで冬ごもりをします。



次は、、、 何があるか わかりますか?

       
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これは、「氷雪の家」です。

夏の間は、かなり目立つあの水色で丸形の建物も、

冬になると、雪をかぶって同化してしまいます。

さすがは「氷雪の家」!



さて、次は、、 何でしょう? 道路ではありませんよ。

       
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これは、園内を流れている「川」です。

表面が全て凍ってしまい、雪が積もっています。

全然水が流れていないように見えますが、たぶん氷の下で水が流れている、、

               、、はずです。 確かめる勇気はありませんでした。



最後に動物園らしく、動物の「足あと」です。

  
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園内の東側、「どんぐりの家」周辺で見つけました。

おそらく、エゾリスの足あとです。

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左側が、前足と後ろ足をそろえて止まったところで、

右側が、移動しているときにできたと思われる足あとです。

前足の小さな指のあとがわかるでしょうか?


おびひろ動物園を含む緑ヶ丘公園エリアは隣にある「原生花園」や

公園の広い敷地面積のおかげか

動物たちにとってはいい環境が整っているようで、

色々な季節に、さまざまな野鳥が飛んでいたり、

春や秋の季節には特にたくさんのエゾリスを見かけます。


  
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野生のエゾリスではないですが、動物園で飼育しているエゾリスです。

冬の間は、正門を入ってすぐの鳥類舎ですごしていますが、

開園期間中は「どんぐりの家」ですごしています。

一生懸命、堅いクルミの実をかじっているところをおじゃましました。



最近の日中は暖かくて、外で仕事をしていると、

少しづつ春が近づいているのがわかります。


毎日動物の飼育をしながら、私は、

早く春になって、あたたかな気温のなかで

たくさんのお客さんに会えることを楽しみにしてます。


この記事のURL2008-02-18 18:48:28

2008216(土)

キリン劇場


キリン劇場

お久しぶりです! 「飼育係2」です。

名前は秘密です。(秘密に、なっていませんが・・・)


やっと試験も終わり、今日からまたブログを再開していきたいと思います。


ですが、今日はちょっと忙しくて、写真を撮れなかったので

10日ぐらい前に撮った写真から、キリンの連続写真です。


草食動物は、普段は肉食獣に狙われる立場にあるため

性格的に臆病な種類の動物が多いのですが、


キリンは、草食動物の中でも体が大きいせいか、あまり臆病ではないようで、

おびひろ動物園にいるキリンの「ムサシ」は

人をあまり怖がらないどころか、飼育係が近くからじっとキリンを見ていると・・・


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寄ってきてしまいます。


  
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でも、それだけキリンは頭がかしこいのだと思います。

少なくとも、飼育係、そして担当者のこともしっかり見分けられるようです。


 そして、木の葉などが もらえないことがわかると


 メスの「ユキ」から先に、また遠くへと歩いて行きました

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 そして、「ユキ」のことが好きな「ムサシ」もしっかりと追いかけます。


 ユキに追いついたムサシは、

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 ユキに やさしくあいさつです。



 でも・・・・・  『んっ?』



         
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 何かを見つけたのでしょうか?


 ムサシは何かが気になって あっちへ行っちゃいました

 担当の飼育係でも見つけたのかな?

  
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高~いところから、周りを見渡せるキリンの目には

何が見えるんでしょうね。


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ユキはキリンの中ではそろそろおばあちゃんの仲間入りです。


どんなに体の強い動物も、永遠に生きていられるわけではありません


ですが、この2頭の こんな様子を これから先、何十年も見ていたい

そんなふうに、飼育係は願っています。


この記事のURL2008-02-16 19:02:48

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飼育展示係 11
別名、悩める営繕班長です。

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