飼育係2(237)


200823(日)

これはなんでしょう?


これはなんでしょう?

 動物園内で見かけたなぞの物体です。



 これは何でしょう?



 丸くて、冬の北海道で、げじげじ、、 といえば「ウニ」でしょうか?



 おや? 少しだけ何かが見えてきました。



  
画像



 上のほうに耳と口のようなものと、下には足がすこしみえます。




  
画像


 おや、アライグマでした!!


私が担当している、「小獣舎」には、現在「アライグマ」2頭と「キタキツネが」1頭います。

残念ながら、冬の間の臨時開園でもほとんど見ることができない場所にいます。


最初の写真はオスが日なたぼっこしていたときの写真です。
カメラに夢中になりすぎて、日なたぼっこのじゃまをしてしまいました。

夏でも毛むくじゃらな体が、冬になるとますます毛深く、毛むくじゃらになり、

丸まった姿を後ろから見ると、、、


 ほとんど「毛だま」です。



 ついでに、下の写真が今のメスのようすです。


  
画像


暖かい時期より、体全体が毛深くなり、特に下毛が長く、

普通に歩いてるだけで地面にこすってしまいそうです。


この記事のURL2008-02-03 17:48:27

2008128(月)

新獣舎の影で。


新獣舎の影で。

 仕事に追われ、写真も撮れずにもう冬の動物園が終わってしまいました、、、
 でも、「1」の方にいい写真があるので、楽しい冬の動物園の様子はお隣で楽しんでください。

 というわけで、話は変わって、「2」の方では、動物園の楽しくない部分のお話を少ししたいと思います。


 おびひろ動物園では現在「チンパンジー」と「マンドリル」「リスザル」の3種類のサルたちを飼育することになる「新サル舎」を建設中です。

 新サル舎を建設中の場所は以前までリスザル舎のあったところです。そのためリスザル舎は取り壊され、リスザルは皆さんの目には見えないところへ行ってしまいました。


 「皆さんの目には見えないところ」とはいっても、天国へ行ったり、よその動物園へ行ってしまったりした訳ではありません。

 今は場所を変えて、おびひろ動物園内にある「総合動物舎」という建物の中にいます。

画像
画像
 左が、建設中の「新サル舎」で、右側が「総合動物舎」の写真です。


 去年まではペリカンや、オシドリたちも外ではプールが凍って泳げなくなってしまうのでこの建物の中で飼育していました。
 でも、今年は「傷ついたトビ」「保護されたオオタカの幼鳥」、そして「リスザル」がこの中にいます。

画像
画像
 左が、ケガをしたトビで、右側がオオタカの幼鳥です。


 「総合動物舎」は調子の悪くなった動物を一時的に飼育したり、保護されてきた動物を飼育したりなど、名前の通り色々な動物を飼育管理しています。

 動物園にはこのように「バックヤード」と呼ばれる展示を目的としない、動物を飼育するためだけの獣舎も必要で、新獣舎建設のために獣舎を取り壊さなくてはならなかったリスザルも、今は元気に総合動物舎で暮らしています。

            
画像


この記事のURL2008-01-28 12:57:16

2008123(水)

氷のすべり台


氷のすべり台

 「氷のすべり台」といえば、もうすぐ開催される「氷祭り」なのですが、「氷祭り」にあわせて開催する「冬の動物園」でも来ていただいたお客さんに楽しんでもらえるよう、「氷のすべり台」を作りました。

 氷のすべり台の作り方(動物園式)。

 まずは、土台となる雪山を作り、氷もたくさん作ります。
 
画像

 できた氷を、土台となる雪山の上にきれいに並べていきます。
 
画像
 
画像

 もちろん雪山に登るための階段も反対側に作ります。
 
画像
 
画像

 そのほか、色々な細かい部分に手をかけて完成です! 上から見るとこんな感じ。
画像
画像

 私も子供の頃たくさん楽しませてもらいましたが、実際に作ってみるとその大変さがわかります。
 この大きさでこれだけ大変なら、と思うとメインの大雪像はどんなに大変か、、、

 でも、どんなに大変でも、来ていただいたお客さんたちに楽しんでもらえれば、作った側はその苦労の何倍もうれしいのは同じはず。

 おびひろ動物園として「すべり台」も作りましたが、メインはもちろん「動物たち」です。冬になると動物たちは夏とはまた違った少し違った姿を見せてくれます。
 氷祭りだけに行く予定のある方も、そんな動物たちに会いに会場から少し足を伸ばしておびひろ動物園にもきていただけたらうれしいです。


この記事のURL2008-01-23 14:57:40

2008122(火)

ノスリと、トビと、未熟者の挑戦 1


ノスリと、トビと、未熟者の挑戦 1

私がノスリのピーちゃんを預かった当時は、ワシ、タカのことなんか全然分かりませんでしたが、今までは呼んだら飛んできて腕に止まる鳥だったんだから、呼んだらそのうち飛んでくるのだろう、などと甘く考えていました。

 そのせいで、最初の数ヶ月間は行き先の間違った道を、ただひたすらに突き進んでしまい、その間は前の担当者をかなりイライラさせてしまったんだろうなぁと思います。

 失敗をたくさんして、その中で学んだことは『ワシやタカはペットじゃない』ということでした。
 今までにも飼育した動物から学んだことだったのですが、『ペット』とは呼べない野性に近い動物を真剣に調教してみて、野生動物はある程度「人に慣れる」ということはあっても『なつく』ことはないんだなと、あらためて感じました。

 人が呼べば飛んできて腕に止まり、そして、目標に向けて自由に飛ばす。まるでフリスビーを取りにいく犬と同じように見えても、その時の人間と動物の関係は「ワシ・タカ」と「犬」とでは全然違うものなのです。

 そして、とことんまでピーちゃんにヘコまされて、『自分なりに』をあきらめたところから再出発です! まず前担当者からしっかり話を聞いて真似をすることにしました。(普通は当たり前のことですよね…)

           ・・・つづく


この記事のURL2008-01-22 13:05:46

2008118(金)

ピグミーヤギの「スズ」の角が折れてしまいました。


ピグミーヤギの「スズ」の角が折れてしまいました。

 今日の午前中、ちびっこファームにいるピグミーヤギの「スズ」の角が折れてしまいました。
 最初見たとき赤い色になっている角を不思議に思い、いたずらしないようにテープでも巻かれたのかな? と思いよく見てみると、なんとその赤い色の正体は「血」でした!

画像
画像

 おとなしそうに見えるピグミーヤギも角をこすったり、運動したりと、よくひとりで柵や、エサ入れなどと闘ってはいるのですが、その時に何かの拍子で角を折ってしまったんだと思われます。
 「スズ」の角は以前から他の仲間のヤギたちよりも極端に短かったので、おそらく「スズ」は以前にも何度となくこうして自分の角を折ってきたんだろうなぁと想像してしまいます。

 オスの角はメスの角より大きいのですが、オスのピグミーヤギの角はこんな感じで、右側にあるのが今日折れた「スズ」の角です。

画像
画像

 ちなみに、ヤギの角は「洞角(どうつの)」です。洞角とは、徐々に下から盛り上がるようにして年々大きくなる角で、鹿のようには生え変わることはなく、根元から折れてしまうともう一生はえてこなくなります。そして、この写真では少し見づらいのですが、きれいに抜けると名前のように中が「空洞」になるのが特徴です。


この記事のURL2008-01-18 18:39:53

<<
>>


 ABOUT
飼育展示係 11
別名、悩める営繕班長です。

性別
年齢40代
エリア帯広市
属性事業者
 ブログカテゴリ
 カウンター
2008-01-09から
787,669hit
今日:153
昨日:122

戻る