2009810(月)

8月企画展「戦争で消えたどうぶつ」只今、行っています。こども会館にて!


8月企画展“戦争で消えたどうぶつ”を只今展示しています

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こども会館にて8月1日から8月31日まで展示しています。
おびひろ動物園にお越しの際は、少しの時間をこども会館にください。
ちょっと、わかりにくい文章ですね。

『ぜひ、お寄りくださいね。』


(内容)第二次世界大戦末期のどうぶつ物語
三部構成です。

一部、「上野動物園」では空襲に備えて危険性のある動物を
あらかじめ殺しておくという命令が軍部から出ました!

当時、どのような方法で“どうぶつたち”が殺されたかをまとめてみました。

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参考文書 「動物園の昭和史」秋山正美著

死を迎える“どうぶつ”に光を届ける想いでまとめました。
カベ新聞形式に昭和18年8月、何が起こったのかを文章にしました。
伝えたい事は、
例えば、ゾウの花子が亡くなった日、同じ日にヒョウの赤ちゃんも亡くなっています。
当時の惨劇は部分的にしか、伝えられていないのでは?
事実は、そんな単純なものではなくて生々しい出来事です。
亡くなったどうぶつたちが
当時たくさんの人々に愛されていたことを
忘れないでほしい!




二部、戦時中に犬や猫も犠牲になりました。


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参考文章は「犬やねこが消えた」
戦争で命をうばわれた動物たちの物語より 井上こみち著

あなたは、犬や猫を飼っていませんか?

急に引き離されてしまったら!

本当にあった飼い犬や飼い猫のお話です。



三部、戦場にどうぶつたちの命が消えていったことを忘れないでほしいです。
例えば、軍馬、軍犬、軍鳩などがよく知られています。

(もの言わぬ彼ら)

彼らは、本来の生き方と全く関係ない仕事に就かされ、
その運命を人間の都合に委ねるしかないのです。
そして、別れはいつも突然やってきます。

そして最後の文章は、
ちょっとだけ自分の感情を込めました。

テーマは“救いの手”です。(ブログ風にまとめました)

タイトルは 「WAR DOG~彼らの帰る場所」です。

(内容)アメリカ軍のハンドラー(軍犬の指導兵)と軍隊生まれの軍犬の物語です。

キーワードは“サープラス”(備品)と《居場所》です。


8月15日、終戦の日をむかえますね。
どうか、戦時中に亡くなった“どうぶつたち”の事も忘れないでください。

追伸、文字の間違いがあることをお許しください。
   数日後に、訂正します。

○ 少しだけ予告編 ○

昭和10年、ワンリー(花子)は神戸港に着く。
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ランプールと共に。
ワンリーは上野動物園に
ランプールは天王寺動物園に

それから8年後、

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写真はワンリー、
日本名「花子」

昭和18年夏
上野動物園
ここから、はじめます。(一部)





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犬のクロの話(二部)
昭和19年秋


メリとクロの出会い
メリは二匹の子を死産したばかり、クロは拾われた子犬。
メリは子犬のクロを母親のように抱え込む。
クロはメリを母親のように慕っている。
メリはクロの世話をするうちに、元気を取り戻す。
・・・・が、メリはえさを食べなくなり亡くなりました。

やがて、・・・クロにも死が忍び寄ります。
供出命令が通達されます。
つまり、お国のために殺されるのです。
理由は、犬・猫の毛皮を兵隊さんの軍服のために利用するためなどです。

供出の日

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「さあ、クロ、お食べ・・・」


・ ・・母が警察に連れて行く・・・
その夜、母はしみじみといいました。
「クロというたらアホなんよ。道の角ごとや電柱に、
まめにおしっこひっかけて。
 もう、そんなんせんでもええのに。
 ようあんだけ、おしっこあるな。」

翌年、昭和20年八月。
戦争は終わりました。


秋になったある日。

麦飯ながら、形の整ったのり巻が食卓にならんでいます。

なにげなく聞く父
「おっ、えらいご馳走やな」

母は・・・
「今日はクロの一周忌だすがな」

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