2012117(火)

『必要悪』


「痛み」を引き受けるもの

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作者は抗弁した。
「悪じゃないでしょう」
「善ですよ」
「善?そんなこと新聞に書いてみなさない。
動物愛護家からどんな抗議が来ると思います」
作者は「抗議くらい来たって構いやしません。社会の安全と環境を守っているこの仕事が何で悪ですか。善に決まっている。新聞にもそう書きます」

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檻のすき間に顔を食い込ませるようにして
鳴き続けている中型犬がいた。
飼い主が不要犬として、
その日センターに持ち込んだばかりだという。
「こん犬が産んだ子が大きくなったので、親は要らなくなった」
それが、飼い主が告げた理由だという。


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その犬の悲しみと、悲しみを目の当たりにしながら命を奪わねばならない心の痛みは、飼い主にかわって丸ごとセンターの職員が引き受けるのだ





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人を咬んだため
持ち込まれたれ、
処分を待つハスキー犬
動物たちが処分されねばならなくなった原因は
人間側にあって、動物たちにはない。それが分かっていて、当の人間社会を守るために処分しなければならない。
 その心の痛みを、
我々に代わって負っている人たちがいるということに、社会はもう少し自覚的であっていい。

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