201241(日)

サービスにこめる思い


昨年の6月企画展
ブログ版

作者 福岡賢正
「隠された風景」
ー死の現場を歩くー

  から学びたいと私も思いまとめてみました

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あらすじ

       「どうぶつと遺言」

 「かわいい」の歓声いつまで
 「かわいそう」の向こう側
 「獣医」と「処分」のはざまで

   では、角度を変えていろいろな心境や立場・仕事など
   からくる 葛藤から見えてくるものがある


 「必要悪」~痛みを引き受けるもの
 「ドリームボックス」~スライドされて犬猫たちは・・
          自動ボタンを押される

   では、現実を受け止める事とその痛みがテーマである



 「いのち」の連鎖
   私たちが日常食べている
   にわとり・魚・牛たちの話

   あたりまえの行為だけど
   そのあたりまえから
   大切な事が見えなくなっている事

 例えば、食事の前に「いただきます」は
 食べられる「いのち」をいただくの意
 そのことを忘れないこと
 むやみに食べもの(いのち)を残さない
 ことが大事なのかな

さて

「サービス」にこめる思い

佐賀県の委託で、犬猫の引き取り、捕獲、処分を行う会社を経営する二代目社長のAさんは、この仕事を「サービス業」といちづけている。


 佐賀県動物管理センター事務所に入ると、黒板に「県民の生活の安全と安心と環境作りに奉仕する事を誓います」との「宣誓」が記されていた。彼がいうサービス業とは、そういう意味である。


 センターの周囲には数多くのシャクナゲが植えられ、構内にもさまざまな花木が配されている。

職員が日に三回掃除しているという犬房は清潔に保たれ、一般犬房とは別の空調の効いた観察室では、三組の母犬と子犬がそれぞれ一組ずつ檻に入れられ、子犬たちが無心に母犬の乳房を吸っていた。


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これらの母犬も数日後に「死」という運命が
まっているのだが、それまで少しでも
快適に親子の時間を過ごせるようにとの
配慮なのだ。


私はここにくる犬猫たちを
処分しているとは考えていません。


生あるものには必ず死が訪れます。人間社会の中でしか生きられないペットが、人間社会からはじき出されたら、寿命が尽きたということ。


その寿命を、最後に恵まれた環境の中で全うさせてやろう。そう職員には話しています。だから動物への虐待は絶対にしないし、掃除や花にこだわるんです」

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 そんな思いで、この「サービス」は
提供されているのである。

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「死」を目隠ししようとする世間の壁はまだ厚い。

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その壁が崩れ、サービスの提供を受けているこの社会の人々が、心から「ありがとう」の言葉を返す時が一日も早く来て欲しい。


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そう願わずにはいられない。


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