2015123(木)

ムサシのこと


ムサシのこと

おはようございます。
雨の帯広から飼育展示係7です。

降り積もった雪に雨・・・

近年の気候変動は激しいですね。



さてさて、ご存知の方も多いかと思われますが
11月25日の夜にアミメキリンのムサシ(♂19歳)が永眠いたしました。

詳しくはこちらをご覧ください。外部リンク

19歳。
20歳の大台を目指していたところ・・・

とても残念でなりません。

画像

ムサシには色々と思い出があります。

シマウマの掃除をしている時に、突然体が吹っ飛んだわ!と思ったらムサシに飛ばされていたり。

雨や風の日は外に出た上がらず、顔だけのぞかせてすごすごと室内に戻っていったり・・・。

放飼場でものすごい爆睡していたり・・・

とっても食いしん坊で、葉っぱ持って行くと悠然と向かってくる姿が思い出されます。

リボンが来園したばかりのころは、リボンと一緒に葉っぱを食べるのを拒み、近寄らせないようにしていたのに、しばらくすると仲良くお食事する姿を見るようになりました。

それに伴い、リボンもムサシに心を開き、気づけばリボンの方がムサシに言い寄っているような感じ。

画像
ムサシの最初のお嫁さん、ユキちゃんは姉さん女房で、しかもムサシになかなか心を開かなかったそうです。

でも、リボンとの間にスカイ・メープルの子宝にも恵まれ、ちゃんとムサシの遺伝子を残すことができました。

どちらかといえば、スカイの方がムサシ似です。

今後のスカイの成長を見ながら、きっとムサシを思い出すことでしょう。



ここ数年で、給餌メニューを少しずつ切り替えたり、後ろ足の過長蹄対策として、トレーニングを導入したりと、担当のじぃーじさん、一生懸命ムサシと(もちろん、リボンや子供たちとも)向き合っていました。
きっと、ムサシも理解していたことと思います。
今年に入って、少し痩せが気になってきていたとのことでしたが、リボン・メープルにとっても、じぃーじさんにとっても急な出来事だったと思います。
もちろん、ムサシのことを応援してくださっているお客様、市民の皆様におかれましても・・・
そして、動物園職員も、心にぽっかりと穴があいているようです・・・


亡くなった翌日に帯広畜産大学で解剖が行われましたが、死因となるような所見は見られなかったようです。
引き続き大学にて病理検査を進めていただいております。
結果を受けて、今後のキリン飼育の改善につなげていけるよう、努力していきたいと考えています。
ムサシの死が無駄にならないためにも・・・。



なお、12月5・6日の冬期開園において、キリン舎放飼場(エサ台前)にて献花台を設置いたします。
(悪天候時は向かいのこどもかいかんに設置いたします)
担当者も亡きムサシの写真を用意しておりますので、最後に一目逢いに来ていただけますと幸いです。
また、既にいただいているお花につきましても、献花台のほうに置かせていただきます。
ありがとうございました。


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