2017年1月18日(水)
出産祝い
今日の動物×553
最強寒波が抜けたとはいえ、毎日続く真冬日予報を見てアザラシプールの氷割りをどうしようか…と悩む飼育展示係7です。
こんばんわ。
たいして何かしているわけでもないように感じるのですが、毎日早く眠くなるのは、年齢的な問題なのか、はたまた寒さでエネルギーを使いすぎているのか…。
そんな私とはウラハラに、チンパンジーの子どもは順調に育っている…と思います。
そして、生後8日目となる1月14日に、一般公開をしました。
ただし、多くの人の視線にさらされることが大きなストレスとなり、最悪育児放棄に繋がる可能性も無きにしも非ず…ということで、一部避難場所を用意しました。
何しろ、野生のチンパンジーは人に見られて育児することなんかありませんからね。
仮に私が子どもを産んで、ガラス越しにたくさんのチンパンジーに見られたら…そりゃ、隠れたくもなります。
まるで猿の惑星の世界!!
でも、そういうことなんです。
ですので、せっかくご来園されたにも関わらず、ちびっこチンパンジーが見られなかった方は、ごめんなさい。
どうぞ、懲りずに何度となく足をお運びください。
そして、14日には出産祝いとしてたくさんの果物を頂戴しました。
ありがとうございます!
特に、毎日エサとして与えられないブドウやイチゴ・キンカンは大喜びでした。
母乳がよく出ているのか、食欲も上がってきて、普段あたらないものなのに、躊躇することなく食べていました。
もうですね、私には何が好物で、何がそうではないかのわかりません。
というのも、
ヤワラとコウタは、もらえる物は何でも好き!!!って感じなんです。
でも、プヨさんは目新しい物は「いらない」
たぶん、先日私が差し入れた柿は見向きもしてないはず〜。
さらに、嗜好性にこだわりがあり、こちらが食べてほしい物は食べてくれないというジレンマです。
なので、プヨさんに出会って初めてチンパンジーの投薬ってこんなに難しいのね!!!と実感しました。
それまで、ヤワラとコウタはヨーグルトに入れておけば何でもOKだったので。
プヨさんにキンカン。
お子さんは足の間とお腹の間で抱えています。
コウタとヤワラもおこぼれに。
何しろ、よく見ていますからね。
プヨさんにしかあたらないとなれば、一体全体どうなることやら…。
ということで、均等に味わってもらっています。
こうして、プヨさんの出産祝いをチンパンジーたちに堪能してもらいながら考えていたことは野生のチンパンジーのことでした。
こうして動物園で誕生した動物は、たくさんの人に祝われ、お祝いの品を頂きました。
とてもありがたいのです。
一方で、この瞬間にもアフリカで新たなチンパンジーが誕生しているかもしれない。
当然、他のチンパンジーがお祝いの品を持ってくるわけでもない。
当たり前ですよね。
こうして、この世に生を受けた命のために、どうやったら”祝う”ことができるのだろうか。
ふとそんなことを考えました。
当然、野生動物ですから、直接的な「お祝い」は必要ありません。
むしろ、人間がそのような関わりを持てば、余計な干渉となるわけです。
仮にそれが果物だとすれば、いわゆる「餌付け」になってしまいますよね。
では私には新しく誕生する野生のチンパンジーのため、そして他の野生生物のために何ができるだろうか。と考えれば、
やっぱり彼らが暮らす森を守り、残せるようにすること。
そのために、日々の生活で「楽」に流されずに、生活のあり方を改善していけるかなんですよね。
ちょっとした我慢や節約が新しい野生生物の命への出産祝いと思えば、なんだかワクワクしませんか?
そんな風に、動物園の動物から、野生動物との関わりを考えてもらえと嬉しいな。と思った飼育展示係7でした。
こんばんわ。
たいして何かしているわけでもないように感じるのですが、毎日早く眠くなるのは、年齢的な問題なのか、はたまた寒さでエネルギーを使いすぎているのか…。
そんな私とはウラハラに、チンパンジーの子どもは順調に育っている…と思います。
そして、生後8日目となる1月14日に、一般公開をしました。
ただし、多くの人の視線にさらされることが大きなストレスとなり、最悪育児放棄に繋がる可能性も無きにしも非ず…ということで、一部避難場所を用意しました。
何しろ、野生のチンパンジーは人に見られて育児することなんかありませんからね。
仮に私が子どもを産んで、ガラス越しにたくさんのチンパンジーに見られたら…そりゃ、隠れたくもなります。
まるで猿の惑星の世界!!
でも、そういうことなんです。
ですので、せっかくご来園されたにも関わらず、ちびっこチンパンジーが見られなかった方は、ごめんなさい。
どうぞ、懲りずに何度となく足をお運びください。
そして、14日には出産祝いとしてたくさんの果物を頂戴しました。
ありがとうございます!
特に、毎日エサとして与えられないブドウやイチゴ・キンカンは大喜びでした。
母乳がよく出ているのか、食欲も上がってきて、普段あたらないものなのに、躊躇することなく食べていました。
もうですね、私には何が好物で、何がそうではないかのわかりません。
というのも、
ヤワラとコウタは、もらえる物は何でも好き!!!って感じなんです。
でも、プヨさんは目新しい物は「いらない」
たぶん、先日私が差し入れた柿は見向きもしてないはず〜。
さらに、嗜好性にこだわりがあり、こちらが食べてほしい物は食べてくれないというジレンマです。
なので、プヨさんに出会って初めてチンパンジーの投薬ってこんなに難しいのね!!!と実感しました。
それまで、ヤワラとコウタはヨーグルトに入れておけば何でもOKだったので。
プヨさんにキンカン。
お子さんは足の間とお腹の間で抱えています。
コウタとヤワラもおこぼれに。
何しろ、よく見ていますからね。
プヨさんにしかあたらないとなれば、一体全体どうなることやら…。
ということで、均等に味わってもらっています。
こうして、プヨさんの出産祝いをチンパンジーたちに堪能してもらいながら考えていたことは野生のチンパンジーのことでした。
こうして動物園で誕生した動物は、たくさんの人に祝われ、お祝いの品を頂きました。
とてもありがたいのです。
一方で、この瞬間にもアフリカで新たなチンパンジーが誕生しているかもしれない。
当然、他のチンパンジーがお祝いの品を持ってくるわけでもない。
当たり前ですよね。
こうして、この世に生を受けた命のために、どうやったら”祝う”ことができるのだろうか。
ふとそんなことを考えました。
当然、野生動物ですから、直接的な「お祝い」は必要ありません。
むしろ、人間がそのような関わりを持てば、余計な干渉となるわけです。
仮にそれが果物だとすれば、いわゆる「餌付け」になってしまいますよね。
では私には新しく誕生する野生のチンパンジーのため、そして他の野生生物のために何ができるだろうか。と考えれば、
やっぱり彼らが暮らす森を守り、残せるようにすること。
そのために、日々の生活で「楽」に流されずに、生活のあり方を改善していけるかなんですよね。
ちょっとした我慢や節約が新しい野生生物の命への出産祝いと思えば、なんだかワクワクしませんか?
そんな風に、動物園の動物から、野生動物との関わりを考えてもらえと嬉しいな。と思った飼育展示係7でした。
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