その他(89)


201168(水)

訃報です。


訃報です。

ホームページ外部リンクや新聞報道などによりご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

6月6日未明にアメリカバイソンの「たいよう」が死亡いたしました。

2002年5月23日におびひろ動物園で誕生し、9歳を迎えたところでした。



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アメリカバイソンを担当したことは
一度もありませんでしたが、
エゾシカとヤクシカの間に存在していましたから、
とてもなじみが深い動物です。
なかでも、一番そばで見ることができる「ドルトン」と「たいよう」は身近な存在です。


5月22日に腹部に小さな傷を負っていることが確認されました。

死亡に至るまでの約2週間、
2度の手術を経て、
回復することを願っておりました。

3度目の手術を予定していた日の未明に亡くなったとの連絡が入りました。

私自身は、長期間職場を離れており、休み明けの出勤日に聞く突然の訃報に大変驚きました。

帯広を離れている間、ピーちゃんさんの様子が気になり、
連絡をすると返ってきたのが、「たいよう」の体調悪化。

まさか、こんなに急速に容体が悪化しているとは、と驚きました。


帯広畜産大学との解剖の結果、
死因は第4胃ヘルニアに起因とするものです。

小さな傷ではありましたが、
腹圧がかかったことで、外へ突出したものと思われます。

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とても優しい眼をしており、多くのお客様から愛されてきました。

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ドルトンと角つきをしていた姿が思い出されます。

大変残念な結果となりましたが、今後こうした事態が起こらないよう、努力していく所存です。

これからはオス1頭、メス3頭の飼育展示となります。


この記事のURL2011-06-08 19:01:19

201151(日)

東日本大震災の義捐金のお願い


東日本大震災の義捐金のお願い

3月11日の東日本大震災。

震災後、(社)日本動物園水族館協会が中心となり

被災した園・館の支援が行われてきました。

その一環として義捐金による支援があります。

当時、おびひろ動物園は閉園期間中ということで、

まずは職員からの義捐金を募りました。

そして、4月29日の開園を迎え、

来園された皆様からも御協力をいただき、

被災された動物園・水族館の一日も早い復興に役立てるよう

支援していきたいと考えております。

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なぜか、キロルからもお願いです。

(この姿勢の写真がキロルしかいなかったのです…)

義捐金の入れものは正門及び南門の券売所に設置しています。

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皆様のご協力を賜りますよう、

心よりお願い申し上げます。


この記事のURL2011-05-01 18:04:23

2011413(水)

ドラゴンのこと


ドラゴンのこと

開園を迎えられるかな

でも、元気そうだから開園日は迎えられるよ

食欲はあるんだよね




そんな会話が先月あたりから交わされていました。

ドラゴンの訃報から2日です。


すでにホームページではお知らせしていますが外部リンク

4月11日未明にライオンのオス『ドラゴン』が永眠しました。

今年の9月で20歳になろうという、ご高齢。





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私がライオンの副担当を持ったのがちょうど一年前

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初めてライオンが付いたのがGWでした。

初めてのライオンのガイドで、大チョンボをし、
ブログにコメントを寄せていただくMさんにご訂正いただいたこと、ものすごく記憶に残っています。


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帯広で生まれ、生涯を帯広で過ごしました。

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時に、獣舎に入り込んだカラスをメスのエルザに仕留めさせ、それを意気揚揚と頂いたドラゴン。

そのくせ、おもちゃが投入されると、エルザがものほしそうに寄って来ても、ガンとして渡さないドラゴン。

小さな子どもたちが、大きな声で呼ぶと
寝たふりを決め込むドラゴン。



私が知っているよりもはるかにドラゴンをご存知の方は多いことと思います。


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これは4月4日に撮影した一枚。

昨年から足元がふらつくようになりましたが、

ほんの数日前まで日中は外に出ていました。

ほとんど眼も見えていないような状態でしたが、

やはり外がいいのでしょうね。

ほぼ寝たきりとなり、外へ出さなくなってからも

亡くなる前日までエサだけはしっかりと食べる生きる強さ。

室内ではスノコの上でいつも休んでいましたが、

亡くなった時は床に横たわっていました。

おそらく、エサを食べようとスノコを降りて、

力尽きたのだろうか…と。



最大限に生きようとがんばったドラゴン。

最大限生き抜いたドラゴン。

お疲れ様。


この記事のURL2011-04-13 11:54:30

2011313(日)

被災地の皆様のご無事を祈るばかりです


被災地の皆様のご無事を祈るばかりです

本震時、市役所の10階で会議を行っていました。

ぐるんぐるんと回転するような長時間の揺れに大きな地震の発生を感じました。

そして、職場に戻り、報道を確認し、コトの重大性を把握しました。

飼育展示係7です。

こんにちわ。

帯広には被害がありませんでしたが、期せずして自宅のインターネットが地震の影響でつながらず、先ほど接続が可能となりました。

まずは被災地の皆様にお見舞い申し上げます。
まだまだ、被害状況がひどくなっている報道を耳にすると、胸が締め付けられる思いです。
多くの方のご無事と、これからの安全を祈るばかりです。

そして、被災された動物園や水族館の職員の皆様、動物たちのご無事、施設の安全が確保されますよう祈る思いでおります。

なにかしらの支援をと思いますが、まずは被害状況の把握が先決で、混乱を招かないようにすることが大切かと思われます。

今後の支援体制が早く整いますように・・・。


今回の地震では被災地、およびその近郊において人間はもちろんのこと、動物たちに与えた影響も大きい事と思われます。
多くの動物が大きなストレスを抱えていることでしょう。
そうしたケアも今後は考えていかなければならないと思います。
動物たちにもそうした支援が届きますように。
一動物園人としてそう思わずにはおれません。

当園でも、当時未収容だったチャップマンシマウマのオス「ロック」が室内へなかなか入らず、夜になってようやく収容出来ました。
地震による影響かどうかは明確ではありませんが、スマトラ沖地震における野生動物の反応などを考慮すると、影響がなかったとは言い切れないと思っています。
被災地およびその近郊でもなにかしらの反応があったのではないでしょうか。

1つでも多くの命が助かりますように・・・
1日もはやく皆様のお心に平穏が訪れますように・・・


この記事のURL2011-03-13 15:11:39

2011221(月)

おびひろ動物園と帯広百年記念館のコラボ feat.アイヌ民族博物館


おびひろ動物園と帯広百年記念館のコラボ feat.アイヌ民族博物館

昨日開催した
【シカ笛作成ワークショップ】と【アイヌ語で動物園かんさつ】

その模様をお伝えしていきます。

実況は飼育展示係7がお送りいたします。

今回は「フューチャリングアイヌ民族博物館!」

ということで

ゲストをお招きしました。

アイヌ民族博物館外部リンクの学芸員さんが講師です。

ゲストにお仕事させる悪い奴は私です…ぷ。

まずはスライドでシカ笛って何?とか

アイヌの人はどうやって使っていたのか?とか

どんなタイプのシカ笛があるのか?などなどを解説。

アトラクションにシカ笛以外にも

クマ笛やムクドリの呼び笛(?)も鳴らしてくれました。

個人的にはムクドリの呼び笛がオオウケ。

そっくりでした。

鳴らし方もユニーク。


で、本題です。

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作って

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鳴らす



わけなんです。

素材はホオノキとカスベの皮とシカの腱。

でも、カスベの皮の代わりにポテチの袋でも可だとか…

ひえぇ。

シカの腱も、今回はオリジナルにこだわったとのことで、タコ糸なんかでも代用できるとのことでした。



そうなると、シカに吹いてみたいですよね。

で、午後から行きましたよ。

エゾシカ舎に。

まずは子供たちによる披露です。

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今回は高めの警戒音にトライ。

すると…




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なんだ?

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なんだ?

とこの反応。

あげく気になりすぎて

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本当に寄ってきました。

すごっ!

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もちろんお尻は見事に花開き…



いやぁ、シカ笛効果は絶大ですね。


その後、ちょっと季節はずれですが

オスの鳴き声であるラッセルコールをアイヌ民族博物館の学芸員さんに出してもらいました。






すると




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オスこそ微動だにせずでしたが

メスやちびっこはお尻の白い毛を膨らましながら

逃げていきました。




で、そのうち
あちこちで吹き出した子供たちに翻弄されたシカたちは困惑気味に…


スイマセンね。
いやぁ、いいリアクションでした。
助かりました。
ありがとう。




そう、心でつぶやき次の動物へと向かいましたとさ…。







番外編

ヤクシカにも吹いてみました。

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ノーリアクション。







興味無い?



耳が遠い?


おばあちゃ~ん。


この記事のURL2011-02-21 18:12:09

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