2015813(木)

同居訓練初日


同居訓練初日

一昨日の夕方はびっくりするような雷雨に見舞われた帯広。
動物園が高台にあって良かったと安心するほど、市内はあちこちで道路が冠水しておりました。

我が家では窓を閉め忘れたトイレが一面水浸しになるというショッキングな出来事に見舞われました。
飼育展示係7です。

こんばんわ。

なかなか休みの日でないとブログが更新できずごめんなさい。




ということで、8月10日にチンパンジーの初めての同居訓練を行いました。

いろいろと経緯はあったのですが、この日3頭での同居です。


同居させた瞬間は…


スイマセン。

それどころでなくで、写真ありません。

しょっぱな、プヨちゃんはすぐにコウタにご挨拶。

しかし、ヤワラと遭遇するなり一衝突。

やっぱり…女同士に問題有りです…。





で、少し落ち着いた頃に写真撮影を開始。

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檻越しでの対面から仲良しだったプヨちゃんとコウタ。
同居しても、やっぱりプヨちゃんがいそいそとコウタのグルーミングにいそしんでいます。

…ヤワラは…面白くなさそうな…


どうしてでしょう。
私はヤワラの気持ちがわかるような…


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もう、プヨちゃんは献身的ですね。

そりゃそうか。

プヨちゃんが新参者ですものね。

彼女なりに必死なんです。


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ちょこっとヤワラを気にしてみるけど…



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やっぱり、まだちょっと怖い…のか?




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しかし、直後にはこんなにもコウタにとってウハウハ状態。







至れリ尽くせり






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ま、ヤワラは長続きしませんけどwww





それよりも、こんなにもヤワラが熱心にグルーミングする姿は珍しいです。

いつもコウタがヤワラにグルーミングしていますから…。




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あぁ、コウタ幸せそう…





この後も苦労も知らず…






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プヨさん、一応ヤワラさまにもご挨拶に行きますが…




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ヤワラさんはなかなか心を開いてくれません。




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プヨちゃんに負けじと、再びコウタにグルーミングするヤワラ。




もうですね、熾烈な女の戦いって感じです。



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意外にイケイケなプヨちゃん…


ヤワラにどんどん近づいて行きますが…



ヤワラさんの表情は…ふてくされ+イライラモード




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それでも、初日の2時間ほどの同居訓練、2回ほどヤワラに怒られたプヨちゃんですが、無事に終了しました。


…この後の隔離が結構大変でしたけどw


この記事のURL2015-08-13 19:13:21

201586(木)

少し変化が?


少し変化が?

ヤワラとプヨちゃん。

やはり女同士は大変なのかしら?





と、気をもんでいたところ、昨日の夕方は変化が見られました。


昨日はお昼でプヨちゃんを外に、ヤワラとコウタを室内に入れ替えました。

そのときに、冷凍庫に入っていた丸ごとスイカの氷漬けを室内に入れてみました。


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いつも氷漬けのフルーツを与える時は、必ずと言っていいほどヤワラが枝を使い、コウタは力づく!だったのが、この時は逆転現象が起きていました。

ヤワラは指で一生懸命ほじって、コウタは枝を使う…。

なんか違和感。




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さすがに大きな氷だったので夕方まで持ちました。




で、夕方再びお見合いを開始すると…




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プヨちゃんの元に行ったのは、コウタではなくヤワラでした!

意外〜。

で、コウタは…スイカに夢中…


花より団子ですか…





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でも、コウタがいないせいか、ヤワラも落ち着いていて、余計なちょっかいを出していません。

プヨちゃんも逃げる気配がなく…



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プヨちゃん側から見ると、時々ヤワラの手が出てきますが、
まぁ、まんざらでもない様子。



おぉ?

女子の関係も改善???



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なんかいい感じでない??





と思ったら、何とヤワラのやつ





プヨちゃんにスイカを見せつけています。









大人の女を演じきれていませんw




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あげく、持ち運べるサイズになったスイカを抱え、




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移動…














ヤワラ…そういやそんなやつだったわ。








ということで、お預けが続くとプヨちゃんがかわいそうなので、さっさと戻りましょう。

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プヨちゃんメニューで、スイカはないけど、ブドウとチーズを入れておいたからね〜。





とまぁ、こんなにできる子プヨちゃんですが、唯一抵抗しているのが、牛乳とヨーグルト。

旭山動物園で食べ慣れていないものは苦手なようで、口に含んではびや〜っとこぼします。

ということで、フルーツをヨーグルト和えにしたり、牛乳にカットフルーツを入れておいたり、あの手この手で慣れてもらおうと必死ですw



ちなみに、旭山動物園で飲ませてもらっていたヤクルトは…











ゴクゴク飲みましたw








さてさて、次は本気で女子会を計画しようかしら。
きっと、コウタ抜きの方が、プヨちゃんもヤワラも腹割って話せるでしょう。

どうやって開催するかな…


この記事のURL2015-08-06 17:28:40

201586(木)

お見合いレベルアップ〜


お見合いレベルアップ〜

できる子プヨちゃんに支えられながらここまで順調に来ている飼育展示係7です。

時間を追うごとに、関係が変化しているのは、見ていてとても楽しく、頼もしいものです。



バックヤードでの檻越し対面をしばらく続けてみようかと思っていましたが、2回目の対面ではプヨちゃんが距離を置くことなく、近くで2人の様子を見ていたこと、そして何よりヤワラとコウタが普段使わないバックヤードにとどまること自体がストレスになっているので、いっそ…




と、4日の夕方に室内展示室の大きいお部屋と小さいお部屋に分けての檻越し対面に踏み切りました。


小さいお部屋にプヨちゃん、大きいお部屋にヤワラとコウタという配置。

扉が開くと真っ先に2人の元へ近づいて行くプヨちゃん。
ヤワラもコウタもあまり使ってくれないロープを使ってくれています。ありがたい。


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おびひろ動物園の施設では、お見合い用にと2重檻にはなっていないため、正直なところものすごくドキドキしておりました。
プヨちゃんが手をつくたびに、そんなところに手を置いて大丈夫????襲われないかい????

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そんな心配をものともせずに、プヨちゃんは積極的です。

そりゃそうですよね。
お互いチンパンジー。
しかも、プヨちゃんはちゃんと群れの中で育ってきている子です。
無知な人間とは違いますものね。

バックヤードでの檻越し対面でもそうでしたが、プヨちゃんの距離感はさすがです!
絶妙な距離感で、寸でのところかわすけれども、逃げはしません。



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なぜか時々キーボーに八つ当たりするプヨちゃんw

まぁ、万事ストレスなく進むわけではありませんから。

プヨちゃんなりに、面白くないこと、疲れることあるでしょう。



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しかし、時間が経ってくると様子に変化が…



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最初からとてもコウタを意識していたプヨちゃん。

最初に鳴き声をかけたのもコウタ。

バックヤードでもコウタには近づいて行ったり、顔を寄せて匂いを嗅いだりと積極的。


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そして、コウタの方もここに来てじっと待っている様子。




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すると!!

お!!

なんかプヨちゃんグルーミングしてあげてるの??




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そんなに唇まで近づけちゃって…うふふ。




とまぁ、ここからずっとプヨちゃんからコウタへのグルーミングが続くわけです。


時々ヤワラがやってくると離れて、また続き〜という具合で。





しかしですね、




なぜか




コウタがグルーミングして〜と呈示してくるのが






「下あご」





これにより、徐々にあごひげが無くなりつつありますw






何故〜?







で、一方のヤワラ様。
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彼氏をとられてふてくされています。

完全に恋敵と見なしている様子。

プヨちゃんに対して手加減なしって感じ。

で、若い女子プヨちゃんも、若さを武器に?全く引かないという、女子バトル。



そして、コウタはフラフラと若い女子に夢中。

そりゃそうですわねw

ヤワラには一生懸命グルーミングをする立場。
プヨちゃんからはグルーミングをしてもらう立場。

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このコウタの背中…


ヤワラの気持ちがわかる私には、辛い背中ですw



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場所を変えても2人はなんだかラブラブモード


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ヤワラはふてくされモード





なんだか、コウタとの同居は割とすんなり行きそうですが、ヤワラ様が心配…




あっちを立てればこっちが立たず…。

人間の世界もチンパンジーの世界も難しいものです。


この記事のURL2015-08-06 16:37:34

201586(木)

お見合い開始


お見合い開始

今日は無性にゴーヤが食べたい飼育展示係7です。

連投で、こんにちわ。

昨日のように暑いと、トマトだの、ところてんだの、さっぱりしたものばかりが食べたくなりますが…


幸い、私とは違って、動物たちは食欲落ちることなく、もりもりと食べてくれています。
一安心です。



さて、チンパンジーのプヨちゃん。
2日からぼちぼちとお見合いを開始しました。

割と距離を持ってのお見合いは続けてきましたが、ついに檻越しで!

もうドキドキです。

万が一トラブルになったときに分けられるように、まずはバックヤードでの実施です。

なかなかチンパンジー舎の中でお見合いをする場所が少なく、初回に持ってこいの場所はバックヤードだったんですね。


ということで、檻越しでのご対面を!!!





と思ったのに、ここに入ってくださいね〜というお部屋に入ってくれません。

結果、

なんか、ビミョーな距離での初回お見合い。



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奥の横に走っている通路が、室内と外を結ぶシュート通路。
ここにヤワラとコウタがいます。

そして、手前の縦に走っている通路がバックヤードの檻に通じる通路、そこにプヨちゃんがいます。

それらの通路をつなぐ扉を閉めているので、すっごい接近しているんですが、檻越しではない…というか…



でも、まぁ、こっちの方が安全と言えば安全か…。


コウタもヤワラも猛烈に手を出してきます。
もちろん、ぎゃーぎゃー大騒ぎ。

ところが、プヨちゃんは結構興味津々で、逃げません。

すごかね。プヨちゃん。

私ならビビっちゃうよ。





で、しばらくして、プヨちゃんに本来収容したいお部屋に入ってもらうことに成功しました。








ついに!





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檻越し対面です!!

対面しているのは、奥にヤワラが張り付いている面とその下の面。

あまりにも狭いため、コウタとヤワラが交代交代でやってきます。
2人とも場所を譲り合う際は狭そうで…w



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そのうち、あまりにもヤワラとコウタの勢いが強いため、やや引き気味で、距離を持つプヨちゃん。


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でもやっぱり気になるプヨちゃん




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ちょっと近づいてみようかな〜と思わせぶるプヨちゃん。



















しかし、このお見合いは長くは続けられませんでした。





なぜならば…




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興奮するあまり、賢きヤワラ様が仕切り扉の滑車のガイドレールを外すという暴挙に出たのです。

急遽、夕方じぃーじさんに溶接をお願いし、翌日に備えました。




とまあ、初回のお見合いは想定しているものとは違うトラブルで終わりましたが、次回以降…どうなるかしら。

楽しみです。


この記事のURL2015-08-06 11:38:05

201586(木)

夜の動物園


夜の動物園

恐ろしい猛暑を終え、本日雨の影響もあり、涼しくなった帯広からこんにちわ。

連日の暑さで、体力の消耗が激しく…
ブログも後回し後回しで、体力の回復をはかっておりました。

皆様はいかがでしょうか?

熱中症等になられていませんか?



それでは、7月31日から8月2日に実施した夜の動物園の様子を少しばかり…

とはいえ、私の出勤は2日からだったので、2日の様子です。


TOPを見てわかる通り、この日は浴衣で来園される方が多かったですね。

実は、今年の帯広市の七夕祭りがぶつかっていて、おそらく祭り帰りと思われるカップル、お友達同士、ご家族連れとたくさんいらっしゃいましたね。


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アザラシたちは19:00に給餌を合わせたスポットガイドで満足したようで、その後は照明があろうがなかろうが、寝ておりましたw

プールのはじっこは割と暗がりになっているため、その辺りにいたのですが、今度はお客様が見つけられず…。

「はじっこにいますよ〜」
とお声がけすると、

「おぉ〜」と。

いるというだけで「おぉ〜」と言われるアザラシ…

うらやましいです。


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チンパンジーでは調子に乗って25分ほどガイドでしゃべり込んでしまい、ようやらやっと室内に戻ってきたヤワラさまとコウタ氏。

最終日とあってか、室内に入ってからも営業活動にいそしんでおりました。
お客様も釘付けですw

今年はプヨちゃんという刺激たっぷりな女子が来たため、毎年の夜間開園で見せるお疲れモードを感じさせない2人。

プヨちゃんもそうなんでしょうが、3人揃って、いや、私も含め4人揃ってアドレナリン出まくりです!



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リスザルを眺める3人衆。
なかなか、面白い会話をしていましたw

「中からみれるんじゃね?」

「そうだそうだ」




と言いつつ、中に入りませんでしたw

なぜだ?



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21:00間際には、最後の一目トラを見ようとやってくる親子の姿が…

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なぜでしょうね?
どうして夜とトラはこんなにもすばらしい組み合わせに見えるのか…。




それは、檻という安心感がなせる技ですねw



野外で出会ったら…




これこそまさに夏の怪談じゃないですか!



と、暑さを忘れるために変な想像をしてしまいましたw



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ビーバー舎も人だかり

さては、人気者ビービーがご活躍に違いあるまい!



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暗い上に動き回るので全くピントが合いませ〜ん


そして、ダブちゃんと別居してましたw


出入りはできるようになっているのに、別居…


しばらく前からみたいですが…


いったい2人に何が…



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私なりに、夜の動物園で一番素敵に撮れたと思ったのはやっぱりエゾシカですね〜。

オスは袋角も完成に近いほどに伸びております。

うん!
やっぱりカッコいい!!

エゾシカが野外でも昼夜問わず目撃するので、夜との組み合わせも違和感なく、かっこよさがあります。

とはいえ、トラ同様ですが、動物園で見るから素敵〜と見られるもの。

野外で遭遇すると毎度毎度ひやっ!とさせられます。


いつもとは違う夜の動物園。
毎日接している飼育員であっても、考えることがいつもとちょっと違いました。

とさ。


この記事のURL2015-08-06 10:44:11

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