動物たち(30)


2011711(月)

スクスク育ってます!


スクスク育ってます!

最近は悲喜こもごもの、お知らせをお届けしている動物園
動物たちは、止まることがありません。
迅速に対応しなくては!!
ノンビリしていると後手を踏んでしまう(アセリ)

トップはクジャクバトのヒナです。
純白で尾羽がクジャクのように上に広がっているのが、特徴です。
70羽以上を飼育していますので動物園では一番の大所帯!!
80羽を目指して精力的に繁殖推進中。
この2羽は順調なようでスクスクと成育
ハトは「ピジョンミルク」と言われる、親バトの首にある「そ嚢」からおかゆ状のミルクを分泌して口移しでヒナに食べさせます。厳密にはミルクではないんですけど、哺乳類のミルクの成分に似ているそうです。

他の鳥類と違って自身で作り出すので、ヒナのために虫や穀物を探す必要がないので、一年中が繁殖が可能です。
フラミンゴも同じく「フラミンゴミルク」で子育てをしています。

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こちらは「トビ」の幼鳥
先月、園内の遊具にある松の木から落ちてきた!
巣があるのは知っていて、カラスほど人には悪さをしないので見守っていたんですが、朝に遊具のスタッフから「鳥が落ちてる」 見に行くと巣立ち前のヒナが1羽ポトリ。
巣は20m上空  戻すのもあきらめ保護して人工飼育!!
今では風切羽は生えそろい、バサバサ飛んでいます。
さすが、鳥類の成長は早い

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帯広市で保護されたアオサギの幼鳥
カラスに追われているところを保護 
衰弱してたのですがホッケの切り身を、なかば強引に給餌。
体力も回復し、こちらも順調に大きくなってきました。
最近は餌をねだっているのか威嚇なのか飼育員を長いクチバシで突きまくります。恩をわすれたか?
さすが野生動物!!

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最後は人工哺育中のコモンリスザル ベビー
生後、半年ぐらいは、お母さんの背中にしがみつく習性があるのでスパルタ父のトレーニング
タオルにぶらさげておきます。
でも、この目は反則!! 見つめられると「もう、疲れちゃったの」と、なぜか赤ちゃん言葉に。
勝手に解釈して、早々にトレーニングを切り上げるデレデレの代理父。
ちまたで流行りの飼育員失格です。
リスザルも人用粉ミルクに慣れ体重も増加中。
まだまだ予断は許されませんが、精一杯に生きようとしています。

飼育員が手助けして無事に成育しても、動物にとって、この先には乗越えなければならない課題があります。
ひとつひとつ克服して、その動物にとって最適な環境にしてあげれるように考えていかなければなりません。

今は「生きろ」と願うばかりです。


この記事のURL2011-07-11 10:17:11

201173(日)

お母さん そんなに欲張らなくても


お母さん そんなに欲張らなくても

本日はフルいきものががり たくさん種類を担当しました。
トップはニホンザルのお食事タイム!
春に生まれた仔ザルをしっかり抱きかかえながら腹ごしらえ。
ニホンザルは一時的にストックできる頬袋があり、手当たりしだい詰め込んで、他のサルにじゃまされないように、後から安全な場所でゆっくり食べます。
一生懸命にため込んでるのはサル用ペレット(味のないビスケット)。
これが好きなようで。どこまで詰め込むじゃ!
仔ザルに授乳するために食べないと。
見た目も気にせず、母は強しです。

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アンデスコンドル トサカがあるのでオス『ジャック』
いつ見てもグロテスクな顔立ち
一見、強面の面構えなので怖そうと思われますが、もともと死肉や弱っている小動物を餌とするので猛禽と違って攻撃的な狩りをしないのです。
羽を広げると2mを超える大きな身体ですが意外と臆病!
飼育員が近づくと逃げ回っています。(チキン)

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シロフクロウ
ハリーポッターで世界的に有名になりましたね
画像はマダラ模様があるのでメス。オスは純白。
シロフクロウは白夜で暮らしていることが多いので、他のフクロウより日中、良く見えるんです。

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フタコブラクダの『ボス』
背後からみるとコブが左右対称。
コブは脂肪が詰まっているので、コブの大きさで栄養状態を判断。
動物園では毎日、給餌できるので少し倒れぎみの方が良しととされています。
コブの間に乗ってみると、ちょうどゴツゴツと背骨?があって鞍なしでは痛くて乗れません。

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久しぶりにホッキョクグマの『イコロ』
あなたが室内に入んないとガイドができない!!
たのむよ  すったもんだ5分 入室完了
帯広は今日も涼しくて良かったね。

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最後はライオンの『エルザ』
老いても、眼光鋭く威嚇を忘れず  元気がなにより!

明日、本担当からダメだしがないように願うばかりです。


この記事のURL2011-07-03 21:55:10

2011628(火)

哀愁のディスプレイ


哀愁のディスプレイ

トップはインドクジャクの♂の顔写真。

クジャクと言えば、やはりこの画像!!
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長い尾羽を利用した繁殖期にみせるオスの求愛行動
最近は高確率で観ることができ、入園者の皆さんの歓声とカメラ撮影で賑わっています。
入園者には十分アピールしているよ!

オスは子孫繁栄のために連日奮闘!

ですが・・・  ♀は「花より団子」
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こんな感じです もう10年以上、連れ添っているのに毎年、同じリアクション

あなた達のためにフラン器も新調
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もしもの時は任せなさい

結局、今年もダメそうだな
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完全に冷めきっている

♂の飾り羽は繁殖期が終わる8月上旬頃から全て抜け落ちてしまいます
今が見ごろです!
哀愁たっぷりの♂クジャクを是非ご覧ください。


この記事のURL2011-06-28 19:00:08

2011625(土)

トンボとカバ


トンボとカバ

カバの撮影をしていたら今年の初物のトンボが仲間入り
トンボは夏から秋にかけての風物詩だと思っていたんですけど、トンボは朝晩冷え込んでいるけど大丈夫か

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全国のカバフリークの方のために最近、ブログ上で、とんとご無沙汰している「ダイ」の近況をお伝えします。
ダイは1969年韓国生まれ 男子 初老 韓流のさきがけ 
1972年におびひろ動物園にやってきて以来、もうすぐ40年の月日が流れます。
相方のメスの「モグ」に先立だれて、早6年。
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男の一人やもめはねぇ!元気に暮らしていますよ

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看板の通り、登場は本人の意思まかせ。重役出勤も茶飯事!
でも、今の季節は8割の確率でお勤めしてくれますが、登場しても9割はステージで寝ています。
動くカバ見たい方は夕方がお勧めです。
冬期開園時は8割が出勤拒否!「わしゃ、出んぞ」と室内プールから上がってくる気配もまったくなし
職員でも屋外にいるカバを見るのはレアものです。

カバは「ダイ」に限ってではなく、日本の冬が苦手。
寒いし、乾燥しているし! 暖かい室内が良い
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カバの心中お察しいたします。

水中生活を主とするカバたちは皮膚の乾燥や紫外線防止のため「血の汗」と言われる赤身を帯びた粘液を分泌するのです。粘液自体に殺菌作用もあることもわかっているのです
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カバの鼻周辺に小豆粒大の「血の汗」がでている。
今日の帯広は半袖では肌寒い陽気だったので量もひかえめ!
暑い日には肌全体を覆うこともシバシバ

化粧水と日焼け止めと消毒薬を兼ねそなえた「オール インワン」
すばらしい美肌スキンケアの仕組みです。


この記事のURL2011-06-25 19:54:34

2011622(水)

夏至の暑い日に


夏至の暑い日に

トップの画像はカンガルーの暑さ対策!
ひたすら手足をなめる。 からだが熱くなると湿らせて、体の熱を発散させるんでね。すべてのカンガルーがするのではなくて、今日は2頭のカンガルーの前足がベタベタでした。

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衣替え終了のフタコブラクダの「ボス」 涼しげ~
衣替えの期間はカラスの繁殖期とピッタリ一致
カラスは巣材探しに必死! 天然物の「いいの見つけた」とのんきにに草を食べてるラクダの背なかに乗ってむしり取るんです。ラクダも嫌がらないので取られ放題です。
他の動物園ではコブを突いて脂肪を餌にするカラスの輩もいるそうです。
すでに「ボス」の喉もと、頭の後ろには-20度に備えて発毛中。

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換毛途中なのはアメリカバイソン
これがダラダラと換毛期間が長いんですよね 
抜け毛は別に集めるので4頭の抜け毛を集めるのは一苦労。
地肌のキャンパスに世界地図が・・ イメージですよ

最後に暑苦しい画像を

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バイソンの頭を真上からパチリ
近くで見るとドレッド状態で熱がコモッテル
散髪したい

動物園の動物は暑いのが大好きな動物と苦手な動物が入り混じっているんです。
動物自身が対策をして変化しているので四季を通じて観察すると新たな発見があるかもしれませんよ

今日、浜松の動物園の方から連絡があって電力不足を心配されていました。中部の夏は暑そうですから、北海道生まれのホッキョクグマは冷夏を願っているのかな ガンバレよ~


この記事のURL2011-06-22 23:55:02

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飼育展示係8
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