古民家(3)
2015年2月26日(木)
空家対策法施行される
古民家×3
わたしが以前より関心を持っていた「空家等対策の推進に関する特別措置法」(空家対策特措法)が、本日2月26日に施行されました。
空家対策特措法は、「倒壊等著しく保安上危険」「著しく衛生上有害」「著しく景観を損なっている」状態の空家を「特定空家等」等と指定することで、各自治体が除却、修繕の勧告や命令をできるようにした法律です。
また上記の「特定空家等」に指定された場合は、固定資産税等の優遇措置から外れることになりました。その場合、固定資産税は6倍に跳ね上がることになります。
これにより、固定資産税等の優遇措置のために、敢えて建物を解体せずに長期に渡って空き家を放置してきた所有者は、今後、解体等処分を含めた何らかの対応が迫られます。
ただ、わたしのような不動産関連業者にとっては、絶好の好機ともとらえられます。売買または賃貸の仲介はもとより、遠くに離れて居る所有者に代わって空き家を管理するサービスや空き家バンクの創設、空き家の修復可能性を診断しリフォームを提案するなど、新ビジネスが続々と誕生する可能性があります。
すでにわたしは、長く空き家であった古い住宅を買い取り、賃貸物件として貸し出している物件を5件ほど所有しています。やってみて意外だったのは、躯体に対するクレームがほとんどないということです。借主は古いから仕方ないと思って敢えて大家に申し出ないのかとも思いますが。
地方創生に向けた田舎の活性化に一役買えれば望外の喜びです。
空家対策特措法は、「倒壊等著しく保安上危険」「著しく衛生上有害」「著しく景観を損なっている」状態の空家を「特定空家等」等と指定することで、各自治体が除却、修繕の勧告や命令をできるようにした法律です。
また上記の「特定空家等」に指定された場合は、固定資産税等の優遇措置から外れることになりました。その場合、固定資産税は6倍に跳ね上がることになります。
これにより、固定資産税等の優遇措置のために、敢えて建物を解体せずに長期に渡って空き家を放置してきた所有者は、今後、解体等処分を含めた何らかの対応が迫られます。
ただ、わたしのような不動産関連業者にとっては、絶好の好機ともとらえられます。売買または賃貸の仲介はもとより、遠くに離れて居る所有者に代わって空き家を管理するサービスや空き家バンクの創設、空き家の修復可能性を診断しリフォームを提案するなど、新ビジネスが続々と誕生する可能性があります。
すでにわたしは、長く空き家であった古い住宅を買い取り、賃貸物件として貸し出している物件を5件ほど所有しています。やってみて意外だったのは、躯体に対するクレームがほとんどないということです。借主は古いから仕方ないと思って敢えて大家に申し出ないのかとも思いますが。
地方創生に向けた田舎の活性化に一役買えれば望外の喜びです。
2009年3月31日(火)
古民家を残そう ---02----
古民家×3
前回からの続き--------。
考えているより実践、ということで、古民家調査隊を結成。
メンバーは、知り合いの一級建築士の先生に、無理やり、隊長をお願いし、聞き取り班、図面起こし作成班や食事班も、ボランティアでなんとか寄り集めました。
結果、今ではよく見るカラマツ材は使われていなく、当時は住宅材も豊富だったのか、センやキリが構造材として一本通しで使われていました。床の間の柱はエンジュです。ただ、歴史は意外に浅く、戦後の昭和25年頃に建てたということなので、まだ60年程度しか経過してなく、歴史的価値はそんなんでもないのかなという印象です。逆に考えると、まだまだこの家の寿命はあるということなんでしょうけど。
建具は建付けでそれぞれの意匠に工夫が施され、興味を惹きます。欄間が素通しなのは当時予算がなく、後から付ける計画だったのが、今も結局そのままで残念だったという古老の表情から、先祖に対する思いとこの家に対する愛着心に思いを起こしました。
釘は一本も見当たらなく、ほぞ組みで仕上げてあり、前回コメントを頂いた中にもあったのですが、一度解体してしまうとゆがんだりして、組み立て作業は困難を極めるだろうという予想です。
移設作業も人力では無理なので、重機をレンタルすることを考えると、解体----->移設----->組立という一連の工程で、費用は新築分以上になってしまいそうです。
歴史を守るということは、お金をかけるということなんですね。せめて、わたしのできることは、聞き書きを資料にしたり、映像記録として、後世の人が懐かしがってくれればいいのかなと割り切ることにしました。
・・・・・・・・次回に続く。
考えているより実践、ということで、古民家調査隊を結成。
メンバーは、知り合いの一級建築士の先生に、無理やり、隊長をお願いし、聞き取り班、図面起こし作成班や食事班も、ボランティアでなんとか寄り集めました。
結果、今ではよく見るカラマツ材は使われていなく、当時は住宅材も豊富だったのか、センやキリが構造材として一本通しで使われていました。床の間の柱はエンジュです。ただ、歴史は意外に浅く、戦後の昭和25年頃に建てたということなので、まだ60年程度しか経過してなく、歴史的価値はそんなんでもないのかなという印象です。逆に考えると、まだまだこの家の寿命はあるということなんでしょうけど。
建具は建付けでそれぞれの意匠に工夫が施され、興味を惹きます。欄間が素通しなのは当時予算がなく、後から付ける計画だったのが、今も結局そのままで残念だったという古老の表情から、先祖に対する思いとこの家に対する愛着心に思いを起こしました。
釘は一本も見当たらなく、ほぞ組みで仕上げてあり、前回コメントを頂いた中にもあったのですが、一度解体してしまうとゆがんだりして、組み立て作業は困難を極めるだろうという予想です。
移設作業も人力では無理なので、重機をレンタルすることを考えると、解体----->移設----->組立という一連の工程で、費用は新築分以上になってしまいそうです。
歴史を守るということは、お金をかけるということなんですね。せめて、わたしのできることは、聞き書きを資料にしたり、映像記録として、後世の人が懐かしがってくれればいいのかなと割り切ることにしました。
・・・・・・・・次回に続く。
2009年2月18日(水)
古民家を残そう
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