2016年10月15日(土)
帯広コンテンポラリーアート2016 グリンピア’82そしてデメーテル
帯広の森で開催中の、帯広コンテンポラリーアート2016「ヒト科 ヒト属 ヒト」を、秋の気配も感じながら、見学してきました。
森というよりはまだまだ原野の小道の脇には、ススキの穂がところどころに天高く、心地よい暖かい秋風に揺られています。
思えばこの地は、帯広市開拓100年の記念事業として、「グリンピア’82十勝博」が開かれた場所。
当時、自分は大学生で、所属研究室が環境土壌学研究室ということで、グリンピア会場で標本見本展示されていた土層断面模型を教授らとともに見学しに訪れたのですが、正直、この方面にはあまり興味がなく、会場のあちらこちらに設置されていた、シーソーとかの遊具に夢中になって乗って遊んだ記憶しかないのです。
時は変わって20年後。
2002年、とかち国際現代アート展『デメーテル』。会場は帯広競馬場。
今度は、わたしは仕事で、企画展の一つを担当することになったのです。協賛会社を募るのに相当苦労した覚えがあります。参加する芸術家は若いし、出品作品も野外現代アートということで、完成品もなし。なので、説明される側もチンプンカンプンの状態。協賛金を出して、自社になんのメリットがあるのか問われても、こちらとしては商売的な説得は全くできない。
しかし、地元内外から若いボランティアは集まってきました。その意味では、帯広に一時的ではあったにせよ、若い熱気による活気がみなぎったような。
そんなこんなで本番当日を迎えることはできましたが。関係各位の協力により、それなりの観客動員はできて、表面上は成功裡の内に閉幕できたような。
ただ、その熱気は続くことはありませんでした。
このデメーテルの遺産は、ただひとつ、JR帯広駅北側にそびえ立つ3本の人の手のモニュメントのみ、と私は思います。
そして、今回のコンテンポラリーアート。かつて、それぞれの形でデメーテルに関わった人達が細々と引き継いできたような。これも来年は終了してしまうのだとか。残念・・・。
自分はこういう野外アート展、好きです。なんか、かしこまらなくてもいいし、なんでもありという雰囲気が。
森というよりはまだまだ原野の小道の脇には、ススキの穂がところどころに天高く、心地よい暖かい秋風に揺られています。
思えばこの地は、帯広市開拓100年の記念事業として、「グリンピア’82十勝博」が開かれた場所。
当時、自分は大学生で、所属研究室が環境土壌学研究室ということで、グリンピア会場で標本見本展示されていた土層断面模型を教授らとともに見学しに訪れたのですが、正直、この方面にはあまり興味がなく、会場のあちらこちらに設置されていた、シーソーとかの遊具に夢中になって乗って遊んだ記憶しかないのです。
時は変わって20年後。
2002年、とかち国際現代アート展『デメーテル』。会場は帯広競馬場。
今度は、わたしは仕事で、企画展の一つを担当することになったのです。協賛会社を募るのに相当苦労した覚えがあります。参加する芸術家は若いし、出品作品も野外現代アートということで、完成品もなし。なので、説明される側もチンプンカンプンの状態。協賛金を出して、自社になんのメリットがあるのか問われても、こちらとしては商売的な説得は全くできない。
しかし、地元内外から若いボランティアは集まってきました。その意味では、帯広に一時的ではあったにせよ、若い熱気による活気がみなぎったような。
そんなこんなで本番当日を迎えることはできましたが。関係各位の協力により、それなりの観客動員はできて、表面上は成功裡の内に閉幕できたような。
ただ、その熱気は続くことはありませんでした。
このデメーテルの遺産は、ただひとつ、JR帯広駅北側にそびえ立つ3本の人の手のモニュメントのみ、と私は思います。
そして、今回のコンテンポラリーアート。かつて、それぞれの形でデメーテルに関わった人達が細々と引き継いできたような。これも来年は終了してしまうのだとか。残念・・・。
自分はこういう野外アート展、好きです。なんか、かしこまらなくてもいいし、なんでもありという雰囲気が。
2016年10月11日(火)
ハロウィンカボチャ製作講習会終了
イベント×20
ハロウィン当日の2週間以上も前ですが、ハロウィンパーティで使うカボチャランタン作りの講習会を、オフィスファームのフリースペースイベント会場で私が講師となり開催しました。
参加者は、子供たちが主体だったので、事前にカボチャのワタを半日かけてくり抜いて、あとは目鼻口だけを作ればよいようにして、講習会に臨みました。
顔のデザインは、子供たちが思い思いの輪郭をペンで描きこみ、実際にくり抜くのはお母さんたちです。こんなにも子供たちより真剣になるとは、正直びっくりです。
30分ほどで完成。
ただ、本番当日までは期間があるので、家に持ち帰ったら漂白剤で薄めた水溶液に半日ほど漬け混んでおくことをアドバイスしました。
ところで、ハロウィンイベントは、確かに10月31日のみが本番なのですが、アメリカではすでに2週間前くらいの週末、大人たちは仮装パーティでお互いの家を行き来したりして楽しんでいるようです。日本でも、東京ディズニーランドでは、9月からすでにディズニーハロウィンと称して、イベントが連日繰り広げられていますよね。
一昨日、テレビを観ていたら、アメリカ大統領選挙の特集をやっていました。どうやら、クリントン大統領候補は、銃器所持反対派とのこと。
今から相当前の25年以上も前、アメリカで起きたハロウィンにまつわる悲しい事件を思い出しました。というよりいろんな意味で、衝撃的でした。
ときは1992年10月17日、アメリカ南部の州に留学していた日本人高校生が、ホストファミリーの男の子と、知り合いのハロウィン仮装パーティに参加するため、渡されたメモの番地を頼りに住宅を訪ねたのでしたが、どうやら家を間違ってしまったよう。主人が出てきて、フリーズ!(動くな)と叫んだというが、その日本人少年は、プリーズ(どうぞ)と聞き間違い、そのまま前に進みだした。恐怖におののいた主人は、持っていた銃でその少年に発砲。少年は即死状態だったそう。
1年後、ブレイデイ法制定(銃規制を目的とした法律だが、現在は失効)。この1993年、この法律に署名した大統領は、ビル・クリントン。
彼の妻は、今年2016年、晴れて大統領となって、新たなブレイデイ法を制定できるのか。
参加者は、子供たちが主体だったので、事前にカボチャのワタを半日かけてくり抜いて、あとは目鼻口だけを作ればよいようにして、講習会に臨みました。
顔のデザインは、子供たちが思い思いの輪郭をペンで描きこみ、実際にくり抜くのはお母さんたちです。こんなにも子供たちより真剣になるとは、正直びっくりです。
30分ほどで完成。
ただ、本番当日までは期間があるので、家に持ち帰ったら漂白剤で薄めた水溶液に半日ほど漬け混んでおくことをアドバイスしました。
ところで、ハロウィンイベントは、確かに10月31日のみが本番なのですが、アメリカではすでに2週間前くらいの週末、大人たちは仮装パーティでお互いの家を行き来したりして楽しんでいるようです。日本でも、東京ディズニーランドでは、9月からすでにディズニーハロウィンと称して、イベントが連日繰り広げられていますよね。
一昨日、テレビを観ていたら、アメリカ大統領選挙の特集をやっていました。どうやら、クリントン大統領候補は、銃器所持反対派とのこと。
今から相当前の25年以上も前、アメリカで起きたハロウィンにまつわる悲しい事件を思い出しました。というよりいろんな意味で、衝撃的でした。
ときは1992年10月17日、アメリカ南部の州に留学していた日本人高校生が、ホストファミリーの男の子と、知り合いのハロウィン仮装パーティに参加するため、渡されたメモの番地を頼りに住宅を訪ねたのでしたが、どうやら家を間違ってしまったよう。主人が出てきて、フリーズ!(動くな)と叫んだというが、その日本人少年は、プリーズ(どうぞ)と聞き間違い、そのまま前に進みだした。恐怖におののいた主人は、持っていた銃でその少年に発砲。少年は即死状態だったそう。
1年後、ブレイデイ法制定(銃規制を目的とした法律だが、現在は失効)。この1993年、この法律に署名した大統領は、ビル・クリントン。
彼の妻は、今年2016年、晴れて大統領となって、新たなブレイデイ法を制定できるのか。
2016年9月29日(木)
ハロウィンカボチャ製作体験イベントのご案内
イベント×20
わが農園で採れたハロウィンカボチャで、工作教室を開催します。
収穫を祝う感謝記念としてドリンク付きで、作ったカボチャはお待ち帰りができます。
日時は、10月9日の日曜日。時間は13時を予定しています。参加費500円です。
場所は、コスモス(オフィスファーム2F)音更町木野大通東6丁目1。
お問い合わせはコスモス、電話0155-66-4492まで。
☆コスモスへのお問い合わせはこちら☆
収穫を祝う感謝記念としてドリンク付きで、作ったカボチャはお待ち帰りができます。
日時は、10月9日の日曜日。時間は13時を予定しています。参加費500円です。
場所は、コスモス(オフィスファーム2F)音更町木野大通東6丁目1。
お問い合わせはコスモス、電話0155-66-4492まで。
☆コスモスへのお問い合わせはこちら☆
2016年9月27日(火)
ハロウィンカボチャ出来ました。
農作業×56
個数にして、全部で24ケ。昨年に比べ、小玉です。
試しに、お菓子の箱を参考に、見よう見まねで作ってみました。約1時間の悪戦苦闘の末、なんとかそれなりの風貌でしょうか。
わたしの記憶の感覚では、日本では、ここ10年以上、馴染みのなかったハロウィン・・・。急に仮装行列やグッツが氾濫している状況です。
世の中、どうしちゃったのかなあ。テレビの報道によると、東京ディズニーランドのイベントや菓子会社のCMなどの影響などで、ハロウィンの市場規模は、バレンタイン並みになりそうな予感です。
ハロウィンの由来は秋の感謝祭、なので、10月31日というのも納得ですね。わが農園もこの日を目処に収穫がひと段落すればよいのですが。
試しに、お菓子の箱を参考に、見よう見まねで作ってみました。約1時間の悪戦苦闘の末、なんとかそれなりの風貌でしょうか。
わたしの記憶の感覚では、日本では、ここ10年以上、馴染みのなかったハロウィン・・・。急に仮装行列やグッツが氾濫している状況です。
世の中、どうしちゃったのかなあ。テレビの報道によると、東京ディズニーランドのイベントや菓子会社のCMなどの影響などで、ハロウィンの市場規模は、バレンタイン並みになりそうな予感です。
ハロウィンの由来は秋の感謝祭、なので、10月31日というのも納得ですね。わが農園もこの日を目処に収穫がひと段落すればよいのですが。
2016年9月23日(金)
「幸せの経済学」真の豊かさとは?
「幸せの経済学」(発売元:ユナイテッドピープル)というビデオを見ました。
舞台はヒマラヤの小チベット、ラダック。
人々は、長らく農業と近隣の交易により、自立した経済自給圏を確立してきた。住民には活気が溢れていて、物質的な生活水準も高く、失業や飢餓という概念は持ち合わせていなかった・・・・・彼らは幸せだったのだ。
しかし、1970年代、ラダックは突如として近代化の波にのまれ、安い食料品や欧米の美化された広告が氾濫し、人々の生活は一変した。
消費社会にさらされたことで、彼らは自分たちの文化や生活が、劣っているのではないかという疑念が湧きはじめたのだ。そして、欧米の価値観を模倣し始めたのです。グローバリズムの始まりだ。より多くを消費し、より大量に生産しようと、マーケティングや広告で大企業が彼らを煽るのです。経済成長こそがすべてを救うのだと・・・・。
舞台は、アメリカのデトロイト市へ。
自動車産業が壊滅的に崩壊したデトロイトは、2013年7月18日、ミシガン州知事が、市の財政破綻を声明発表。すでに、住宅のほとんどが廃墟となり、市民の失業率も急上昇。
今、残った住民の間では、ローカルフードが、生活の再建をはかるキーワードとなっている。人々が去ってしまった空き地に野菜の種を播き、できた生産物は分け合うのだ。
もう自動車工場には頼ることはできないのだ。人々は支えあって今までの価値観を変えていくしかない。
この映画は問うています。と、わたしの感想ですが。
いわゆる先進国の人々の役目とは、消費文化の裏にある闇、すなわち社会問題や環境問題を伝えることに、あるのではないでしょうか。決して、土に向かって生きることが恥でもないし、かっこ悪いことではない。今こそ、経済活動の規模を地域化し、ローカル経済への転換を図ろう、・・・と。
アメリカのオバマ大統領は、半世紀以上も外交関係が断絶していたキューバと、国交正常化に向けた交渉を始めだしました。
もしかして、キューバも、ラダックと同じ運命を辿るでしょうか。すでに米食からパン食へと、戦後、農政転換させられた日本国のように。
舞台はヒマラヤの小チベット、ラダック。
人々は、長らく農業と近隣の交易により、自立した経済自給圏を確立してきた。住民には活気が溢れていて、物質的な生活水準も高く、失業や飢餓という概念は持ち合わせていなかった・・・・・彼らは幸せだったのだ。
しかし、1970年代、ラダックは突如として近代化の波にのまれ、安い食料品や欧米の美化された広告が氾濫し、人々の生活は一変した。
消費社会にさらされたことで、彼らは自分たちの文化や生活が、劣っているのではないかという疑念が湧きはじめたのだ。そして、欧米の価値観を模倣し始めたのです。グローバリズムの始まりだ。より多くを消費し、より大量に生産しようと、マーケティングや広告で大企業が彼らを煽るのです。経済成長こそがすべてを救うのだと・・・・。
舞台は、アメリカのデトロイト市へ。
自動車産業が壊滅的に崩壊したデトロイトは、2013年7月18日、ミシガン州知事が、市の財政破綻を声明発表。すでに、住宅のほとんどが廃墟となり、市民の失業率も急上昇。
今、残った住民の間では、ローカルフードが、生活の再建をはかるキーワードとなっている。人々が去ってしまった空き地に野菜の種を播き、できた生産物は分け合うのだ。
もう自動車工場には頼ることはできないのだ。人々は支えあって今までの価値観を変えていくしかない。
この映画は問うています。と、わたしの感想ですが。
いわゆる先進国の人々の役目とは、消費文化の裏にある闇、すなわち社会問題や環境問題を伝えることに、あるのではないでしょうか。決して、土に向かって生きることが恥でもないし、かっこ悪いことではない。今こそ、経済活動の規模を地域化し、ローカル経済への転換を図ろう、・・・と。
アメリカのオバマ大統領は、半世紀以上も外交関係が断絶していたキューバと、国交正常化に向けた交渉を始めだしました。
もしかして、キューバも、ラダックと同じ運命を辿るでしょうか。すでに米食からパン食へと、戦後、農政転換させられた日本国のように。