2009827(木)

国家の品格

(藤原正彦著)という本を読んだ。この本が発売されてすぐに読んだ知人から「おもしろいから、読んでみれば?」と勧められたが、その時はあまり興味がなかったので読まなかった。
つい先日、その本が目にとまり読んでみた。
久しぶりに、懐かしい日本の心を魂を思い出したような気がした。
武士道精神・・・他の国にはない日本人独特の心・魂。江戸幕府が幕を閉じ、文明開化といわれる明治時代からどんどん西洋文化が入り込み、次第に薄れていった武士道精神。
経済高度成長と共に、利益ばかりを追求する風潮、論理を重要視し、情緒・精神をないがしろにした結果、日本人が長年大切にしてきた魂を置いてきぼりにした今・・・

卑怯者呼ばわりされるぐらいなら、死を選んだ時代。「武士は食わねど高楊枝」とどんなに空腹であっても、物乞いすることはもちろん他人から施しを受けることを嫌った時代。弱い者いじめなどもってのほかといわれた時代。

私たち日本国民がそんな時代があったことすら、忘れつつある今、その精神がどれほど高貴で、外国人からも敬意の目で見られていたかを思い起こさねばならいのではないか?

私は私の両親から受けた教訓が自分の生き方の柱となっていて、これがこの武士道精神に通じているのだなと痛感した。
それは、「誇り」を忘れぬ事。それは、私の両親の子として生まれたことの「誇り」であり、日本人としての「誇り」であり、「誇り高き人であれ!」という教えは幼い頃から体に染みついていたのである。そして誇り高き行動とは、嘗てぼろを身にまとっていても、たとえ空腹であっても「誇り」だけは失わず、ちょんまげに腰刀一本差して町を歩いていた武士の行いに通じている。

藤原先生の著書の最後に昭和十八年、駐日フランス大使も務めたことのある詩人ポール・クローデルがパリで「日本人は貧しい。しかし、高貴だ。世界でどうしても生き残ってほしい民族をあげるとしたら、それは日本人だ。」と言った言葉が書かれてある。

「卑怯」を嫌い、美しい自然を愛し、「誇り」と「自信」に裏付けされた自らの意志と行動で生き残る術を身につけた国民。私たち日本人はそんな国民であったことを思い出してほしい。

私たちが次世代に引き継いで行かねばならない一番大切なものを見失ってはいけないと思う。



                    by サビタ










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