以前、ご紹介しました絵本のゆめちゃんと、娘はまた会ってきました。
ゆめちゃんが、娘のことをお友達の一人として受け入れてくれたので、
娘はゆめちゃんに会いたくて、次に会える日を楽しみにしていました。
ゆめちゃんのためにいつの間にやら絵本を作成して、「今度はこの本をプレゼントするの！」と、とても張り切って再会を心待ちにしていました。

そして先日、娘はその絵本を大切そうに抱えて、ゆめちゃんの病室を訪れました。
「ゆめちゃん、ゆめちゃん、わたしね、今日はゆめちゃんに見せたいものがあるの。ゆめちゃんのために、絵本を書いたんだよ。ゆめちゃんとわたしが出てくる話だよ！」

私はゆめちゃんがどんな反応をしてくれるのか、ちょっとどきどきしながら、ゆめちゃんの顔を見つめていました。

すると、ゆめちゃんはとても嬉しそうな顔をして、娘の手にある絵本に目をやりながら、「早く見せて」というように目を輝かせていました。

娘は、少し得意げにその絵本を開き、「これは全部、私が描いたんだよ。わたしとゆめちゃんが一緒にお外で遊べる日を思い浮かべて書いたんだよ！」と言って、絵本を読み始めました。

お外で遊んだことのないゆめちゃんには、娘の描いた公園のブランコやシーソー、ジャングルジムなど見たことのないものばかり。娘はそれらをひとつひとつ指で示しながら「これはね・・」と説明していました。

実際には、今後もゆめちゃんがお外で遊べるようになる日が来ることは難しいでしょう。でも、娘はいつかきっとゆめちゃんの病気が治り、二人でお外で遊べる時が来ることを信じてます。そして、それは二人を見守るゆめちゃんのお母さんや、私も願っています。

ページの最後に、どこから引用したのでしょうか？？「ゆめちゃん、しあわせの１ページが、ひらいたね！」と、娘は記してありました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｂｙ　サビタ