2008219(火)

生きる力の育成??

文科省は15日、小中学校で教える内容を定めた学習指導要領の改訂案を発表。現行版から、引き続き「生きる力の育成」を掲げ、知識の習得、活用する力、学習意欲を身につけさせるため40年ぶりに総授業時間、学習内容を増やした。
と先週末、新聞等で報道された。

現行版に象徴される「ゆとり教育」が批判を浴び、国際的な学力調査でも日本の成績低下が問題となる中、改訂案は学力向上の姿勢を明確に打ち出した。ともあった。

ご覧になった方々は「やっぱり・・・」「当たり前だ!」「ようやく手を打つか!?」感想は、様々であろう。

私も以前「ゆとり教育」について、ブログで少しだけ触れさせていただいたが、ちょうど10年前、学習指導要領が全面改訂されて「ゆとり教育」を取り入れようと決めたその時から、現在のこの状況(ゆとり教育が批判を浴び、日本の子供達の学力が低下すること)は、予想できたことであろう。

土曜日が完全週休となり、その分の授業数は減り、おまけに理科や社会といった科目の授業数を減らして、未だによくわからない「総合」という授業を設けた時、我が子が持ち帰った時間割を見て、愕然とした親も多いのではないかと思う。

ほとんどが校外授業と図工と体育で、「幼稚園みたいだね??」と親同士で言い合ったこともある。

この「ゆとり教育」に不安を抱いた経済的に余裕のある親は、このまま公立の学校に行かせられないと子どもを塾に通わせ、あるいは私立の学校に通わせ、「ゆとり教育」どころか、お受験に拍車がかかったということも前回、ブログで書かせていただいた。

一体、この10年間の学習指導要領は何だったのか??

先日、市内の高校で自殺した少年が、いじめを受けていたと後から報道された。この少年達は、(いじめに関しての)加害者も被害者もちょうど、この「ゆとり教育」を丸々受けてきた子供達である。

文科省が本当に「生きる力の育成」を掲げて学習指導要領を改訂してきたのであれば、一人の人間を自殺に追い込むほどの凄惨ないじめを行うことも、またいじめを受けた子が自殺をすることもないのではないか??

約10年に1度、全面改訂されるという学習指導要領、それにしたがって学校教育を行わなければならない現場の教師達、そしてその影響を直に受ける子供達・・・

この日本の教育を受けた子ども達が、明日の日本を背負っていくことを、真剣に考えた上で「学習指導要領」を改訂してもらいたいものだ。

                       by サビタ







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