201045(月)

住宅エコポイント利用法


住宅エコポイント利用法

 
エコ 新時代 住宅版エコポイント 開始1ヵ月 高断熱の新築・改修広まる


eco(エコ) 新時代
住宅版エコポイント 開始1ヵ月
高断熱の新築・改修広まる
効果的な内窓 部屋暖かく

 省エネ性能の高い住宅の新築と改修にポイントを与える「住宅版エコポイント」の申請受け付けが始まって1カ月近く。窓や壁、天井などの断熱性を高めた住まいを対象にしているのが特徴だ。冷暖房などの消費エネルギーを抑え、地球温暖化に歯止めをかける―。国をあげての取り組みが加速している。

帯広市内に住むAさんは3月上旬、子ども部屋や寝室の内窓を取り付け、二重窓にした。高断熱LOW-E複層ガラスで2重ガラスながら3重ガラス相当の断熱性で「寒かった部屋が随分、暖かくなったと感じる。内窓を開けると寒さに驚きます」と設置効果を口にする。

 北向きの部屋。冬はいつも窓ガラスに結露し、サッシや窓枠に生えるカビに悩まされてきた。床をフローリングするのに合わせて高さ約1メートル、幅約1・8メートルの内窓を設置。断熱性が向上し、結露しなくなっただけでなく、防音性も高まったという。

 リフォーム代のうち内窓分は約6万円。Aさんは1万2千ポイント分のエコポイントを申請する予定だ。「エコポイントがあると知り、取り付けを決めた」とAさん。制度が内窓の設置を後押しした。

 エコポイントは改修だけでなく、一定の省エネ基準を満たした新築も対象。ただし、申請には性能基準を満たす証明書が必要で、発行も相次いでいる。帯広で住宅性能の評価をする帯広建築工業組合は既に多数の証明を発行した。「エコ意識が高く、高断熱の住まいを求める人が増えてきた」とみる。

 住宅は特に窓や玄関ドアは断熱が弱く、熱が逃げるのを防ぐ対策は効果的」と指摘。「ハイブリッドカーと同じで初期費用はかかるが、光熱費のランニングコストを減らす効果が期待できる」


年内の着工まで対象

 住宅版エコポイントは、断熱性能など一定の省エネ基準を満たした新築には一律30万ポイント(1ポイント1円相当)が、窓や壁などの断熱改修には最大30万ポイントが発行され、商品券などと交換できる。対象となる着工時期は新築が昨年12月8日、改修は今年1月1日からで、ともに今年12月末まで。

 改修は内窓の設置が窓の大きさに応じて1カ所当たり7千~1万8千ポイント、窓ガラスの交換が同2千~7千ポイントなど。断熱改修と同時に手すりの設置、段差の解消などバリアフリー化する改修にも最大5万ポイントが与えられる。

 申請は住宅エコポイント事務局に書類を郵送するか持参する。申請には、性能基準を満たす証明書などが必要で、工事業者などに書類の準備を依頼するケースが多くなりそうだ。

 申請窓口やエコポイントで交換できる商品券などは、住宅エコポイント事務局のホームページで検索できる。

住宅版エコポイントの発行ポイント数


<新築>

1戸当たり30万


<改修>

1戸当たり30万が上限

 内窓の設置、外窓の交換 7000~1万8000

 窓ガラスの交換       2000~7000

 外壁の断熱化              10万

 屋根・天井の断熱化            3万

 床の断熱化                5万

 手すりの設置             5000

 段差の解消              5000

 廊下幅などの拡張         2万5000






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