パソコン修理(33)


2013117(木)

文字入力しても変換に失敗


某月某日

とある友人宅での会話。

『ちょっと長い文章を打って変換しようとすると
 打った文章が全部消えてしまうことがあるんです』

この奥さん、まいとかちやFBに毎日のように投稿しているので
結構この現象に悩んでいた。
そこに顔を出したこの家のご主人

『オレはそんな事になったことないぞ
 おまえの使い方が悪いんじゃないのか??』

そんな憎まれ口?(笑)を叩いてご主人は奥に引っ込んだ。

『どれ、ちょっと入力してごらん』と促してタイピングさせた。
パタパタパタ・・・
軽やかに高速タッチタイピングで入力し変換。
見事に今打った文章が全部消えた。
フムフム、原因は多分これだろう
PCにちょっと細工をして再入力。
『これは消えるよ』
変換すると消えた。もう一度入力
『今度は消えないよ』
ちゃんと変換された。

『あのね、PCの調子が悪いんじゃないの
 **ちゃんのタイピングが速すぎるのが原因』

前述のPCに施した細工はタスクマネージャー(TM)の立ち上げ。
TMで見るCPU使用率が80%あたりを越えていると変換に失敗。
それ未満だとちゃんと変換される。
要するにタイピングが速くて次々に入力・返還要求が来ても
PCは裏で動いている他の仕事が忙しすぎて手が回らなくて
変換失敗しているわけ。
だから少しゆっくり入力すれば失敗もほとんどなくなる。
原因と解決法もわかってこれで安心。

『所で**君はこんなことになったことがないって事は・・・』
『そうなの(笑)彼のタイピング・・・』

おっとそれ以上言うなと二人で大笑いした次第であった



2013728(日)

暑さが続いたあとはPCの不調に注意!!


起動しなくなったPCが一日に5台も持ち込まれてきた。
デスクトップ2台はそれぞれの原因だが
ノート3台(NEC、富士通、東芝)は何れも

1.電源は入る
2.ファンも回っている
3.画面は真っ暗


と言う共通の現象。
しかも3台とも曰く因縁付きのシリーズ
故障原因もほぼ100%共通『ハンダクラック 注1』である。
鉛ハンダが主として使われていたXP時代にはあまりなかったが
鉛フリーハンダが主体のVista以降のノート、特にハンダの
性能がまだ不十分な2008年~2010年頃の各社の
特定のシリーズにこの故障が多い。
メーカーも勿論事態は把握していて、メーカー修理に出すと
即マザーボード交換で5万円以上の修理代金。

ギリギリまでコストダウンしたペラペラの基盤に
排熱を考慮しないケースの構造と、鉛フリーハンダの脆弱性が重なって
熱さで膨張、涼しくて収縮を繰り返してハンダがボロボロ
最終的にどれも同じ症状で起動しなくなると言うパターン。

当社でやる修理は、すべて分解してマザーボードを取りだし
該当箇所のハンダ付けのやり直しで90%以上回復する。
しかし、根本的な原因が構造上の問題であるため
再発する可能性があることもまた事実。
メーカー修理の数分の一で修理可能ですので
同様の症状に見舞われたときはご相談下さい。

注1 ハンダクラックの様子は下記URLの写真でよくわかりますが
   電子部品はこれよりも遙かに極細な配線なので
   よりクラックが出来やすいと考えられます。
   http://www.tdk.co.jp/techjournal/vol05_mlcc/contents06.htm



2013419(金)

XPの人が早く乗り換えすべき3つの理由


ニュースが流れたり新聞の記事になったりで、
一般の方々もようやくWindowsXPのサポート終了が来年4月8日
認識するようになってきました。

しかし、わかってはいてもまだ来年の話とノンビリ構えていると・・・
あまり嬉しくない事態になりそうなのですよ。
これからそのわけを書いていきますが

【その1】
WindowsXPの日本での稼働台数は企業用・家庭用合わせて
推定2500万台。
これに対し各メーカーの2012年度PC出荷台数はおよそ1300万台。
二年分の出荷台数近くにも匹敵するXP機があふれています。
メーカーにとって大きな商機でもありますが、その一方
薄型テレビの時のような一気の需要の冷え込みも予想され
大幅な出荷台数の増加は望めそうもありません。

【その2】
円安が続く
PCの部品はほぼ100%外国製です。
ですから円安が続く限り、部品の値段は上がることはあっても
下がることはありません。
事実今年の1月頃から見ると、CPU、メモリー、ハードディスクと言った
主要なパーツ類は軒並み2~3割価格が上昇しています。
ですから来年にかけて、PCの値段は上がることが決定的です。

【その3】
消費税率アップ
来年4月には消費税率が8%に上がることが予想されます。
その前に購入したいといった駆け込み需要が大幅に増えると思います。

こうした理由から、来年には買いたくとも買えない方も出るでしょう
私の所でも4月に入ってからXP機の入れ替えで購入・予約の件数が
ものすごく増えています。
入れ替えるならなるべく早い方がお得と言うことですね。

需要が供給を上回る可能性から
XPを使い続ける方も出ると予想されます
その危険性は『サポート終了後もXPを使う危険性』で
書こうと思います。



201341(月)

画面が消えな~い!


PCがトラブった際に、相手にその症状を伝えるのは大切なことではあるが
正確に伝えることが出来るか否かは
受け取る側としてはそれほど問題にならない。
と言うよりも、受け取った情報からどのように推理し、判断するか
受け取る側の力量次第の部分の方が大きいからである。

『画面がどうやっても消えないんです』
出張先の僕の所に札幌のクライアントから電話が来た。
『スキャンした書類を編集しようとしたけれど・・・』
『出来ないので何とかしようとあれこれやって・・・』
『気がついたらその画面がどうやっても消えないんです』
『画面の下のアイコンも押せないので困っています』
何とも困り果てた様子だが
この方は50歳代の女性社長さん
PCに詳しい社員さんもわからなくてヘルプしてきた。
出張先であることを伝え、とりあえず画面の写真を撮って
メールに添付するように指示し、帰社次第連絡することにした。

画像

帰社後写真を確認すると、確かに画面上下一杯書類が出ている。
”jpegかtiffで保存したのだろうから、この書類を下にドラッグすれば
バーが出てきて終了ボタン押せるのでは?"
と考え、先方に連絡し、遠隔操作ソフトを立ち上げて貰った。
IDとパスワードを入力し、相手のデスクトップ画面が
こちらのディスプレイ上に出てきたが
あれっ?書類が画面上にない。
電話先の社長も『画面が元に戻りました!』と言っている。
ここでピンときた。
スキャンした書類がデスクトップ上にあるのではない。
遠隔操作でディスプレイの解像度が変わったので消えたのは・・・

画面上何もないところで右クリック→【個人設定】で出た画面
マイテーマ 未保存のテーマに出ているのは
書類がどーんと載っている画面だった。
つまりこの社長さん
わからないなりにあれこれやっているうちに
この書類を壁紙にしてしまったのだ。
わかってしまえば簡単なこと
しかし、解像度の変更で消えた=壁紙では?
との推理が働かなかったら手こずったであろう事例だった。



20121231(月)

本日もお仕事 PC-LL550/T修理他


本日もお仕事。
『電源が入らない~』と朝一番、常連さんからのSOS
訪問してみてみると、スイッチパネル部分の故障
とりあえず使えるように応急処置して、本修理は年明けに。

帰宅すると荷物到着。
NECのノートブックPC-LL550/Tのマザーボードと液晶パネル。
早速故障している方のLL550/Tの分解開始。
ノートはもう何百台と分解しているので、パパパッとネジを外して
キーボード、液晶パネル、上部パネル、本体と分解のつもりが
上部パネルと本体が分解できない。
あれこれ見ながら、隠しネジ3箇所+CPUクーラーを取り外してようやく分離成功。
このシリーズは極悪非道だ(笑)
このあと本体からマザーボード取り外して正常な物と交換。
液晶も分解してパネルだけ交換。
あとは元通りに組み立て直して電源ON
正常起動を確認。修理完了。

こんな感じで今年も終了です。
来年も元旦から修理の受付はしておりますので
調子の悪いPCがありましたらどうぞご連絡下さい。



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野天風呂巡りがしたくて十勝に移り住んでもう11年。一昨年還暦を迎えたのにさっぱり衰えぬ好奇心。パーツさえあるならどんなPCも直せます。

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