「旧車いじめ」もいい加減にして欲しい
ところで、日本では新車登録後13年を経過したクルマには、より重い自動車税を課して新車への買い替えを後押ししている。表面的には環境に配慮しているという名目で、燃費の良いクルマに乗ろうという機運に見えるが、クルマをスクラップにすることは環境へのダメージがないのか、また、製造時に出るCO2排出量については言及がないのかと不条理な気持ちになる部分もある。
米国ではクラシックカー登録制度があり、25年以上経過しているクルマは排ガス検査なしで輸入できるほか、様々な優遇措置がとられている。欧州でもドイツ、英国、イタリア、フランスなどでは、ヒストリックカーの自動車税の優遇や、自動車保険の減額が設けられている。
欧米では往年の名車を敬愛し、大切にする文化が育まれているのだ。日本も優遇しろとまでは言わないが、「旧車いじめ」もいい加減にして欲しいものである。