糠平温泉の上流側の幌加温泉「鹿の谷」に行った。前回は秋だったので 今年は初めてだ。600円を払うときに オーナーのおばあさんの近況を聞いたら 「92歳になって動くのが大変なので 帯広の施設に入りました」とのこと。
混浴露天風呂は特にお気に入りだが この日も誰も入っていなかったので撮影させてもらった。「7月に入ったのでアブに要注意」と思っていたが 外に出たとたんに足の甲を刺されてしまった。「はっきり言って痛い」。湯舟に首まで浸かり さらに露出しているところはタオルを巻いて防いだ。
内風呂に入って来たお客さんにアブの話をしたら「偽オニヤンマではやっぱりダメか」と言われて気が付いた。「露天風呂にオモチャのトンボが二匹ぶら下がっているのはアブの天敵のカカシ効果」を狙ったものだった。
温泉成分表は無いがナトリウム泉・鉄鉱泉・カルシュウム泉の3種が出ている。詳細なのはおばあさんがどこかにしまい込んで行方不明らしい。
内部の打たせ湯。気持ちがいい。
ナトリウム泉・鉄鉱泉・カルシウム泉の三種が別々に楽しめる。適温。
風呂に入って外に出ると玄関からはオッパイ山の一つ南クマネシリが見える。
旧ホロカ温泉旅館の建物がある。大昔に入った記憶はあるが 閉館してから十年以上はたったはずだ。屋根にはブルーシートが掛けられていたので 内部はだいぶ傷んでいるのだろう。
旧ホロカ温泉自炊の宿。こちらが先に閉館したはずだ。
ホロカ温泉の下から道路横に源泉が流れ落ちていた。もったいないと思うが「これが自然に帰るということ」かもしれない。