茶芸師の知人に逢うため 一週間後に馬連道茶城を再訪した。早速 お茶でもてなしてくれた。これは自慢の古樹の普洱茶(プーアールチャ)で 急須でいれていた。色は透明感のある茶色。
表示によると古樹の20年物らしい。値段は聞かなかった。
これは白茶(バイチャ)。フタ付きのカップでいれていた。『どの茶が急須でどれがカップを使うのか』は不明。面白いのは お湯を注ぐ時 真ん中ではなくカップの縁をグルっと回していたこと。何かの理由があるのだろう。
茶葉が白いのは発酵が少ないためらしい。これが展示販売のものと同じなら一個250gで約2万円だ。
色を比べるとこれぐらい違う。もちろん香りも全く違う。
彼は中国語だけなので 意思疎通にはスマホのアプリを使った。彼が中国語で話すと英語に翻訳してくれる。日本語変換だと変な翻訳もあるので もっぱらこの方法だった。短い話ならまず支障はない。ほかのお店の外国人対応も同じ方法だった。
日本へのお土産に簡単な茶器セットを買うことにした。陶器に欠けがないかを入念にチェックしてくれた。『茶芸師はやはりプロだな』と思った。
このお店の奥には『普洱博物館』があり その歴史と年代物の現物が展示されていた。ここを目当てに来る人も多いようだ。入り口左の巻貝のようなオブジェはお茶の塊を重ねたものだろう。
出口近くにプーアール茶の高級品が展示販売されていた。立派な木箱入りで約8万円の値段がついていた。『こんな高級茶はこれからも飲めないだろうな』と 幸せ一杯で帰途に就いた。