北大山スキー部は札幌西区山の手に「シルバーロッジ」を所有している。このロッジの存在は知っていたが 行ったことはなかった。今回は友人のOBに頼んで初めて訪問した。
場所は北一条・宮の森通りに面しているので 付近に車を置いて急勾配の階段を登ると 前方に白文字のHUSFの建物が見えてきた。
登り終えて振り返ると 札幌の中心街も手に取るように見える。右手の白い部分はマンションの屋根。
こちらは南東方向の眺望で 円山と藻岩山を眺望できる。
室内は普通の民家だが ピッケルや山岳書などもあった。
建設当時は石炭ストーブだったらしいが 現在は普通の石油ストーブを使っていた。キッチン・トイレ・浴室も完備。きれいに整頓されていた。
2階の広間は集会室として使っているとのこと。昭和47年(1972年)の旭岳遭難の犠牲者の写真が掛けられていた。この頃 私は別のクラブの1年生だったが 現地の捜索に参加したことを思い出した。
建設当時(1961年頃)のゲレンデの風景。往時はジャンプ台もあったとのこと。確かに山スキーの絶好の練習場所だったろう。
北一条・宮の森通りからの急登はまるで山寺の階段のようで 下りは特に注意した。
このシルバーヒュッテ 数年前までは学生部員が住んで大学まで通っていたとのこと。学生の居住・スキー練習場・建物の保守管理で「持続的に循環していた」わけだが ゲレンデの下にマンションが建ち 学生も住まなくなるとこの循環を見直す時期に来ているようだ。とはいえ山スキー部の歴史と伝統を感じた訪問だった。