中国のEV(電気自動車)の最近の隆盛は以前にも紹介したことがある。ストック写真でその好例を見つけたので紹介しておきたい。
これは北京の某大学の風景だが 何かモダンなオブジェのようなものが置かれていた。
よ~く見ると構内移動のEVが停車しているところだった。もちろん無人運転のようだ。
これは北京の南隣り山東省の某大学に行った時の構内バス。同行者が呼んでくれた。形は旧型だがもちろんEVだ。
赤帽子の運転手はリタイアしたシニアの感じ。面白いのはQRコードがあちこちに張ってあって これでスマホ連絡するとお迎えに来てくれるそうだ。これは便利でもちろん無料。広大なキャンパスの中で移動手段の無い来訪者にとってはありがたい。ただし 学生はたいてい自転車か電動バイクを使っているようだ。
しばらくして目的の図書館前に到着した。バス停があるわけではない。
中国のEVの隆盛は国策によるところが大きい。10年ほど前に「エンジン車では欧米日韓に追い付けないので その先をやる」という車産業の構造を転換した。加えて市民への直接的な政策もあった。例えば北京で車のライセンス(ナンバープレート)は以前は数百倍の抽選で規制していたが 最近は子供の数・仕事先・買う車がEVかなどでポイントで決めるので「実質的にEVでなければ車が買えない」ことになってしまった。ここまで徹底すると数年前のような北京の大気汚染が劇的に改善したのは確かだが「このような強烈な規制が良いのか悪いのかは難しい」ところだ。
何れにしろ 現在の世界のEV市場は中国車とドイツ車に集約されてしまったといってよいだろう。日本の自動車メーカーはどう盛り返すのだろうか。