十勝ヒュッテの周辺はこんな感じの「丘あり小川有りの山裾の原野・山林だが 妙にまっすぐな道」になっている。「まあ北海道だからそうなのだろう」と思っていた。
先日このあたりの地主さんに偶然お会いし お話を伺うことができた。見せてもらった地番地図では 実はこの付近はきちんと区分けされている。その中に妙に細かく区切られた一角が見えた。
実はコレ「50年以上前の原野商法の証拠」なのだそうだ。最少では5坪のケースもあったとのこと。当時は日高山脈の横断道路の計画(の話)もあって 現地も見ずにどんどん売れた(売った)らしい。今の現地はずーっと山林で 区割りもなく そんな感じは全くしない。「へー」と驚いた。道路もあるはずだが 現状はそのようには見えず また すごく長い区画も目につくが そんな所にどうやって入るんだろうか。
地主さんは登記簿を基に所有者を発掘し 買い戻すこともやっているとのことだが たいていは「不在地主どころか既に連絡が取れない」のだそうだ。「将来は一体どうなるんだろうか」と暗然とした。
この農地から山々との間の山林・原野には「そのような原野商法の歴史があったのか」と感慨深かった。