中国の深圳を訪問した時 休日に隣町(中山市)の中国式庭園(中山詹園)を案内された。歴史的中国庭園を復元したものらしい。
川を挟んだ両側に回遊式の庭園と一族郎党の住居が散らばっている。
堀で区切られた各居住区は橋で結ばれる。
カモも飼われていた。全く動かないのもあり 後からフェイクなのに気が付いた。
大きいお堂に漢王の像があった。一族の氏神に相当するのだろう。
一角にはこのような赤いリボンが木や柱に付いていた。書いてある漢字からして これは日本のおみくじに相当すると思う。
これは十二肖像(十二支)。説明によると 一族の子供たちの教育に使われていたらしい。
壁にはめ込まれたレリーフ。一族の有名なリーダー達だそうだ。
塀で囲まれたこの場所は 学校も寺社もあり 恐らく数百人の詹氏一族がムラを作って住んでいたのだろう。古代・中世での氏(うじ)の歴史を感じた。最近の日本では夫婦選択別姓などが話題になっているが 少なくとも中国では夫婦別姓なので どういう経緯だったのかの歴史は興味のある所だ。
訪問したのはかなり暖かい日だったが 川面を渡る風は涼しく気持ちが良かった。観光客は少なく 自分にとっては落ち着いたなかなか良い場所だった。