冬季に十勝ヒュッテに行くと 立てておいたはずのペットボトル水が床にゴロゴロ転がっていたり 缶ビールが破裂したりしている光景を目にする。これは室内がかなり冷えて凍り膨張したためだ。十勝ではアルコール飲料も普通に凍る。
然別湖コタンでわかりやすいアルコール温度計の展示があったので紹介する。飲料が凍る目安はアルコール含有量に応じて ビール(5%)で―4℃ チュウハイ(9%)で―6℃ 日本酒(14%)で―10℃ ウイスキー(45%)で―14℃だそうだ。ヒュッテでは日本酒が凍ったことがあるので ―10℃以下になる場合もあるということだろう。ちなみにエタノールの凝固点は-97.6℃だ。
この時 然別コタンの外気は―7.5℃で 小瓶のサンプルだと水とビールは凍っていた。確かにアルコール度数に依存していてまあ妥当な結果だ。
家庭用の冷蔵庫のフリーザーは―15℃程度だそうで これならウイスキーは凍らない。そういえば ロシア人から「ウオッカはフリーザーに入れてトロっとしたところをカッと飲むのがうまい」と聞いたのを思い出した。まあそうだろうなと思うが 自分でやる気はしない。食道が凍傷になると問題だろう。