十勝ヒュッテと札幌を往復するのに国道274を使うようになってほぼ3年になる。鵡川町稲里を通る時に「樹海温泉はくあ」というノボリが立っているのは気が付いていた。今回は帯広の温泉銭湯に行く時間が無かったので この温泉に入ることにした。
まず驚いたのは温泉と郵便局が同居していることだ。玄関から入り 窓口に「温泉やってますか?」と聞いたら「ここは郵便局で 温泉は向こうです」と言われた。靴を脱ぐ前が郵便局でその奥に温泉の窓口があった。入湯料は520円。
温泉はやや緑がかった色の「カルシウム・ナトリウムー塩化物冷鉱泉」。恐竜で有名な白亜紀層を通って湧出するとのこと。湧出温度:13.5℃ PH:8.8 Ca:182 Na:180 Cl:13,090 メタケイ酸:22.6 (mg/kg) 成分総量:21g/kgと非常に濃い。公共施設らしく 残念ながら加温・加水・循環ろ過だが 十分にきれいなお湯だった。
露天風呂は静かで明るく すごく適温だった。回りは落葉した林。聞こえるのはシカの鳴き声とボイラーの音だけ。なお 露天は今年の最終日だった(10月一杯)。
お話を伺うと 町の施設を請負で4月から12月まで営業しているとのこと(露天風呂は5月から10月)。やや西側に離れた穂別キャンプ場が営業している時の週末は混むが それ以外は結構静からしい。穴場の温泉と思う。なお 入浴客がいないことを確認して撮影許可を得た。