私は高校時代「山岳部」に所属していました。
今から約40数年前なります。
部活なので練習や高体連もありました。
「山岳部の高体連って何をするの?
登る速さで競うのですか?
と言った質問をよくされました。」
内容は座学(例えば気象や高山植物の知識、ルートマップを読み解く知識力)
でのペーパーテストやテントの設営や山行途中でのチームワークなどを各顧問の
先生方が検定官になってどのパーティーの総合力が高いかを判断していくという
ものでした。
なので、実際は先生方の主観もかなり入るため実際の優劣はつけがたくよほどの差が無い限り毎年順番で優勝校が決まると言った極めてアバウトな内容だったような気がします。
なので現場の私達は競技をしているというより、純粋に山登りを楽しんでいるといったほうが正解でした。
そんな精神が還暦を迎える今に至っても蔓延っていて
勝敗よりも自分が楽しいかどうかといった選択を常にしているのかもしれません。
瞬発力はありませんが
だらだらとした長い上り坂を延々と歩き続ける
そんな持久力と精神力を
高校時代に培ったような気がしています。
現代の情報や時の流れはものすごく速くなりました。
しかし、命の速度は生きている限り死ぬまで同じです。
一歩一歩確実に登るしかたどり着く術はないのです。
今日までそして又明日から周りの空気に翻弄されず
確実な人生を歩んでいきたいものです。