立春が過ぎて二週間が経ちますが
今年はまだ寒い日が続きますね。
体の保温には気をつけたいものです。
「今日は冷え込む」という予報が出ると、インナーを重ね着して、セーターも着て……と、思い切り着込んで外出。ところが、外気の冷たさに身を固くしてしまうことがあります。
そんなとき、すぐに役立つ生活の知恵があります。
それは、「体の『首』がつくところを温かくする」というもの。
体には「首」のほかに、「手首」も「足首」もあります。腰のクビレというのも含まれたりします。
首のつく部位は、家でいえば、入り口にあたる部分。冷気の入り口である「首」の部分を温めれば、寒さを感じにくくなります。
首・手首・足首は血流の関所ともいえます。
それぞれ皮下の浅いところを動脈が通っていますから、ここを冷やすと体温が下がり、寒さがこたえます。
この3つの首には東洋医学でいうツボがあります。
「首」には風池(ふうち)と肩井(けんせい)、「手首」には神門(しんもん)と外関(がいかん)、「足首」には三陰交(さんいんこう)と照海(しょかい)という具合です。
ツボは太い血管が通っていたり、自律神経が集中していたり、人体の急所でもあります。
ですからツボを冷やすと体温が低下するだけでなく、免疫力の低下を招き、体調を崩してしまうのです。
3つの首を温めるには、カイロなどの必要はありません。皮下の浅いところを温かい動脈血が流れているのですから、保温するだけで体を温められるのです。
首を温めるグッズとして、マフラーやネックウォーマー、アスコットタイ、女性ならスカーフもあります。
手首用の防寒具は、女性の場合は、長手袋やファー付き手袋などがあります。
男女兼用ならスポーツ用品のアームウォーマー(箱根駅伝などで陸上選手が身につけていた)、手首ウォーマーがあります。
足首はレッグウォーマーがあります。
トレッキングやスキーで付けるスパッツ(足首カバー)も防寒に有効です。
3つの「首」に装着するアイテムは、屋外、室内などの体感温度にあわせて着脱が簡単です。
上手に利用して寒さを乗り切りましょう。
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