おばあちゃん、あちらでは元気でやっていますか？

おばあちゃんが天国へ行っちゃってから早いもので
今日で１年になるよ。

おじいちゃんとはちゃんと逢えたかな？
天国での新婚生活はまだ１年目だもの、ラブラブかもしれないね。

私もなんとか元気でやってるよ。
少しシワが増えちゃったかなぁ、あ、でも少し痩せたよ！

日々過ごしていると嬉しいこと楽しい事もたくさんあるけど
やっぱりたまにはしんどいこともあるね。
そんなつもりがなくても人を傷つけちゃったり・・・
自分がまだまだだなぁって思うことたくさんあるよ。

でもきっとおばあちゃんが乗り越えてきた人生と比べたら
私なんてまだまだ甘いんだろうけどね。

１年経って、子どもたちも一段と成長したし、
私も勉強してた資格とることもできた。
なんとか頑張ってるよ。


子供の頃、学校から帰るといつもおばあちゃんは着物を縫っていたよね。
おばあちゃんの仕事をしてる部屋で過ごすのが好きだった。
針と糸、あまり布をもらってはわけのわかんない小物入れとか
よく真似して作ってたこと想い出すよ。

おばあちゃんは好き嫌いがないからさ、
なんでも美味しいって食べてくれたよね。
大正生まれなのに、ピザやグラタンやハンバーガーだって
新しいモノも一緒に美味しいねって食べてくれたよね。
ただ食いしん坊なだけだったのかな？それは私も似てるかも。
もし生きてたらもっといろんな美味しいところに
連れて行ってあげたかったな。

病院に入ってから、プリンをお土産に持っていって一緒に食べたとき
「ハエ」が入ってきてさぁ。
この「ハエボボ」っておばあちゃんが言って
「ハエボボ」って表現に子どもたちが大受けしてたのも想い出すよ。

土曜ワイド劇場が好きでいつも楽しみに見てたよね。
途中で寝ちゃってるのに、起こしたら「ん、見てたよ。」って。
話しの内容、ちゃんとわかってたのかなぁ？（笑）

おばあちゃんの作る「もやし炒め」が凄く美味しくて好きだったんだ。
今日も想い出して作ってみたけど、やっぱりあの味はだせないんだ。
特別な調味料は使ってないはずなのになんでだろ？
ちゃんと教えてもらっておけば良かったなぁ・・・

おばあちゃんの事を話すとき、みんな
「品のいいおばあちゃん」って言ってくれるんだよ。
あのおばあちゃんは「上品だったよねぇ」って。
私もずっとそう思ってたよ。

決して高級な洋服着てるわけじゃないんだけど、
おばあちゃんにはどこか気品があった。
田舎モノなんだけど凛とした美しさがあったよ。
決して出しゃばるタイプでも、話しが上手なわけでもないんだけど
笑顔がとっても優しくて、私はそんなおばあちゃんが大好きだったよ。

あれから１年、ほんとに早いね。
今日の夕焼け、とっても綺麗だったんだ。
写真が下手クソだけど、おばあちゃんにも見えるかな？
きっと明日のお彼岸も晴れそうだよ。

おじいちゃんと一緒にまだまだひよっこの私を
遠い空から見守っていてね。

じゃあまたね。大好きなおばあちゃん。