20081125(火)

「届けたい」「信じたい」~私は貝になりたい

観る×46

私は貝になりたい外部リンク

中居正広主演の映画、観てきました。

運命は豊松と家族を二度引き裂く・・・

非常に重く切ない、救いのないお話でした。

「戦争」で犠牲になった命、罪のない人間が虫けらのように殺されていく戦争そのものの悲劇を扱った物語はたくさんありますが、このお話はいわばサイドストーリー

苦労してやっと質素な人並みのシアワセを掴みかけた豊吉の家族のもとに赤紙が届きます。

非道な軍隊での過酷な兵役を終え、やっとのことで帰ってきた豊松、戦争も終わり今度こそ家族で平和に暮らせると思った矢先、再び悲劇が襲います。

なんとも不条理な戦犯という冤罪で・・・。

この時代に生まれてしまったというだけで、これほどの哀しみを背負わなければならなかったのか。

今の恵まれた世の中で暮らす私達にとって、この時代に感情移入するのは正直難しいかもしれません。
でも確かにあった事実、語り継がなければならない、受け止めなければならないお話だと思います。

この切ない辛いお話を、中居君、仲間由紀恵さんが本当に役になりきって、真剣に演じたことに大きな意味があると思いました。

中居君の演技はFANというひいき目抜きにしても素晴らしかったです。
丸刈りはもちろん、みるみるやせ細り、眼孔だけがギラギラ鋭くなっていく様、殺気すら感じる迫真の演技でした。

草なぎ君、鶴瓶さん、石坂浩二さんの演技も凄く印象に残りました。

悲劇的なお話なのに唯一救いがあるとすれば、非常に美しい日本の四季の風景と、健坊役の加藤翼君の名演技でした。
健坊、文句なしに可愛いです。
とっても素朴で、いじらしくって。
愛する家族を描くことで、余計に重松の無念が伝わってきます。

会場は思いの外、年配の方が多かったです。
やはりこの作品のテーマに感じる部分があるんでしょうね。

坊主の方は1000円で鑑賞できるという、ユニークな坊主割引もあるようですよ。

重すぎて観るのも辛そう・・・と言う方も多いかもしれません。
でも、やはり日本人として、過去の罪を認識するためにも、二度とこんな悲劇を繰り返さないためにも、ぜひたくさんの方に観て欲しい映画だと思いました。

久石譲さんの美しいメロディ、そしてミスチルの主題歌「花の匂い」
音楽もこの映画の哀しみを際だたせていましたよ。

「花の匂い」








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