昨日、オイラの親友が違う町に引っ越してしまった・・・


Ｋ君とは、この４月から同じクラスになったんだ。
オイラと同じポッチャリ体型、名前もなんと１字しか違わない！

オイラとの違いは眼鏡をかけてること。
話してみると凄く気が合う！
それから学校でも家に帰ってからも毎日のように遊んだんだ。

「俺達、いい友達だよね？」

「違うよ、俺達みたいなのは［大親友］っていうんだよ！」

Ｋ君がそう言ってくれた時、本当に凄く嬉しかったんだ。
オイラにも心から「親友」ってよべる友達ができたって
本当に嬉しかったんだ。


そんなＫ君が転校しちゃうってきいたのは夏休みの少し前。
嘘だろ？って思った。
なんで、なんでなんだよ！

Ｋ君が居なくなる前にたくさんの想い出を作ろうと思った。
一緒に汽車に乗ったり、お互いの家に泊まったり、
一緒に徹夜で映画のエキストラにも参加したね。
夏休みはとにかく一緒の時間を作ったんだ。

迫ってくるその日がやってくるのが本当に怖かった。

引越しの日、オイラは情けないことに、
まともにＫ君の顔見ることができなかった。
学校では泣いたことのないオイラだったけど、この日はダメだった。

友達の輪に囲まれているＫ君を遠くで見ることさえ辛かったんだ。
そしたら、Ｋ君からこっちに来てくれた。

何も言わないけど、しっかりお互い目を見て握手した。
「離れても俺達はずっと親友だよ。」
そう心の中で言ってくれてる気がした。

本当はＫ君だって辛いんだ。
オイラだけじゃなく、学校とも先生とも、
友達みんなと別れなくちゃならないんだ。
わかってるんだけど、やっぱり哀しいよ。

Ｋ君がいたからこそ、楽しかったのに！

今日からＫ君のいない学校生活が始まる。
でも、きっとＫ君は新しい学校でもっと不安なんだろうな。
オイラも顔をあげて頑張らないとな。
しばらくはカラ元気、でもまた会える日を信じてオイラも頑張ってみるね。


　出逢えた事を忘れはしない
　　　信じることが　心をつなぐ・・・・　　　「また会える日まで」ｂｙゆず